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どうも、カバードコールがどういう仕組みで、どういうデメリットがあるか分かってない人がここでも多そうなので、S&P500カバコの方で書いた説明をこっちにも書いときます。 以下、S&P500をNasdaq100に読み替えてください。 ------------------------------------------------------------------------ この商品は内部的には、S&P500の金融商品(ETF・先物等)を保有し、同時に、同額のコールオプション(満期日にあらかじめ決められた権利行使価格で買う権利)を売る ということをやってます。 その結果 A,満期日に権利行使価格まで値上がりしなかった場合(値下がりを含む) →市場価格より権利行使価格が高いので、コールオプション購入者は権利行使しない →売り手(この商品側)は、S&P500現物を保有したまま、コールオプション売却代金の利益を得られる(厳密には代金から税金が控除される)。 B.満期日に権利行使価格を超えて値上がりした場合 →市場価格より安く買えるので、コールオプション購入者は権利行使する(場合が多い)。 →売り手は、(権利行使価格+コールオプション売却代金)を得られるが、S&P500現物を引き渡す義務を負う。 →元の状態に戻すためにはS&P500現物を上の(権利行使価格+コールオプション売却代金)で再購入しなければならない。足りなければ損失発生。 と言うことになります。 以上の説明がちんぷんかんぷんだって方のために平たく言うと、 このETFは、「あまりS&P500が上がらないとき、又は下落したときは、S&P500連動ETFより少しだけお得だが、S&P500が値上がりしすぎると(値上がりすればするほど)、S&P500連動ETFより損をする仕組みになっている」 ということになります。 そして、おそらくこの商品ではオプション料部分が、月々の分配金減資となっているんと思いますが、その場合、上のBのケース(一定額以上値上がりした場合)だと、損失発生により信託財産に欠損が生じて、信託財産が保有するS&P500現物の数量が減少する仕組みになっています。 一定期間一定割合で、必ず減っていく というものではありませんが、オプション行使されるとほとんどの場合、損失で信託財産の保有株式が減少し、次期の収益力が落ちますので、タコ足配当ファンドと似たようなデメリットがありますので注意した方が良いと思います。 (損失が確率で出る点、損失が一定でない点が違う) あと、目に見える信託報酬はほどほど水準になってますが、オプション取引手数料や、S&P500金融商品側のコストも発生しますので、数字に出ない隠れコストはかなり大きいはずです。 なお、隠れコストの実績値は、運用報告書や決算書で運営会社が、貸借対照表や損益計算書等でコスト資料を出していれば、自分で計算して算出できます(まっとうな運営会社なら出している)。
ま、情報として一応書いておきま…
2024/05/27 07:59
ま、情報として一応書いておきますが、ETFで分配金を再投資(自動は無いので手動になる)する場合、分配金の受取時に税金が引かれ、その後に再投資することになります。一方、投資信託のemaxis slimオルカンは分配金は出さずファンド内で自動で再投資されているので、再投資に税金がかかりません。なので超長期のほったらかし投資した場合、税金分の複利効果でETFより投資信託の方が若干有利にはなりますけど。とはいえ、本当に微々たる差なので気になるほどの差は出ないみたいですよ。 以前、投資系YOUTUBERの”SP500最強伝説”さんが、ETFと投資信託のトータルリターンについて、めちゃくちゃ細かく検証する動画を出していて、結構面白かったです。