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航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>は25日、デビッド・カルフーンCEO(最高経営責任者)が24年末に退任することを明らかにした。
カルフーンCEOは従業員に宛てた25日付書簡で、「(1月に発生した)アラスカ航空<ALK>の事故がボーイングにとって転機となった」とした上で、「ボーイングはこの事故に対応し続けなければならない」とした。
カルフーン氏は20年1月にCEOに就任、約5年を経過したが、最近の737MAX-9型機関連事故や、それに伴う生産ラインの安全管理体制の問題を抱え、米連邦航空局(FAA)による監視強化や司法省の捜査が開始されるなど辞任圧力の高まりに抗しきれず辞任した。
また、ラリー・ケルナー取締役会長も5月に予定されている株主総会で立候補せず、取締役も退任する意向を示している。ケルナー会長の後任はスティーブ・モレンコップ取締役。このほか、民間航空機部門の統括責任者であるスタン・ディール社長兼CEOが即時退社、ステファニー・ポープCOO(最高執行責任者)が後任を務め、再建を図る。
ボーイングは、1月にアラスカ航空が運航する「ボーイング737MAX9」の機体の一部が離陸直後に吹き飛ぶ事故を起こし、安全性に対する懸念が高まっている。FAA(米連邦航空局)は171機の同型機の運航を一時停止し、ボーイングの製造工程に安全面(品質管理)での問題がなかったか調査を実施。最近では4日にボーイングの増産計画を停止させた上で、製造工程や部品の取り扱いと保管、製品管理の要件を順守していない複数の問題が見つかったと調査報告書を公表しており、これを受けて司法省もボーイングに対し、刑事捜査を開始している。
<関連銘柄>
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最終更新:3/26(火) 10:06
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