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今後の展望 🌟 (1)システムの大型化 一般的な素材開発と同様、商用化に向けたスケールアップは大きな課題である。特に金属製錬においては、化学品の合成やリサイクルプロセスと比較して、処理量、処理速度とも1~2桁大きな規模が必要とされる。そのため、スケールアップの難易度も高くなる。従来は、マイクロ波反応装置の大型化が商用化のボトルネックになると考えられていた。しかし、同装置の改良に加え、モジュール化した装置を多数並べて行う並列処理のノウハウが各社に蓄積されてきている。これらの技術の延長線上には、従来の巨大な製錬設備とは異なる大型システムが立ち上がる未来も見える。✨ (2)システムの分散化 サーキュラーエコノミーの進展と経済安全保障の重要性の高まりにより、消費者が廃棄する製品は新たな製品の資源として重要なものになる。廃棄物を消費者から回収するための輸送コストや環境負荷の観点から、巨大な製造設備を設置して広域をカバーするよりも、モジュール化した小型装置を回収拠点の近くに設置する方が適切な地域もある。そこでは分散型のシステムが普及していくだろう。大型化と分散化のどちらが適しているかを判断するために、装置の規模と廃棄物の回収に関する経済性および環境負荷のデータの収集と分析が必要不可欠になる。 (3)新材料開発の可能性 🌟 マイクロ波発振装置が普及し、低価格化することで、黎明期に多く検討されていたマイクロ波を用いた有機合成など、特定の波長のマイクロ波とこれによって相互作用を起こす分子の挙動を利用した新規素材 開発・製造のコストも下がるだろう。 今後、新規素材開発が活発化し、製造コストが合わなかった素材にも商業化の機会が訪れる可能性がある。
近畿財務局宛 小林製薬臨時報…
2024/05/13 14:56
近畿財務局宛 小林製薬臨時報告書 2024年5月10日 当社が販売する機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取された複数のお客様が腎疾患を発症されているとの報告を受けました。本製品及びそれに使用している紅麹原料(自社製造)の成分分析を行った結果、一部の紅麹原料に当社の想定しない成分が含まれていることが判明しました。現在、当社グループ及び当社グループの取引先様において、お客様の健康被害が拡大することを防ぐため、紅麹関連製品の回収を進めております。 当該事象により、当社は現時点で合理的に見積り可能な範囲の製品回収関連損失及び当該事象に関連する製造設備の減損損失を特別損失として計上いたしました。 当該事象の損益及び連結損益に与える影響額 当該事象の発生により、2024年12月期第1四半期累計期間の個別決算及び連結決算において、製品回収関連損失3,648百万円及び減損損失213百万円を特別損失として計上いたしました。 なお、本臨時報告書提出日現在、合理的な見積りに及ばない範囲については、取引先様の状況も含めて情報を収集している段階であります。そのため、合理的な見積りが可能となった場合、当連結会計年度以降の損益及び連結損益に影響を与える可能性があります。