日東富士製粉(株)の決算情報

日東富士製粉株式会社の主な事業セグメントは、製粉及び食品事業、外食事業、運送事業です。製粉及び食品事業では小麦粉・ふすま・ミックス粉・食品等を製造販売し、外食事業ではケンタッキーフライドチキン等の店舗経営を行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が723.41億円(前年同期比0.4%減)、経常利益が55.59億円(同4.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が35.5億円(同16.2%減)となりました。製品の自主回収に伴う費用負担や為替差損の発生等が減益要因となりました。海外事業の販売は好調でしたが、国内製粉事業では需要が伸び悩みました。

資産合計は629.46億円(前年度末比2.0%減)となりました。投資有価証券が時価評価により減少したことが主な要因です。負債合計は135.19億円(同7.2%減)、純資産は494.26億円(同0.5%減)となりました。自己資本比率は78.4%と1.2ポイント上昇しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは50.55億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の取得等により21.85億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払等により22.77億円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末から6.34億円増加し、104.32億円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高730億円(前期比0.9%増)、経常利益54億円(同2.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益42億円(同18.3%増)を見込んでいます。少子高齢化による市場縮小や原材料・エネルギー価格の高止まり等、厳しい事業環境が予想されますが、海外事業の拡大や効率化の追求により業績拡大を目指します。

当期の年間配当金は1株当たり280円(中間140円、期末140円)となりました。次期の配当金も年間280円(中間140円、期末140円)を予定しています。中期経営計画2026では累進配当を継続的に実施し、利益還元を一層強化する方針です。