2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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信越化学工業の2025年3月期第3四半期決算は、売上高1兆9,296億円（前年同期比5.8%増）、営業利益5,844億円（同4.5%増）と増収増益を達成。特に電子材料事業が好調で、半導体市場の回復を背景に売上高10%増、営業利益21%増と大きく伸長しました。高水準の投資を継続しつつ、自己資本比率83.1%の強固な財務基盤を維持しています。
主な事業セグメント
信越化学工業株式会社の主な事業セグメントは、生活環境基盤材料事業、電子材料事業、機能材料事業、加工・商事・技術サービス事業です。これらのセグメントで、塩化ビニル、半導体材料、シリコーン製品などを製造・販売しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期（2024年4月～12月）の連結業績は、売上高が前年同期比5.8%増の1兆9,296億円、営業利益が4.5%増の5,844億円、経常利益が4.6%増の6,442億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が6.4%増の4,325億円となりました。特に電子材料事業が好調で、売上高が10%増、営業利益が21%増と大きく伸長しました。一方、生活環境基盤材料事業の営業利益は11%減少しています。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前期末比2.7%増の5兆2,859億円となりました。主な増加要因は有形固定資産の増加です。純資産は3.4%増の4兆5,732億円となり、自己資本比率は83.1%と高水準を維持しています。現金及び預金は6.2%減少しましたが、1兆5,935億円と潤沢な手元資金を確保しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは6,169億円の収入となり、前年同期比593億円増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは2,659億円の支出で、前年同期比6,425億円支出が減少しました。財務活動によるキャッシュ・フローは3,443億円の支出となり、主に配当金の支払2,047億円と自己株式の取得1,000億円によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期業績予想は、売上高2兆5,000億円（前期比3.5%増）、営業利益7,350億円（同4.8%増）、経常利益8,200億円（同4.2%増）、親会社株主に帰属する当期純利益5,330億円（同2.5%増）を見込んでいます。これは7月時点の予想を据え置いたものです。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は、前期比6円増配の1株当たり106円を予定しています。中間配当金は53円、期末配当金も53円を予想しており、配当性向は40%となる見込みです。
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