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投稿コメント一覧 (85コメント)

  • JDIが再起へ、革新起こす「ディスプレー新技術」の全容
    2022年08月30日 テクノロジー
    VR用などで黒字転換へ
    JDIは主要顧客の米アップルがスマホ用パネルを液晶からOLEDに転換していったことなどで苦境に陥り、連結決算は15年3月期から8期連続の当期赤字が続く。20年にいちごアセットマネジメントの出資を受けて、キャロンCEOの下、経営再建の途上にある。調査会社オムディアによれば18年に中小型液晶パネル市場で出荷額首位の16・3%を占めていたが、21年は同8・7%の5位まで後退した。同社売上高に占めるスマホ向けの比率は21年度に約40%まで低下しており、今後、車載用やVR用、スマートウオッチ用OLEDなどを伸ばすことで、24年3月期の営業黒字転換を目指している。新開発のeLEAPは主力工場の茂原工場(千葉県茂原市)で23年度中にも量産を始める計画だが、HMOとともに同業他社への技術供与を並行して進める考え。G10のような大型パネルを使う量産は他社と協力する方針で「すでに複数社と交渉を始めている」(キャロンCEO)。技術が新鮮で競争力があるうちに市場を広げ、自社は次の新技術に力を注ぐ―。こうした好循環で安定成長を目指す。

    日刊工業新聞2022年8月29日深層断面から一部抜粋

  • 2022.08.19
    JDIが次世代ディスプレー技術を披露、量産では他社との連携生かし高収益化
    ライセンス契約、数百億円規模を目指す

    佐藤 雅哉 日経クロステック
    ジャパンディスプレイ(JDI)は2022年6月22日、ディスプレー関連の技術説明会を開催し、次世代有機EL(OLED)やセンサー技術などを紹介した(図1)。同5月に発表した成長戦略の基盤となる技術の実用化時期や製品の活用事例を示しつつ、将来に向けた経営戦略を説明。開発した新技術を他のディスプレーメーカーへライセンス販売して自社工場への設備投資を抑制するなど、事業拡大と収益性の改善を両立させる考えを示した。説明会で強調したのが、有機ELの新技術である「eLEAP」や、ディスプレーの基礎となる回路基板の新技術「HMO(High Mobility Oxide:高移動度酸化物半導体)」など、JDIが成長の原動力と位置付ける次世代ディスプレー技術だった。会長CEO(最高経営責任者)のスコット・キャロン氏は「過去は特定の顧客向けのビジネスが多かったが、今後はオープン戦略をとる」と語り、他社との協業や技術のライセンス販売を強化すると戦略を説明した。

  • 日経
    JDIの4~6月、最終赤字50億円 スマホ向け出荷減
    ジャパンディスプレイ(JDI)が9日発表した2022年4~6月期の連結決算は、最終損益が50億円の赤字(前年同期は69億円の赤字)だった。スマートフォン向けなどのディスプレーの出荷が落ち込んだ。為替差益27億円を計上したが補えなかった。

    売上高は前年同期比13%減の570億円、営業損益は68億円の赤字(同58億円の赤字)だった。スマホ向けの液晶の出荷が減った。中国の都市封鎖(ロックダウン)でJDIや出荷先である自動車メーカーの生産が制約され、車載向けの販売も想定を下回った。

    同日、INCJ(旧産業革新機構)からの短期借入金200億円について、返済期限を9月3日から12月28日に延長することでINCJと合意したと発表した。事業環境の不透明感が増しているためなどとしている。JDIは仕入れ債務の減少などで資金繰りが悪化しており、22年4~6月期のフリーキャッシュフロー(純現金収支)は146億円の赤字だった。

  • 2022/08/09 15:38
    JDI、4─6月期は50億円の最終赤字 赤字幅は縮小
    [東京 9日 ロイター] - ジャパンディスプレイ(JDI)は9日、2023年3月期第1・四半期(4─6月期)の最終損益が50億円の赤字(前年同期は69億円の赤字)だったと発表した。スマートフォン用液晶ディスプレイの出荷減や資材高騰などのマイナスの影響を受けたが、中国子会社株式譲渡に伴う特別利益を計上し、赤字幅は前年同期比で縮小した。

    通期の業績予想では、最終損益は214億円の赤字と従来予想を据え置いた。配当予想は前期に続き年間無配とする。

  • ニュース
    ウクライナ危機
    JDI、ウクライナ避難民の受け入れ自治体へ翻訳ディスプレーを寄贈
    佐藤 雅哉 日経クロステック
    2022.07.04
    ジャパンディスプレイ(JDI)は2022年7月1日、ウクライナ避難民の受け入れを進める茨城県つくばみらい市など4市に翻訳機能を持つ透明ディスプレーを寄贈すると発表した(図)。受け入れの課題だった意思疎通の一助になると期待する。話した言葉を音声認識して翻訳言語を同時にディスプレーに表示できるため、避難民との円滑なコミュニケーションに役立ちそうだ。今回提供した双方向翻訳ディスプレーは、JDIが開発した透明ディスプレー「レルクリア」に音声テキスト化アプリ「UDトーク」を連携して、会話内容とその翻訳言語を同時にディスプレーに表示できる。既にウクライナ避難民を受け入れている茨城県つくばみらい市と常総市に同日それぞれ1台ずつ提供したほか、ウクライナ避難民の支援を表明している守谷市と板東市にも今後1台ずつ提供する。JDIは、ウクライナ避難民への支援活動として利用を希望する自治体などにも提供を検討するとしている。

     今回の支援には、JDI主要株主のグループ会社であるいちごアセットマネジメントが協力したほか、UDトークを提供するShamrock Records(シャムロック・レコード)(東京・練馬)もソフト提供などを支援している。

  • Impress Watchテック
    西田宗千佳のイマトミライ
    「ディスプレイの未来」をJDIの新技術から考える。HMD・自動車・透明
    西田 宗千佳2022年6月27日 08:15
    JDIが未来を賭けるHMO」と「eLEAP」
    これらより大きなポテンシャルを持っているのが「HMO」と「eLEAP」という2つの技術だ。
    HMOはディスプレイの素子を駆動するための「バックプレーン側」と呼ばれる領域の技術。高精細化や低消費電力化、大画面化に寄与する。eLEAPはさらに画期的だ。有機ELのための技術だが、JDIの説明員曰く「既存の有機ELに対し、あらゆる部分で有利」であり、優れた製品を作れる技術である。根幹となるのは、画素をフォトリソグラフィで塗布し、現在の有機EL製造に使われている「蒸着用メタルマスク」を使わない、という点だ。
    今の有機ELのほとんどは、赤・緑・青の発光体それぞれを、「蒸着用メタルマスク」越しに蒸着する。穴の空いたテンプレートのようなもので、赤・緑・青の3回蒸着するたびに、メタルマスクを有機溶剤で洗い流し、再利用している。
    穴の空いた部分に蒸着させているので「塗布できない」領域が意外と広く、画素のうち実際に光っている領域は28%に過ぎない。
    だがeLEAPでは蒸着用メタルマスクを使わず、1色ずつフォトリソグラフィ技術で塗布する。結果として、メタルマスクの洗浄工程が不要になる。そうすると工場の面積が削減できて、作業時間も短縮、さらには洗浄工程に使う溶剤の絡む水も不要となって、環境負荷が劇的に下がる。さらに、発光する領域が大幅に広くなるため、同じ電力を使うと輝度が大幅に上げられるし、逆に、電力を下げて長寿命・消費電力削減・焼き付き防止を狙える。前述のHMOを組み合わせれば、解像度向上や消費電力低減をさらに狙える。
    まずは十数インチから30インチほどの「PCや車載用ディスプレイ」市場を狙うが、より大型のテレビやスマホ用、HMDなど、非常に広い領域に使えるという。残念ながら会場にも試作製品の展示はなく、画質などを確かめることはできなかった。だが、現在試作中で、2024年頃からの量産を目標に開発が進んでいるという。

  • 一方、eLEAPやHMOが有望な技術であっても、大規模な工場で生産するメーカーに採用されないと、コストメリットは出てこない。それが今回、JDIがパートナー戦略をアピールした経緯になる。
    同社の優れた技術を活かすためにも、それを使った製品が出てくるためにも、良いパートナーが見つかることを期待したい。そしてそのパートナーは、おそらくもう日本企業ではなく、中国や韓国、アメリカなどの大資本メーカー、ということになるのだろう。

  • 2022.06.23
    電波新聞
    「技術立社」でディスプレー業界の「Arm」に
    ゲームチェンジャー目指すJDI 大型の透明ディスプレーも
    「技術立社を目指す。ディスプレー業界のArmのようになる」。ジャパンディスプレイ(JDI)が都内でメディアなど向けに開いた説明会で、代表執行役会長CEOのスコット・キャロン氏は、こう将来像を描いて見せた。

     説明会は、同社の成長戦略「METAGROWTH2026」策定に合わせ、柱となる新技術や適用例などを発表するもの。
    特に前面に出されたのは、次世代OLED「eLEAP」や、バックプレーン技術として導入するHMO(High Mobility Oxide)だ。

     いずれも、従来の性能を大幅に引き上げるなどするもので、ゲームチェンジャーになりうるとみる。

     さらに、自動車向けの「統合コックピットディスプレイ」や「スイッチャブルプライバシーディスプレイ」、透明ディスプレーの大型版も披露した。

     背景には、「スマートフォン一本足」打法からの脱却の狙いがある。汎用品化してしまった分野ではなく、差別化ができ収益の高い分野を目指す。

     そのうえで、自社で製品化することにこだわらず、ライセンスとして供与するといったIPビジネスも視野に入れる。知財関連で、中期的には百億円規模以上の売り上げを目指していく方針。

     キャロン氏は「世界初や世界一となるテクノロジー、革新的な技術開発による飛躍的な成長、グリーンテック・サステナビリティー経営」の三本柱を強調した。

     同社として、こうした発表会のような取り組みについて、「企業の社会的責任でもあり、またさまざまな対話を進めていきたい」とした。
    (24日の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)

  • 時事ドットコム
    JDI、透明ディスプレーを大型化
    2022年06月22日18時00分
    ジャパンディスプレイは22日、画面表裏の両方向から画像・映像を見ることができる透明ディスプレー「レルクリア」を大型化した20.8型を開発したと発表した。高画質化も実現し、交通機関のデジタルサイネージなど想定用途を広げ、さらなる普及を目指す。来年秋に量産を開始する。

  •  マイナビニュース
    JDIなど、多様なディスプレイに適用可能な半導体「Poly-OS」の開発に成功
    2022/06/22 17:30
    ジャパンディスプレイ(JDI)と出光興産は6月21日、両社の技術を組み合わせることで、ウェアラブルデバイス、スマートフォン、VR、ノートPC、大型テレビなど、多様なディスプレイに適用できる多結晶酸化物半導体「Poly-crystalline Oxide Semiconductor(Poly-OS)」の開発に成功したことを発表した。

    既存の酸化物半導体を用いたトランジスタは、アモルファスシリコン(a-Si)と同じく大面積での製造が容易で、かつ低いオフリーク電流による低消費電力化が可能だが、中小型ディスプレイで主に用いられている低温ポリシリコン(LTPS)と比較すると移動度が低いことが課題となっていた。

    Poly-OSは、出光興産が2006年より開発を始めた多結晶酸化物半導体材料「Indium Gallim Oxide」(IGO)と、JDI独自のバックプレーン技術を融合させて開発された新型半導体で、JDIはこれを用いて第6世代(G6)基板の量産ラインにて実用化したことを2022年3月に単独で発表していた。この際は、「High Mobility Oxide(HMO)」の名称で、従来比4倍の電界効果移動度を達成したとされていたが、この高い移動度により、既存のバックプレーン技術(a-Si、Oxide、LTPS)の性能を持った製品を製造できるようになったとする。酸化物半導体はこれまで、アモルファスやC-axis Aligned Crystal/nano crystalなどの結晶構造がトランジスタの活性層に使用されており、製品化されてきた。出光興産のIGOは、既存のアモルファス酸化物半導体と同様のプロセス(450℃以下)で、多結晶状態を実現できることが特徴であり、この多結晶酸化物半導体を活性層に用いることで、本来の酸化物半導体が持つ移動度を最大限に引き出すことができるようになるという。

  • 高い移動度を有する酸化物半導体材料は、その代償としてキャリア濃度の制御が難しく、安定的なTFT特性を得ることが困難とされるため、今回の研究ではJDIの有するCVD/スパッタ/アニール/エッチングといった各種のプロセスノウハウを融合させることで、高移動度かつ低いオフリーク電流を有する安定的なTFT動作が可能になったとする。

    また、オン電流をより高めるために最適なTop Gate Self Align構造を採用しており、チャネル長2μmにおいてもチャネル幅に依存しない安定したTFT特性が得られ、LTPS同等の電流駆動力を実現したとするほか、Poly-OSは第8世代(G8)以上の大型基板ラインにおいてもプロセス適性があり、TFTを作製することも可能であることから、ディスプレイ製造の低コスト化にも寄与できるとしている。

    なお両社では今後、Poly-OSを幅広い業界関係者が適用できるよう普及に取り組むとともに、ディスプレイ性能の進化と同産業の発展、ディスプレイの低消費電力化による低炭素社会の実現に取り組むとしている。

  • 日経
    ジャパンディスプレイと出光興産、多様なディスプレイに適用可能な多結晶酸化物半導体「Poly-OS」を開発
    発表日:2022年06月21日

    多様なディスプレイに適用可能な多結晶酸化物半導体「Poly-OS」を開発

    株式会社ジャパンディスプレイ(本社:東京都港区、代表執行役会長CEO スコット キャロン、以下「JDI」)と、出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一、以下「出光興産」)はウェアラブルデバイス、スマートフォン、VR、ノートPC、大型テレビ向けなど多様なディスプレイに適用できる革新的な多結晶酸化物半導体「Poly-OS(Polycrystalline Oxide Semiconductor)」の開発に成功しました。

    Poly-OSは、出光興産が開発した多結晶酸化物(1)半導体材料とJDI独自のバックプレーン(2)技術を融合させることで、第6世代量産ラインで高移動度と低オフリーク電流(3)を両立、ディスプレイの性能向上に大きく貢献するだけでなく、第8世代以上の大型ラインへの適用も可能で、ディスプレイ製造の低コスト化にも大きく寄与します。両社は今後、この革新的技術を広く世界に普及させることを目指します。

    JDIは、独自のバックプレーン技術により、茂原工場(千葉県茂原市)の第6世代量産ラインにて、世界で初めて多結晶酸化物半導体「Poly-OS」の実用化に成功しました。

    JDIで作成したPoly-OSは従来比4倍の電界効果移動度を達成し、2022年3月30日にJDI独自技術「HMO(High Mobility Oxide)」として発表しています。(ニュースリリース:「世界初 第6世代量産ラインにて従来比4倍の電界効果移動度を持つ酸化物半導体TFTを実現」)。

    出光興産は2006年より多結晶酸化物半導体材料IGO(Indium Gallium Oxide)の開発をはじめました。IGOは、従来の酸化物半導体では実現できなかった低温ポリシリコン(LTPS)(4)と同水準の高い移動度を有することが特長です。さらに第8世代以上の大型ラインにおいてもプロセス適性があり薄膜トランジスタ(TFT)(5)を作製することが可能です。

  • 両社は今後、多結晶酸化物半導体「Poly-OS」技術を幅広い業界関係者が適用できるよう普及に取り組むとともに、ディスプレイ性能の進化と同産業の発展、ディスプレイの低消費電力化による低炭素社会の実現に取り組みます。

    1 多結晶酸化物:金属元素と酸素から構成される多結晶状態の薄膜。

    2 バックプレーン:薄型ディスプレイの基礎となる微細な半導体素子が実装された回路基板。

    3 オフリーク電流:トランジスタがオフ状態の時に漏れ出てしまう意図しない電流。

    4 低温ポリシリコン(LTPS):ガラス基板上に低温で形成された多結晶シリコン。電子移動度が高い。

    5 薄膜トランジスタ(TFT):ガラス基板上にシリコンなどで構成された薄型のトランジスタ。
    添付リリース

    https://release.nikkei.co.jp/attach/634863/01_202206211652.pdf

  • マイナビニュース
    JDI、大面積・高精細・柔軟なLPTS TFT圧力分布センサを開発
    2022/06/17 17:16
    ジャパンディスプレイ(JDI)は6月16日、低温ポリシリコンTFT(LTPS TFT)をマトリクス状に用いることで、広い領域を高い精細度で測定可能な「フレキシブルLTPS TFT圧力分布センサ」の開発に成功したことを発表した。

    外部から観察が困難な接触面における測定に必要な、薄いシート状の圧力分布センサにおいては、精細度と測定面積がトレードオフの関係となっており、両立が難しいとされている。さらに、高精細領域では周辺画素の影響により、正確なセンシングが困難になるクロストークのリスクも指摘されていた。

    そうした課題に対しJDIは今回、ディスプレイに使われるアクティブマトリクス技術と導電性感圧層(圧力を加えると抵抗が減少する材料)を組み合わせ、各画素に流れる電流をモニタリングすることで、高精細かつクロストークのない圧力分布センサを実現したという。

    実証実験では、床に設置した圧力分布センサの上を歩行したところ、それぞれの足指を容易に識別できるほどの解像度で高い圧力分布画像を取得することができたとする。このように、高精細な圧力分布センサを用いることで、これまで分解できなかった各部位や場所ごとの圧力分布やその推移を解析することが可能になるとしている。

  • 日経
    JDI、高精度の圧力センサー 液晶画面制御の技術応用
    2022年6月16日 20:29
    ジャパンディスプレイ(JDI)は16日、液晶の画面制御技術を基に圧力の分布を高精度に検知するセンサーを開発したと発表した。精度の指標となる素子と素子の「ピッチ」は1.1ミリメートル。一般的な圧力分布センサーのピッチは5~10ミリメートル程度だった。スポーツ、リハビリの動作解析やロボット分野などへの応用を目指す。

    圧力分布センサーは外部から力が加わった際の電流の変化から力の大小を測っている。JDIは液晶などの画面制御でスイッチ機能を担う薄膜トランジスタ(TFT)の技術を応用し、電流の変化を細かく観測する。一般的な圧力分布センサーのピッチは5~10ミリメートルで、それ以下にするとノイズが交じり、計測精度を高めるのが難しかった。圧力分布の精度を高めると、ロボットのアームがつかんだモノの形や硬さを計測できるようになる。例えば、テニスと野球のボールを突起や編み目などから判別できるようになる可能性がある。

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