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投稿コメント一覧 (3コメント)

  • >>No. 61

    デット・エクイティ・スワップ(DES)は、Debt(債務)とEquity(株式)をSwap(交換)することをいいます。これは、「債務の株式化」のことであり、通常、経営不振や過剰債務などに苦しむ企業の再建支援策の一つとして用いられており、債権を保有する金融機関等が融資(貸出金)の一部を現物出資する形で株式を取得するケースが多いです。

    一般にDESによって、債務超過の状況を解消させたり、利払いや元本返済が必要な有利子負債を削減させたりすることができます。また、再建を要する企業の債務と交換で株式を発行することにより、キャッシュアウトを最小限に押さえるほか、財務体質の大幅な改善、経営者のモラルハザードの抑制、株式の価値向上、さらには債権者が新たに株主として強力なリーダーシップを発揮して経営革新を図る環境を創出する効果もあります。

  • シンジケートローンは、「協調融資」とも呼ばれ、大型の資金調達ニーズに対して、複数の金融機関が協調してシンジケート団を組成し、一つの融資契約書に基づき同一条件で融資を行うことをいいます。これは、取りまとめ役(アレンジャー)の金融機関(主幹事)が、資金の調達側(企業等)と調整して利率や期間などを設定し、複数の金融機関と分担して融資する方式となっています。

    一般にシンジケートローンでは、金融機関側は貸し倒れのリスクを分散できる一方、調達側はまとめて多額の資金を調達することができます。また、主幹事行は、貸出金利に加えて、アレンジメントフィー(組成手数料)やエージェントフィーを稼げるため、メガバンクなどは投資銀行業務の一つの柱に位置付けています。

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