話題株ピックアップ【夕刊】(2):高砂熱、INPEX、クレスコ

3/19 15:15 配信

株探ニュース

■高砂熱学工業 <1969>  4,620円  +130 円 (+2.9%)  本日終値
 高砂熱学工業<1969>は堅調。同社は18日、水を電気分解して水素と酸素を生成する「月面用水電解装置」を開発し、月面輸送サービスを手掛けるispace<9348>へ引き渡したと発表した。2024年冬に打ち上げが予定されているアイスペースのランダー(月着陸船)に同装置を搭載し、月面に着陸した後、世界初の月面での水素・酸素生成に挑戦するという。高砂熱は19年からアイスペースと協業している。

■INPEX <1605>  2,267.5円  +62.5 円 (+2.8%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が反発。18日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前週末比1.68ドル高の1バレル=82.72ドルと上昇。一時83.09ドルと昨年11月上旬以来、約4カ月半ぶりの高値に買われた。イラクの原油輸出の削減などが材料視された。石油輸出国機構(OPEC)プラスの生産枠を超過した埋め合わせとして、今後数カ月間イラクは輸出量を抑制することが伝えられている。この原油高を受け、INPEXなどに買いが入った。

■クレスコ <4674>  2,150円  +54 円 (+2.6%)  本日終値
 クレスコ<4674>が反発した。18日の取引終了後、期末配当予想を2円増額して27円に修正したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。年間配当予想は52円となる。前期は創立35周年記念配当4円を含めて年間で50円だった。

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  973円  +24 円 (+2.5%)  本日終値
 旭ダイヤモンド工業<6140>が昨年来高値を更新、2018年5月以来5年10カ月ぶりに4ケタ大台に乗せる場面があった。国内シェア約4割を誇るダイヤモンド工具の専業メーカー大手で、半導体シリコンウエハー向けなどで高水準の需要を獲得している。SiC(シリコンカーバイド)製など次世代パワー半導体のウエハーに対応し成長期待が強い。24年3月期は営業利益段階で36%減益を見込むが、25年3月期はSiC製パワー半導体関連の引き合いが旺盛で急回復が見込まれている。一方、株主還元に前向きで配当利回りも高く、インカムゲイン狙いの買いも誘導している。

■東レ <3402>  734.3円  +15.2 円 (+2.1%)  本日終値
 東レ<3402>が6日続伸。18日の取引終了後、日本経済新聞電子版が「東レは使用済みのリチウムイオン電池から希少金属(レアメタル)のリチウムの80%以上を回収・利用できる新技術を開発する」と報じた。次世代電池関連分野での収益拡大を期待した買いが入ったようだ。東レは高分子材料製で表面に微細な穴が開いた「ナノろ過膜(NF膜)」を開発。2028年3月期までに実用化を目指すとしている。

■サンバイオ <4592>  590円  -150 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値
 サンバイオ<4592>が急反落した。18日の取引終了後、厚生労働省から公表された25日開催の薬事食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会での審議事項に、開発品SB623である「再生医療等製品『アクーゴ脳内移植用注』について」が議題に含まれていたことに関し、コメントを開示した。同部会において製品の承認可否を審議する場合、通常、「製造販売の承認の可否」についてという文言が議題に含まれるが、今回の議題にはその文言が含まれていないなどとして、厚労省の同部会の開催案内について投資家に十分に慎重な取り扱いを求めた。これを受け、承認取得状況を巡る投資家の期待が後退する格好となり、売りが膨らんだようだ。あわせてサンバイオは24年1月期の連結決算とともに、25年1月期の業績予想を開示。今期の最終損益は33億5900万円の赤字(前期は26億4400万円の赤字)を見込む。

■神戸物産 <3038>  3,689円  -225 円 (-5.8%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 神戸物産<3038>が5日続落した。18日の取引終了後、2月度の単体業績を開示した。売上高は前年同月比11.6%増の394億7300万円、営業利益は同16.0%増の23億500万円となった。一方、経常利益は同19.2%減の41億4400万円と減益となり、これを嫌気した売りが出たようだ。2月度は新規に2店舗を出店した。利便性の高い冷凍食品や基礎調味料などが好調に推移し、売り上げに貢献した。経常利益は為替予約の消滅による評価損の戻入れが押し上げ要因となったが、評価損の戻入れが今月よりも大きく計上されていた前年同月との比較では減少する形となった。

■不動テトラ <1813>  2,111円  -40 円 (-1.9%)  本日終値
 不動テトラ<1813>が反落。午後1時30分ごろ、24年3月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高を730億円から678億円(前期比3.8%減)へ、純利益を23億円から16億5000万円(同23.8%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出た。特定の大型土木工事の施工停止に伴い、追加費用の発生が見込まれることが要因。一部大型工事の進捗遅れも響く。年60円とする配当予想は据え置いた。

■イーエムネットジャパン <7036>  932円  +150 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 イーエムネットジャパン<7036>が後場に入り急動意。正午ごろ、生成AIを活用したデジタルマーケティングのインハウス支援サービスを開始したと発表。これが材料視されたようだ。インハウス支援サービスとは、広告主が自社内でインターネット広告やその他ウェブマーケティング施策の運用方針策定・施策実施・施策結果の分析・改善戦略の立案などを進めるための体制構築を支援するサービスのこと。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,227円  +145 円 (+13.4%)  本日終値
 ザインエレクトロニクス<6769>が急伸し昨年来高値更新。18日の取引終了後、AIサーバーをはじめとするデータサーバー事業に新規参入すると発表。これが買い材料視された。事業参入に向け、世界市場でデータサーバーを開発・提供している中国企業Huaqin Technology(HQ社)と業務提携し、合弁会社「ザイン・ハイパーデータ」を4月1日付で設立する。出資比率はザインが70%、HQ社が30%の予定。

株探ニュース(minkabu PRESS)

株探ニュース

関連ニュース

最終更新:3/19(火) 18:27

株探ニュース

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング