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「紅麹コレステヘルプに関連した腎障害に関する調査研究」の中間報告をお届けいたします。 ・4月末までに、189例の報告を受け取りました。 ・服用開始時期は1年以上前が38%、2024年1月~3月が12.4%でした。 ・主訴は倦怠感、食欲不振、尿異常、腎機能障害が多く、その他にも腹部症状や体重減少が報告されています。 ・検査データでは、低カリウム血症、低リン血症、低尿酸血症、代謝性アシドーシス、尿糖陽性などが目立ちました。 ・腎生検では、尿細管間質性腎炎、尿細管壊死、尿細管障害が主な病変であり、患者さんの多くが重症度の高い状態でした。 これらの結果から、紅麹コレステヘルプによる腎障害のリスクが明らかとなりました。特に、透析療法を必要とした患者さんも複数おり、一部ではステロイド治療を行っていますが、改善に至らないケースも見受けられます。 今後も注意が必要です。紅麹コレステヘルプの摂取に際しては、慎重な検討と医師の指導が必須です。また、症状や検査値に異常を感じた場合には、早急に専門医の診察を受けるようお願いいたします。 最終報告まで、引き続き皆様のご協力をお願いいたします。
小林製薬(大阪市)の「紅こうじ…
2024/05/12 09:08
小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」成分を含むサプリメントを巡り、日本腎臓学会は7日、サプリ摂取後に腎障害を確認した患者189人の症例の分析結果を公表した。50代が40%と最も多く死亡例の報告はなかった。 3月27日~4月30日に全国の会員医師らを対象にインターネット調査を実施、報告のあった189人を分析した。女性が65%と多かった。38%が1年以上前に服用を開始していたが、今年から服用を始め短期間で発症したケースもあった。初診はほとんどが昨年12月~今年3月だった。 初診時の主な症状は腎機能障害や食欲不振、倦怠(けんたい)感などだった。透析治療したのは7人で、うち5人は回復して透析をやめている。約2割がステロイド治療を行った。腎機能低下はサプリの摂取中止だけである程度改善する傾向があるという。 189人中173人がサプリの成分が腎臓に集積し「尿細管」が傷ついて体に必要な成分が再吸収できなくなる「ファンコニー症候群」で、腎生検では尿細管間質性腎炎や尿細管壊死(えし)がみられた。