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| 東京ベース | 447 | -30 |
TOKYO BASE(TBASE) <3415> が5日に急騰し、75日移動平均線を奪回した。足元では11月売上の好内容を手掛かりに騰勢を強めていたが、この日はSMBC日興証券による格上げが材料視された。
「ユナイテッドトウキョウ」「ステュディオス」などの衣料品ブランド店を展開する同社について、SMBC日興は4日付でレーティングを中立の「2」から強気の「1」に引き上げた。今1月期上期の業況(連結営業利益8億円、前年同期比52%増)を評価した上で、その後の月次売上の動向や、出店加速に伴う来期の業績拡大期待を踏まえて目標株価を620円(従来450円)に見直した。
同社の11月の既存店売上は前年同月比15.5%増と好調をキープした。同月中旬には、高市首相の存立危機事態に関する国会答弁をきっかけに中国政府が日本への渡航自粛を自国民に要請しているものの、TBASEの売上に日中関係悪化による影響は生じていない。
SMBC日興ではリポートで、同社の免税売上比率(国内事業の店舗売上の3割)に占める中国客の割合は34%にすぎず、また、免税売上の多い路面店は中国団体客が来るエリアではないと分析。このため過度な業績懸念は不要だと指摘している。
この日の株価は前日比11.9%高の490円まで買われた。11月売上開示直前の2日終値(401円)比では2割強上昇し、中国政府が問題視した国会答弁前の水準を回復している。
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
最終更新:12/7(日) 8:00