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日経平均、円安が支え(先読み株式相場)2024年5月14日 8:02 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL1408Z0U4A510C2000000/ 14日の東京株式市場で日経平均株価は反発か。外国為替市場での円安・ドル高傾向を支えに、日本株にはやや買いが優勢となりそうだ。米インフレ動向を見極める経済指標の発表を控え、積極的に上値を追う動きは限られる。日経平均は前日の終値(3万8179円)から300円ほど高い3万8500円程度が上値メドになる。 13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は9営業日ぶりに反落し、前週末比81ドル(0.20%)安の3万9431ドルで終えた。前週までの大幅な上昇で、主力株の一角に持ち高調整や利益確定目的の売りが出た。14日に4月の米卸売物価指数(PPI)、15日に4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、様子見姿勢も強かった。 一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数と主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は小幅に上昇した。日本の半導体関連株の支えとなるだろう。 ニューヨーク連銀が13日に発表した4月の消費者調査で、1年後の予想インフレ率が3.3%と3月(3.0%)から上昇した。米インフレ懸念から、日本時間14日早朝の外国為替市場で円相場は1ドル=156円台前半と、前日夕に比べ円安・ドル高水準で推移している。東京市場では主力株を中心に買いが入りそうだ。日本時間14日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。6月物は前日の清算値と比べ70円高い3万8190円で終えた。 個別ではソフトバンクグループ(SBG)に注目だ。13日発表した2024年3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が2276億円の赤字と前の期(9701億円の赤字)から赤字幅が縮小した。世界的な株高で投資先の企業価値が向上し、傘下のビジョン・ファンドなどの投資損益が改善した。 きょうはソニーグループやニトリホールディングスが24年3月期決算を発表する。海外では5月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測調査の発表がある。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が金融イベントで討議に参加する。
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日経平均株価、トヨタ決算に関心(先読み株式相場)2024年5月8日 8:02 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL080780Y4A500C2000000/ 8日の東京株式市場で日経平均株価は反落か。前日の米株式市場で半導体関連などが売られた流れで東京市場でも売りが先行しそうだ。日経平均は前日終値(3万8835円)から3万8700円程度への下落が考えられる。朝方の売り一巡後は13時55分のトヨタ自動車(7203)の決算発表に市場の関心は移っていきそうだ。 7日の米株式市場でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前日比0.10%安と、4営業日ぶりに反落した。エヌビディアなど半導体関連の一角が売られた。エヌビディアを巡っては、米国の著名投資家スタンリー・ドラッケンミラー氏が7日朝の米CNBC番組に出演し、3月下旬にエヌビディア株の持ち高を削減したことを明らかにした。人工知能(AI)ブームで株価が急伸し、短期的に買われすぎたためだという。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.73%下げた。東京市場でも前日の相場の押し上げ役だった東京エレクトロン(8035)などに売り圧力がかかりそうだ。日経平均は前日に599円上昇した反動で戻り待ちの売りも出やすいだろう。 もっとも、米連邦準備理事会(FRB)が年後半にも利下げに転じるとの見方を支えに米長期金利は低下しており、株式を売り急ぐ展開にはなりにくいだろう。ダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比31ドル(0.08%)高の3万8884ドルで終えた。 東京市場では午後にトヨタの決算発表を控える。2024年3月期(前期)に円安の効果がどの程度出たか、また25年3月期(今期)の業績や販売台数の見通しに注目だ。株価は直近、上値の重い展開が続いているが、決算内容次第で上下に大きく動くことも考えられる。 日本時間8日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は下落した。6月物は前日の清算値と比べ180円安い3万8700円で終えた。 きょうは三菱重工業(7011)、伊藤忠商事(8001)、日本郵船(9101)などの決算発表も予定されている。海外ではジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長がFRB主催のイベントの討議に参加(9日0:00)する。アーム・ホールディングスの決算発表もある。親会社であるソフトバンクグループ(SBG、9984)の目先の株価を左右する手掛かりにもなりそうだ。
日経平均、米ハイテク株高が追い…
2024/05/15 08:20
日経平均、米ハイテク株高が追い風(先読み株式相場)2024年5月15日 8:01 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL14AGG0U4A510C2000000/ 15日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前日の米株式市場で主要3指数がそろって上昇した。とくにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が最高値を更新するなど、ハイテク株の上げが目立った。この流れを引き継ぎ、きょうの東京市場では値がさの半導体関連株を中心に幅広い銘柄に買いが入るだろう。日経平均は前日の終値(3万8356円)から400円ほど高い3万8800円程度が上値メドになりそうだ。 14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比126ドル(0.32%)高の3万9558ドルで終えた。同日発表の4月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回ったが、同時に3月分が下方修正された。物価の上振れへの過度な警戒が薄れたことが買い安心感につながった。 ナスダック総合株価指数は0.75%高と続伸し、4月11日につけた最高値を更新した。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.67%高で終えた。米長期金利の低下で、ハイテク株には相対的な割高感が和らいだとの見方から買いが入った。東京市場でも値がさの半導体関連株を中心に買われ、日経平均を押し上げるだろう。日本時間15日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。6月物は前日の清算値より290円高い3万8600円で取引を終えた。 日本時間15日夜には、海外で4月の米消費者物価指数(CPI)や4月の米小売売上高など重要な経済指標の発表が相次ぐ。結果を見極めたいとの雰囲気は強く、買い一巡後は次第に投資家の様子見姿勢が強まり、上値の重さが目立ちそうだ。とくに市場の関心が高いのが米CPIで、エネルギーと食品を除くコア指数の上昇率が3月から縮小するとの予想がある。市場予想通りにインフレ減速が確認されれば、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ開始が改めて意識され、株式相場には追い風になるとの見方があった。 個別ではソニーグループに注目だ。14日、2025年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比5%増の1兆2750億円になりそうだと発表した。市場予想平均のQUICKコンセンサスの1兆3141億円(10日時点、16社)を下回る。25年3月期の家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の販売台数は1800万台程度を計画し、前期実績(2080万台)を下回る。一方、10月1日を効力発生日として1株を5株に分割するなどとも発表しており、株価の動きに関心が集まる。 国内では企業の決算発表が続き、三菱UFJフィナンシャル・グループなどの金融機関のほか、リクルートホールディングスやエーザイが24年3月期決算を発表する。日本政府観光局(JNTO)は4月の訪日外国人客数を公表する。海外では、5月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数が発表される。FRBのボウマン理事が金融イベントの討議に参加する。香港と韓国市場が休場になる。