話題株ピックアップ【夕刊】(3):富士電機、レーザーテク、エーアイ

5/24 15:20 配信

株探ニュース

■富士電機 <6504>  8,814円  -1,110 円 (-11.2%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 富士電機<6504>が急落した。23日の取引終了後、新たな中期経営計画を公表した。最終年度の27年3月期に売上高1兆2500億円(24年3月期実績は1兆1032億円)、営業利益は1400億円(同1061億円)に伸ばす目標を掲げた。半導体部門において27年3月期売上高は2800億円(同2280億円)、営業利益は445億円(同362億円)としたが、市場の期待に対して物足りなさが意識され、売り圧力が強まったようだ。

■レーザーテック <6920>  43,430円  -2,040 円 (-4.5%)  本日終値
 レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>など半導体関連株が総じて軟調に推移。日本時間23日早朝に発表されたエヌビディアの2~4月期決算は市場予想を上回る結果となり、同社株が時間外取引で急伸したことを受け、同日の東京市場では半導体関連株に対する買いが優勢となった。ただその後の米国市場では景気指標を受けた利下げ観測の後退から、エヌビディアを除いて主力株に対する売り圧力が高まり、NYダウは605ドル安と下げ幅は今年最大となった。24日の東京市場では投資家のリスク許容度が低下するなかで、前日に水準を切り上げた日本の半導体関連株に対し持ち高を圧縮する目的の売りが膨らんでいる。アドバンテスト<6857>やソシオネクスト<6526>、TOWA<6315>も安い。

■浜松ホトニクス <6965>  4,767円  -188 円 (-3.8%)  本日終値
 浜松ホトニクス<6965>は下値模索の展開。同社は今月9日、24年9月期連結業績予想について売上高を2243億円から2111億円(前期比4.7%減)へ、営業利益を484億円から375億円(同33.8%減)へ下方修正すると発表した。市場環境や直近の業績動向などを踏まえて見直した。これを嫌気した売りが続いている。なお、業績下方修正とあわせて株式分割の実施を発表した。9月30日を基準日として1株を2株に分割する。

■INPEX <1605>  2,371円  -22 円 (-0.9%)  本日終値
 INPEX<1605>と石油資源開発<1662>がともに4日続落。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前日比0.70ドル安の1バレル=76.87ドルに下落。一時76.43ドルと2月下旬以来、3カ月ぶりの水準に下落した。前日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が増加したことを警戒する動きが続いたほか、米利下げ観測が後退するなか景気下支えに対する期待が薄らいだことも原油安要因となっている。

■フュートレック <2468>  289円  +67 円 (+30.2%) 一時ストップ高   本日終値
 フュートレック<2468>が一時ストップ高。同社は14日、エーアイ<4388>との合併契約の締結を発表。フュトレック株式1株に対し、エーアイの株式0.33株を割り当て交付する内容となっている。合併予定先のエーアイは23日の取引終了後、入力ストリーミング音声合成APIの開発について発表。これを受けてエーアイの株価は急伸し、ストップ高に買われた。フュトレックに対しては、株式交換比率をもとにした理論株価の上昇を背景に、エーアイに連れ高する格好となった。

■エーアイ <4388>  861円  +150 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 エーアイ<4388>はストップ高。同社は23日取引終了後、生成AIと連携して高速に発話開始を可能にする音声合成ソリューション「入力ストリーミング音声合成API」を新開発し、miibo(東京都渋谷区)に採用されたと発表。この機能は、チャットGPTのような生成AIのストリーミング出力(生成文章をトークンごとに順次返答する形式)に対応して、順次テキストトークンをそのまま音声合成APIに入力できるようにするもの。この機能はサーバー設置型製品「AITalk6 Server」として24年上期に発売開始予定だとしている。

■セルム <7367>  909円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 セルム<7367>がストップ高。23日の取引終了後、5月14日に発表した自社株買いについて、取得枠の上限を従来の4万5000株(発行済み株数の0.4%)から63万株(同5.4%)へ、取得価額の上限を4700万円から7億円へそれぞれ引き上げたことが好感された。なお、取得期間も5月24日までから8月30日までに変更した。

■キャスター <9331>  1,446円  +226 円 (+18.5%) 一時ストップ高   本日終値
 キャスター<9331>が急騰。23日の取引終了後、AI開発のスタートアップであるオルツ(東京都港区)と、生成AIを活用したプロダクトの開発やサービスを手掛ける合弁事業に関する基本合意書を締結すると発表。キャスターが持つフルリモートワークを前提とするプロダクト開発に関する知見と、オルツのAI要素技術を組み合わせて事業を展開する。合弁会社は9月1日に設立を予定する。

■那須電機鉄工 <5922>  11,150円  +760 円 (+7.3%)  本日終値
 那須電機鉄工<5922>が動意。英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが23日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、共同保有分を含む那須鉄株の保有割合が5.43%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は5月16日。

●ストップ高銘柄
 ランシステム <3326>  579円  +80 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:5/24(金) 17:34

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