日経平均は90円高と反発も上値重い、米雇用統計など警戒=8日後場

3/8 15:28 配信

ウエルスアドバイザー

現在値
大成建5,925+59
鹿島2,992-1.50
筑波銀292-6
栃木銀350-1
京成5,894+4

 8日後場の日経平均株価は、前日比90円23銭高の3万9688円94銭と4日ぶりに反発した。TOPIX(東証株価指数)も同8.26ポイント高の2726.80ポイントと反発した。

 日経平均は朝高後に買いが続かず、マイナス圏まで落ち込んだが、その後は前場を通して下値を切り上げる展開に。前日の米株高を受けて前日下げた銘柄が持ち直したほか、銀行や建設といった内需株に資金が集まった。

 後場も買い気を引き継ぎ、日経平均は午後零時52分に前日比390円52円高の3万9989円33銭とこの日の高値を形成。東証プライム市場では193銘柄が昨年来高値を更新した。

 ただ、きょう日本時間夜には重要な米2月雇用統計の発表が控えていることもあり、次第に手じまい売りが膨らんだ。午後2時台は日経平均が日中の安値圏で推移し、終値の上げ幅は100円に届かなかった。TOPIXも小幅高にとどまった。

 下値を買う意欲は引き続き強いものの、円高や3月日銀金融政策決定会合でのマイナス金利政策解除への警戒感が、上値を追う動きを抑制している。日経平均は連日で5日移動平均線を下回って取引を終えた。

 メジャーSQの算出日に当たるこの日のプライムの出来高は22億3578万株で、売買代金は6兆3949億円。騰落銘柄数は値上がり1118銘柄、値下がり489銘柄、変わらず49銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち21業種が上昇し、12業種が下落した。大成建設 <1801> 、鹿島 <1812> などの建設業が高く、筑波銀行 <8338> 、栃木銀行 <8550> をはじめとする銀行も値上がり率上位。円高メリットの電気・ガスや、鉄鋼、保険も買われた。半面、運輸セクターが弱く、京成 <9009> が急落した陸運が業種別の値下がり率1位に。円高で輸送用機器も軟調だった。

 個別では、ソースネクス <4344> 、メンバーズ <2130> 、大幸薬品 <4574> 、サイボウズ <4776> 、日本コークス <3315> などが高い半面、さくら <3778> 、クロスキャット <2307> 、アイル <3854> 、インテージH <4326> 、瑞光 <6279> などが安い。

提供:ウエルスアドバイザー社

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最終更新:3/8(金) 15:28

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