27日の東京株式市場はリスク選好の地合いとなり、日経平均は朝方高く始まったあとも上げ幅を広げ、一時4万1000円台を視野に入れる場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比364円70銭高の4万762円73銭と3日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は18億9669万株、売買代金概算は5兆2189億円。値上がり銘柄数は1221、対して値下がり銘柄数は394、変わらずは40銘柄だった。
きょうの東京市場は主力株をはじめ幅広い銘柄が買い戻される展開となり、日経平均は朝方高く始まった後も一貫して上げ幅を広げた。外国為替市場で1ドル=151円台後半まで円安が進み、これがハイテク株など輸出セクターに追い風となった。また、前日に発表された公示地価が全国平均で約33年ぶりの伸び率となったことが好感され、不動産株全般に投資資金が流入した。日経平均は前引け時点で400円あまりの上昇を示していたが、後場に入ると先物主導で更に上げ足を強め、一時600円近い上昇で4万900円台まで水準を切り上げる場面があった。ただ、引け際に手仕舞い売りが出て、上げ幅を急速に縮小、前場の終値を下回る水準で着地している。値上がり銘柄数は1200を超え、全体の74%を占めた。また、売買代金も前週末と同水準の5兆2000億円台まで膨らんだ。
個別では、売買代金で群を抜くレーザーテック <6920> が買われ、売買代金2位に入った東京エレクトロン <8035> も高い。ディスコ <6146> も商いを伴い堅調だった。三井住友フィナンシャルグループ <8316> などメガバンクがしっかり。ファーストリテイリング <9983> 、日立製作所 <6501> も上昇した。西華産業 <8061> が急騰、オークワ <8217> 、グッドコムアセット <3475> 、日本農薬 <4997> なども値を飛ばした。コーセー <4922> も大幅高となった。
半面、ソシオネクスト <6526> が利益確定売りに押され、三菱重工業 <7011> 、キーエンス <6861> なども値を下げた。小林製薬 <4967> も下値模索が続いた。三井E&S <7003> が値下がり率トップに売られ、CIJ <4826> も利益確定売りが続き大幅安、トピー工業 <7231> も大きく水準を切り下げた。このほか、セグエグループ <3968> 、さくらインターネット <3778> などが安い。
出所:MINKABU PRESS
みんかぶ(FX)
最終更新:3/27(水) 16:07
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