検索結果 スレッド コメント 最新の投稿順 古い投稿順 1件中 1件 - 1件を表示 医薬品> (株)ティムス 先日は東北大学の国際卓越研究大… 消防たぬき 2024/06/16 10:59 先日は東北大学の国際卓越研究大学の認定に向けて前進があったようで喜ばしいニュースでした。今回落選した京都大学にもiPS細胞を始め多くの期待材料があるのですが、科学技術で国際競争力を念頭においた組織最適化が可能な柔軟性と様々な面で高い研究レベルを合わせ持つという点から評価すると、やはり東北大学が最も適していると評価されることになるのでしょう。 この東北大学はTMS-007の治験・SMTP化合物の研究を進めた冨永悌二教授(現東北大学総長)と新妻邦泰教授がいることから、Biogen社からのTMS-007国内開発権返還を受けその開発に今後ふたたび加わるか動向が注目されますが、国際卓越研究大学に正式選定されて予算の自由度が上がることになれば、TMS-007の研究を再興する上でプラスであろうと思われます。 冨永総長は日本初にして今のところ唯一の「国際卓越研究大学」実現の舵取りで超ご多忙な日々を過ごされているのではと想像され、一方の新妻教授は脳梗塞治療の分野で研究を進められているようで今年2月に行われた日本脳卒中学会学術集会STROKE2024で『SMTPを用いた新規血栓溶解剤の開発と実用化に向けて』という発表を行っており(*)、学会プログラムのその表題から想像するにその内容はTMS-007(SMTP-7)の実用化に向けた見通しや開発上の課題であろうと思われます。新妻教授はそれとは別の東北大学が持つ有望な医薬シーズ「Muse細胞」の研究にも携わっており昨年10月に脳梗塞の後遺症患者の運動機能回復に大いに効果ありとする研究成果を発表してこの意味でも注目される脳梗塞医療の専門家。もしこの二つの薬が実用化されて揃えば将来の脳梗塞はどうなるかというと、まずSMTP化合物(TMS-007)で脳梗塞患者の救命と後遺症の軽減を行い、後遺症が残った患者さんについては状態が安定したところでMuse細胞(CL2020)で壊れた細胞を修理し完全回復させるというビジョンが描けるわけで、このように脳梗塞を克服する一連のメソッドを確立できれば、東北大学は「国際卓越研究大学」の名に相応しい業績を医学史に残すことになるでしょう。 (*)https://www.congre.co.jp/stroke2024/program/files/program_day1.pdf
最新の投稿順 古い投稿順 1件中 1件 - 1件を表示 医薬品> (株)ティムス 先日は東北大学の国際卓越研究大… 消防たぬき 2024/06/16 10:59 先日は東北大学の国際卓越研究大学の認定に向けて前進があったようで喜ばしいニュースでした。今回落選した京都大学にもiPS細胞を始め多くの期待材料があるのですが、科学技術で国際競争力を念頭においた組織最適化が可能な柔軟性と様々な面で高い研究レベルを合わせ持つという点から評価すると、やはり東北大学が最も適していると評価されることになるのでしょう。 この東北大学はTMS-007の治験・SMTP化合物の研究を進めた冨永悌二教授(現東北大学総長)と新妻邦泰教授がいることから、Biogen社からのTMS-007国内開発権返還を受けその開発に今後ふたたび加わるか動向が注目されますが、国際卓越研究大学に正式選定されて予算の自由度が上がることになれば、TMS-007の研究を再興する上でプラスであろうと思われます。 冨永総長は日本初にして今のところ唯一の「国際卓越研究大学」実現の舵取りで超ご多忙な日々を過ごされているのではと想像され、一方の新妻教授は脳梗塞治療の分野で研究を進められているようで今年2月に行われた日本脳卒中学会学術集会STROKE2024で『SMTPを用いた新規血栓溶解剤の開発と実用化に向けて』という発表を行っており(*)、学会プログラムのその表題から想像するにその内容はTMS-007(SMTP-7)の実用化に向けた見通しや開発上の課題であろうと思われます。新妻教授はそれとは別の東北大学が持つ有望な医薬シーズ「Muse細胞」の研究にも携わっており昨年10月に脳梗塞の後遺症患者の運動機能回復に大いに効果ありとする研究成果を発表してこの意味でも注目される脳梗塞医療の専門家。もしこの二つの薬が実用化されて揃えば将来の脳梗塞はどうなるかというと、まずSMTP化合物(TMS-007)で脳梗塞患者の救命と後遺症の軽減を行い、後遺症が残った患者さんについては状態が安定したところでMuse細胞(CL2020)で壊れた細胞を修理し完全回復させるというビジョンが描けるわけで、このように脳梗塞を克服する一連のメソッドを確立できれば、東北大学は「国際卓越研究大学」の名に相応しい業績を医学史に残すことになるでしょう。 (*)https://www.congre.co.jp/stroke2024/program/files/program_day1.pdf
先日は東北大学の国際卓越研究大…
2024/06/16 10:59
先日は東北大学の国際卓越研究大学の認定に向けて前進があったようで喜ばしいニュースでした。今回落選した京都大学にもiPS細胞を始め多くの期待材料があるのですが、科学技術で国際競争力を念頭においた組織最適化が可能な柔軟性と様々な面で高い研究レベルを合わせ持つという点から評価すると、やはり東北大学が最も適していると評価されることになるのでしょう。 この東北大学はTMS-007の治験・SMTP化合物の研究を進めた冨永悌二教授(現東北大学総長)と新妻邦泰教授がいることから、Biogen社からのTMS-007国内開発権返還を受けその開発に今後ふたたび加わるか動向が注目されますが、国際卓越研究大学に正式選定されて予算の自由度が上がることになれば、TMS-007の研究を再興する上でプラスであろうと思われます。 冨永総長は日本初にして今のところ唯一の「国際卓越研究大学」実現の舵取りで超ご多忙な日々を過ごされているのではと想像され、一方の新妻教授は脳梗塞治療の分野で研究を進められているようで今年2月に行われた日本脳卒中学会学術集会STROKE2024で『SMTPを用いた新規血栓溶解剤の開発と実用化に向けて』という発表を行っており(*)、学会プログラムのその表題から想像するにその内容はTMS-007(SMTP-7)の実用化に向けた見通しや開発上の課題であろうと思われます。新妻教授はそれとは別の東北大学が持つ有望な医薬シーズ「Muse細胞」の研究にも携わっており昨年10月に脳梗塞の後遺症患者の運動機能回復に大いに効果ありとする研究成果を発表してこの意味でも注目される脳梗塞医療の専門家。もしこの二つの薬が実用化されて揃えば将来の脳梗塞はどうなるかというと、まずSMTP化合物(TMS-007)で脳梗塞患者の救命と後遺症の軽減を行い、後遺症が残った患者さんについては状態が安定したところでMuse細胞(CL2020)で壊れた細胞を修理し完全回復させるというビジョンが描けるわけで、このように脳梗塞を克服する一連のメソッドを確立できれば、東北大学は「国際卓越研究大学」の名に相応しい業績を医学史に残すことになるでしょう。 (*)https://www.congre.co.jp/stroke2024/program/files/program_day1.pdf