話題株ピックアップ【夕刊】(3):エヌリンクス、デリバリコン、エニグモ

3/15 15:18 配信

株探ニュース

■エヌリンクス <6578>  352円  +80 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値
 エヌリンクス<6578>が急伸。14日の取引終了後、人材業界でマーケティング事業を展開しているFULL-FILL(フルフィル、東京都渋谷区)との間で広告取引に関する業務提携を開始したと発表した。エヌリンクスのSEO技術とメディア運営のノウハウを、フルフィル社の代理店事業と掛け合わせることで顧客価値の向上を図るという。これが買い材料視されたようだ。

■デリバリコン <9240>  907円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 デリバリーコンサルティング<9240>はストップ高。14日取引終了後に24年7月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を26億5200万円から27億6700万円(前期比26.3%増)へ、営業利益を1億3100万円から2億3700万円(同4.5倍)へ引き上げており、これを好感した買いが集まった。パートナーシップ強化による案件獲得量の向上に加え、コンサルタント稼働率の向上と高付加価値案件の獲得による単価向上が業績を押し上げる。なお、同時に発表した23年8月~24年1月期決算は、売上高が13億6600万円(前年同期比31.0%増)、営業利益が1億6700万円(同3.5倍)だった。

■エニグモ <3665>  391円  +56 円 (+16.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 エニグモ<3665>が切り返し急。14日の取引終了後、24年1月期の単体決算を発表した。売上高は前の期比9.7%減の62億300万円だったのに対し、最終利益は同17.7%増の8億3800万円となった。直近3カ月間となる11~1月期の最終利益は前年同期と比べて4倍となった。第3四半期累計の決算発表時点で大幅な最終減益だった同社が一転して、通期での最終増益で着地したとあって、評価されたようだ。為替変動やリアル店舗への客足回帰が響き、通期では減収となったが、投資有価証券の売却に伴う特別利益が寄与した。25年1月期の業績予想は開示していない。

■鎌倉新書 <6184>  700円  +100 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 鎌倉新書<6184>はストップ高。14日取引終了後に25年1月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比23.7%増の72億5000万円、営業利益を同34.8%増の11億円とした。売上高、営業利益とも前期に続き過去最高を更新する見通しとなり、これを好感した買いが膨らんだ。既存事業の拡大に加え、顧客視点で生まれた新たなサービスの拡大にまい進していく方針。同時に発表した24年1月期決算は、売上高が前の期比17.1%増の58億5900万円、営業利益が同18.9%増の8億1600万円。配当は創立40周年記念配当1円を含む4円(前の期2円50銭)だった。あわせて、27年1月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に売上高120億円、営業利益25億円を目指す。

■ブレインズテクノロジー <4075>  1,095円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 ブレインズテクノロジー<4075>が急騰。14日の取引終了後、24年7月期第2四半期累計(23年8月~24年1月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比10.5%増の4億6300万円で、営業損益は2100万円の黒字(前年同期は4200万円の赤字)となった。中間期とともに直近3カ月間となる11~1月期でも営業黒字に転換しており、評価されたようだ。ソフトウェアライセンス数が堅調に増加したほか、製品開発へのリソース集中に伴う研究開発費の圧縮効果が出た。販管費も減少し、利益を押し上げる要因となった。

■笑美面 <9237>  2,293円  +251 円 (+12.3%) 一時ストップ高   本日終値
 笑美面<9237>が急騰。14日の取引終了後に24年10月期第1四半期(23年11月~24年1月)の単体決算を発表した。営業収益は2億6300万円、営業利益は1000万円となった。同社は前期の第1四半期について四半期財務諸表を作成しておらず、決算短信の経営成績に前年同期と比較した増減率の記載はない。一方、決算説明資料によると、営業収益は前年同期比で2.1倍となり、営業損益は黒字転換を果たしたことが示されており、これをポジティブ視した買いが集まったようだ。コーディネーターの拡充や組織的な営業力の強化が奏功し、シニアホーム紹介サービスでの成約数が順調に拡大した。

■うるる <3979>  1,677円  +112 円 (+7.2%)  本日終値
 うるる<3979>が大幅続伸。同社は14日取引終了後、自社が運営する官公庁・自治体・独立行政法人向け購買調達サービス「調達インフォ」が、総務省の入札情報の提供(公的建設工事)の請負業務を受託したと発表。「調達インフォ」は、全国約8300機関以上の入札・落札情報を官公庁や自治体の調達担当者が閲覧し、情報収集できるGovtech(ガブテック:行政が民間企業のテクノロジーを活用して、電子申請やデジタル化などを進める取り組み)サービス。同社では今後も多くの公的機関の調達における業務効率化及びデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援していくとしている。

■パス <3840>  156円  +8 円 (+5.4%)  本日終値
 パス<3840>が高い。14日の取引終了後、日本ライフケアサイエンス(鹿児島県鹿児島市)がパスの株式を新たに5%を超えて保有していることが判明し、思惑買いを誘ったようだ。同日に財務省に提出された大量保有報告書によると、日本ライフケアサイエンスの保有比率は7.32%。保有目的には「政策投資、重要提案行為等を行うこと」と記載している。報告義務発生日は7日。

■免疫生物研究所 <4570>  549円  +26 円 (+5.0%)  本日終値
 免疫生物研究所<4570>が続急伸。14日の取引終了後、イタリアの303 Pharma社との間でOEM契約を締結し、遺伝子組み換えカイコにより産生された「ヒト型コラーゲン1」を303 Pharmaの自社ブランド製品として提供することになったと発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。免疫生物研はこれまでヒト型コラーゲン1について、審美医療目的の美容機器製品領域など、化粧品分野以外での製品開発や製造のノウハウを持ち合わせていなかった。製薬メーカーや医療機関などのネットワークを持つ303 Pharmaは、ヒト型コラーゲン1を用いた美容機器製品などの開発に成功しており、同社からのOEM製造の依頼を受けたことから、契約の締結に至ったという。

■梅の花 <7604>  1,063円  +38 円 (+3.7%)  本日終値
 梅の花<7604>が後場動意。午後1時ごろ、24年4月期連結業績予想の修正を発表。売上高を298億8400万円から296億9000万円(前期比7.5%増)へ引き下げた一方、最終利益を3億2200万円から7億6400万円(前期4億4000万円の赤字)へ大幅に引き上げており、これを好感した買いが向かった。コロナ禍を契機としたライフスタイルの変化に伴い、深夜時間帯の飲食需要が減退するなど厳しい状況が続いているという。収益向上に向けた各種取り組みに加え、投資有価証券売却益の計上もあり利益は上振れした。

●ストップ高銘柄
 山大 <7426>  3,080円  +504 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 アジアクエスト <4261>  3,140円  +503 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 地域新聞社 <2164>  581円  -150 円 (-20.5%) ストップ安   本日終値
 かんなん丸 <7585>  435円  -100 円 (-18.7%) ストップ安   本日終値
 MSOL <7033>  2,345円  -500 円 (-17.6%) ストップ安   本日終値
 など、4銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/15(金) 19:48

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