ロシアは2014年のクリミア併合の際、国籍マークや階級章のない緑色の戦闘服を着た謎の武装集団(実際にはロシア軍の特殊部隊)を現地に投入し、実質的な占領を行った。バルト三国に対して同様に軍服を着ない状態や、現地の民間人、あるいは武装した親ロシア派住民に変装した特殊部隊(参謀本部情報総局GRU、ロシア対外情報庁SVRなど)を潜入させる計画があると考えられ、西側の軍事専門家などによって指摘されている主なシナリオは、バルト三国には多数のロシア系住民が暮らしており、ロシア側の工作員が現地住民に変装して暴動や小競り合いを自作自演、現地でロシア系住民が弾圧されている大義名分(プロパガンダ)を捏造し、現地住民や民間警備員などに変装し潜伏していた特殊部隊が有事の号令とともに各国の首相府、国会議事堂、テレビ局、空港、主要インフラなどを通信遮断とともに一斉に占領無力化。現地が混乱し、防衛体制が麻痺したタイミングを見計らい、国境の外に待機していたロシア軍正規軍が侵入し、NATOが本格的な防衛反撃(集団防衛権の行使)を決断する前に地域を実質支配(既成事実化)するシナリオだ。ロシア兵を住民に変装させて進軍攪乱させる計画は、ロシアの過去の軍事行動(ウクライナやジョージアなど)から見ても単なる噂ではなく、極めて現実的な脅威であり、バルト三国およびNATO全体の防衛計画において最重要の警戒をしている。
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