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投稿コメント一覧 (394コメント)

  • 【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 4月19日版
    2020年04月19日 日曜日 08時00分

    NYダウ、日経平均とも本年前半の最高値を目指す公算
    1.NYダウの本年の読み方
     本年は、人為的に不況を作り出した(コロナによる影響で不況になったわけではなく、人と物の移動を制限したことで不況になっています)ため、株価に影響を与える材料がいつ頃、どのようにあらわれるのかがわかりやすい年です(統治者の責任で人と物の移動を制限したので、統治者が回復へ向かわす義務を負います)。
     また、2月と3月に本年中、超えられない高値、割れることのない安値をつけていることも、今後の展開を読みやすくしています。以下で紹介する通り、現在の上昇は、現時点で上げられる上値の限界を目指す動きへ入っていると考えられます。
     前週までの動きで目先の展開が見えてきたため、本年全体のシナリオも見えてきました。そこで、以下では本年の NYダウ、日経平均株価の想定できる展開について述べていきます。
     トランプ大統領は16日、各州が状況に応じて3段階で封鎖措置の解除を進めるべきとの考えを示しました。経済再開へ向けた道筋をつけたことで、節目となっている2万3500ドル前後でうろうろしていたNYダウは、17日、一気に上げ幅を拡大して、それまでのもみ合いを上方へ抜け出しています。
     経済対策に加えて、経済再開へ光が差し込んできたことで、現時点で想定できる株価上昇の材料のすべてが出尽くしたことになります。したがって、今回の上昇は、この材料で上げられる上値の限界を探る動きだと考えられます。
     今回の上昇が戻り高値をつけた後は、戻り高値からのマイナスの査定になります。経済再開の時期が遅れる、人の移動制限が緩和された後、想定していた以上に消費が回復しないなど、戻り高値を基準にして、悪材料だけに反応して徐々に価格が下がることになります。
     都市封鎖による中小企業対策として、雇用の維持を条件に6月末まで政府が給与支払いの肩代わりをしますが、7月以降、経済がスムーズに回復していかなければ、中小企業で積極的なリストラが始まり、景気を押し下げることになると考えられます。

  • 【市況】【植木靖男の相場展望】 ─ 戻り相場の終着地点を試算する
    2020年04月18日 土曜日 08時00分

     さて、コロナパンデミックは中国にならって欧米など世界各国で順次終息をみせ、第一波は落ち着くことになる。

     となれば、景気の大底は第2、第3四半期とみられる。株価はこの間に二番底を入れることになろう。

    ●リバウンドの主役は成長株へバトンタッチか

     目先的にはどうか。3月19日安値1万6552円(終値ベース)からの上昇は、3月末の決算という事情もあって一時冷やっとする場面もあったが、つつがなく通過。いよいよ2万円奪取という段階に入ってきた。

     では、どこまで上昇するのか。日柄の限界を過去の例から月末までとすると、残り立ち合い日数は8日間だ。

     安値から今日まで1日当たりの上昇はおよそ160円。このままいけば月末には2万1000円処になる。これは最大値とみておきたい。大ざっぱにいえば、2万円から2万1000円の間ということになるが、はたしてどうか。
    2020年4月17日 金曜日 記
    株探ニュース

  • そのためトレードステーションでデータを見つつWEBから発注となると時間的なロスも大きく非効率と思われますので、WEB発注を優先するかトレードステーションでの分析を優先するかご検討の上でどちらを使うかお決めいただければと存じます。

    念のためトレードステーションの再申し込みについてご案内いたします。

    (ご注意)
    再契約以降1年間は条件なしでご利用いただけますが、1年経過時に直近1年以内に取引がない、もしくは以降の各月末営業日15時時点での残高が30万円超を満たして無ければ再度トレードステーションの解約が行われますのでご注意ください。

    ※該当するユーザーの方へは1年経過時点でマネックス証券WEBにログイン→MyPageにある「お客様へのご連絡(メッセージボード)」で自動解約予定であることの連絡が掲載されます。

    取引を行うとその取引月から1年間、月末残高達成なら翌月1か月間はトレードステーションがご利用可能となります。

    また再契約が完了するとあらためてトレードステーションにログインが可能となりますので、PCからアンインストール、データ削除を行わなければこれまでの設定等もそのままご利用する出来ます。

    再申し込みの際はトレードステーション初回契約時にご提供しております「最大3か月間取引手数料無料!トレステデビュー応援プログラム」は対象外となります。

    また規約変更に伴い現物株/建玉のポジションがない、もしくは現金/MRFの残高がない場合は一部株価指数、先物のデータは配信停止となります事を重ねてご留意ください。

    ■トレードステーションの再申し込み

    【仮申込】
    トレードステーションのご利用は以下トレードステーション専用サイトからお申込み下さい。

    https://info.monex.co.jp/tradestation/

    こちらのURLから「口座開設・利用申込」ボタン→マネックス証券の証券総合取引口座が
    開設済のお客様」→「トレードステーション利用契約の仮申込」と進みます。

    必要事項のご入力、チェック後に画面案内に従って操作すれば仮申込完了です。

    ※申込みが完了すると登録メールアドレスあてにトレードステーション申込み受付メールが送信されます。


  • トレードステーションについての質問です。

    いつもおせわになります。マネックス証券さんに100万円入金いたしました。それで、トレードステーション使用可能と思いますが。あくまでも注文は、トレードステーションで、なくて、いつもの方法で、指値注文を、しようと考えています。トレードステーションは、あくまで、2008年などのチャートを、見る時に使用するだけです。
     ですから、トレードステーションを、申し込んで、また、これを、キャンセル、また申し込み、またキャンセルと可能なのか、教えていただければ、幸いです。
     宜しく、お願いいたします。2020年4月09日 木曜日 朝6時43分 


    ……………………………………………………………………….

    このたびは、お問合せいただきまして誠にありがとうございます。
    下記のお問合せについて、回答いたします。

    ──────────────────────────
    <回答内容>

    AH様

    お世話になっております。
    トレードステーションサポートダイヤルでございます。
    お問い合わせいただきまして誠にありがとうございます。

    確認したところAH様につきましてはトレードステーションは2020/3/4付けで自動解約となっております。

    ですのでトレードステーションをご利用されるのであれば再度申込手続きが必要です。

    なおトレードステーション契約中はご存じの通り日本株発注、保有株情報の確認等はすべてトレードステーションで行うようになり、マネックス証券WEBの同様のサービスはご利用いただけません。

    トレードステーション契約→解約→再契約等はもちろん可能ですが、手続きは即時完了ではありません。

    トレードステーション契約はトレードステーション公式サイトから行い、最短のケースでも利用開始まで4~5日かかります。

    またトレードステーション解約はトレードステーションサポートダイヤルへお電話いただき処理を受付け、その翌朝に反映となります。

    そのためトレードステーションでデータを見つつWEBから発注となると時間的なロスも大きく非効率と思われますので、WEB発注を優先するかトレードステーションでの分析を優先するかご検討の上でどちらを使うかお決めいただければと存じます。

  • いつも格別のお引き立てを賜りまして誠にありがとうございます。

    先程お問い合わせをいただきました件、NEJM誌にご登録いただいている
    メールアドレスに関しましては、NEJMウェブサイト上にて購読者ご本人様
    ご自身によりご変更いただいております。

    下記手順にて登録メールアドレスの変更を行っていただきますようお願い申し上げます。

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    すると、NEW Email(確認のため2箇所)の入力欄が表示されるので、
    新しいメールアドレスを入力し「save」ボタンをクリックして登録完了。

    大変お手数をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
    万一完了できない際は本メールにご返信くださいませ。

    尚、弊社データは変更完了いたしました。

    南江堂洋書部
    販売課 豊

    ***********************************
       (株)南江堂 洋書部 
    〒113-8410 文京区本郷3丁目42番6号
    TEL : 03-3811-
    FAX : 03-3811-

  • 2020年3月03日 火曜日17時07分 
    「日本株取引サービス「トレードステーション」に係るご注意事項」および「トレードステーション利用規定」に基づき、以下の条件に該当しているお客様について、2020年3月3日(火)以降、順次お客様に契約いただいているトレードステーション利用契約を解約させていただきます。

    ◆トレードステーション利用契約の解約条件◆
    利用契約の締結日より一年経過後の翌月以降、毎月の最終営業日に以下の判定を行い、双方に該当した場合、猶予期間経過後に原則として利用契約が解約されます。

    ?@ 過去1年間においてトレードステーションを通じた取引がない場合(約定日基準)
    ?A 月末残高(証券総合取引口座に預託されている日本円、MRF、国内上場有価証券および投資信託(外国籍投資信託を除く))が30万円に満たない場合

    (猶予期間と解約)
    猶予期間は判定を行った月の翌月最終営業日までとし、その時点で上記の基準の双方に該当している場合は、トレードステーション利用契約の解約対象となります。

    お客様は、2月末時点で解約条件に該当しておりますので、トレードステーション利用契約の解約対象となります。

    何卒、ご理解いただきますようお願いいたします。

    ============================================================
    マネックス証券株式会社 [トレードステーションサポートダイヤル]
    一般電話:0120-010-655(フリーダイヤル)
    携帯電話・PHS:03-6737-1637(通話料お客様負担)
    オペレーターによる対応時間:平日8:00~17:00
    ============================================================

  • 645   squ*****   2月28日 20:44
    https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1001571/1571/3/645

    東証大引け 大幅続落、新型コロナによる世界株安で 売買膨らむ
    2020/2/28  金曜日   15:41

    ………………………………………

    646   squ*****   2月29日 土曜日 05:09
    https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1001571/1571/3/646

    米国株15時 ダウ676ドル安 景気懸念で、FRB議長声明受け下げ幅縮小
    2020/2/29   土曜日 5:09

    ………………………………………

    647   squ*****   2月29日 土曜日03:26
    https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1001571/1571/3/647

    米国株、ダウ7日続落し357ドル安 週間下げ幅過去最大 ナスダックは小反発
    2020/2/29   土曜日 6:26

    ………………………………………

    明日 2/29(土) ドラマ フジテレビ. cs 「純喫茶に恋をして」第四話に出演します☺︎ 10:30~
    「孤独のグルメ」の製作チームによる新シリーズです!
    初めてのドラマのお仕事でした☺️
    お時間の合う方はぜひご覧になってください❤︎
    8時間前

  • 上天草総合病院事業管理者を罷免

    2020年2月10日 月曜日 18時29分

    上天草市立の総合病院で院長の上の立場にいる事業管理者の医師が複数の部下へパワハラを行ったとして、上天草市は医師の事業管理者としての立場を罷免しました。

    これは、10日午後、上天草市の堀江隆臣市長が記者会見をして明らかにしました。

    それによりますと、上天草市立上天草総合病院の事業管理者を罷免されたのは外科の診察も担当していた蓮尾友伸医師(62)で病院の院長や事務長などに対してパワハラにあたる発言など行っていたということです。

    去年12月までに複数の病院関係者から相談が寄せられ市の担当者が聞き取り調査を行った結果、パワハラが認められ「事業管理者としての適格性を欠き病院の運営に支障をきたすと判断した」として罷免することになったということです。

    パワハラの具体的な内容について堀江市長は「プライバシーに関わることなので差し控えたい」としましたが「業務の改善を超えている個人のプライバシーに関するものもあった」としました。

    蓮尾医師は通算でおよそ20年上天草総合病院に勤務していて今後も外科の診療は続けると言うことですが当面の間、事業管理者を院長が代行すると言うことです

  •  繰り返す。昭和17年6月4日(日本時間5日)、北太平洋に浮かぶミッドウェー島は、連合艦隊機動部隊の墓標となった--。(社会部編集委員 川瀬弘至 毎週土曜、日曜掲載)




    (※1) 空母には艦載機がぎゅうぎゅう詰めに格納されており、重さ850キログラム、長さ5メートル以上の九一式魚雷を取り付けるのは、平時でさえ難作業だった。しかも当時は米軍機の攻撃を回避するため艦内が右に左に大きく傾き、格納庫内は大混乱になったとされる

    【参考・引用文献】

    ○防衛研修所戦史室著「戦史叢書 ミッドウェー海戦」(朝雲新聞社)

    ○宇垣纒著「戦藻録」(原書房)

    ○渡辺剛著「ミッドウェー海戦と艦隊防空」(航空自衛隊幹部学校幹部会「鵬友」平成21年5月号収録)

    ○生出寿著「烈将 山口多聞」(徳間書店)

    ○田中宏巳著「山本五十六」(吉川弘文館)

    ○田母神俊雄著「究極の命令にも躊躇しなかった山口多聞の覚悟」(月刊誌「正論」平成23年12月号収録)

  •  しかし、山口の奮闘もここまでだった。疲労が極度に達していたパイロットたちを休ませつつ、第三次攻撃を準備していたときだ。やがて日没という午後5時3分、夕陽を背にした米軍機が出現。見張り員の発見が遅れ、飛龍は被弾し炎上する。翌5日未明の午前3時15分、消火不能とみた艦長の加来止男は山口の同意の下に総員退艦を発令。やがて飛龍は自沈し、加来と山口も艦に残って運命をともにした。


    × × ×

     飛龍の奮戦により、敵に何とか一矢を報いた格好にはなったが、大惨敗の現実はくつがえらない。一連の戦闘における両軍の損害は米軍の空母1隻、駆逐艦1隻沈没に対し、日本側は空母4隻、重巡洋艦1隻沈没、駆逐艦1隻大破、戦死者は3000人を超える。

     この日、ミッドウェー島は連合艦隊機動部隊の墓標となった。

     敗因は、上層部の油断と慢心に尽きる。開戦初期の連戦連勝に浮かれ、明らかに米軍を侮っていた。どうせ大した敵はいないだろうと、連合艦隊司令長官の山本五十六が出撃直前、愛人に「多分あまり面白いことはない」と手紙につづったことはすでに書いた通りだ。そんな中で山口だけは、死を覚悟していたと伝えられる。

     激戦必至とみた山口は、索敵を十分に行うことと、敵空母出現にそなえて艦載機の半分は魚雷を装備しておくこと、戦闘中は絶対に兵装転換してはならないことを、事前に強く意見具申していた。それが守られていれば、結果はまるで異なっただろう。

     何より山本五十六だ。

     かつて日本海海戦で東郷平八郎は、砲弾の飛び交う旗艦三笠の艦橋を一歩も動かず全軍を指揮した。一方の山本はミッドウェー海戦の最中、戦場から500キロも離れた戦艦大和の艦内で将棋をさしていた。

     繰り返す。昭和17年6月4日(日本時間5日)、北太平洋に浮かぶミッドウェー島は、連合艦隊機動部隊の墓標となった--。(社会部編集委員 川瀬弘至 毎週土曜、日曜掲載)




    (※1) 空母には艦載機がぎゅうぎゅう詰めに格納されており、重さ850キログラム、長さ5メートル以上の九一式魚雷を取り付けるのは、平時でさえ難作業だった。しかも当時は米軍機の攻撃を回避するため艦内が右に左に大きく傾き、格納庫内は大混乱になったとされる

    【参考・引用文献】


  •  通常、急降下爆撃機の250キロ爆弾が2、3発命中した程度では、排水量3万トンクラスの空母は沈没しない。しかし格納庫には燃料満載の艦載機、魚雷、爆弾がぎゅうぎゅう詰めになっており、次々に誘爆して大破した。もしも山口の意見具申が採用されていたら、こうはならなかっただろう。

     とはいえ、いまや唯一の空母となった飛龍率いる山口に、逡巡しているひまはない。赤城の南雲司令部が指揮不能とみるや、残存部隊に「我レ今ヨリ航空戦ノ指揮ヲトル」「続カレタシ」と打電。爆撃機18機と戦闘機6機からなる第1次攻撃隊を発進させ、飛龍自ら全速力で敵空母を追いはじめた。

     ときに4日午前10時54分、南雲司令部の“重し”がとれた山口に、微塵も迷いはなかった。午後1時31分には雷撃機10機と戦闘機6機の第2次攻撃隊が発進。その際山口は、こう訓示したという。

     「全機激突の決意でやっつけてこい、俺も後から行く(死ぬ)」

     この気迫に全将兵が奮い立つ。第2次攻撃の隊長機は被弾しており燃料が半分しか積めなかったが、隊長の友永丈市は「片道分があれば十分」といって飛び立った。

     山口が放った2本の矢は、戦力寡少ながら多大な戦果を挙げる。すなわち第1次攻撃隊が米空母ヨークタウンに爆弾3発を、第2次攻撃隊が魚雷2本を命中させ、同艦を航行不能(のち撃沈)に追い込んだ。片道切符の友永隊長機も海面すれすれに魚雷を発射し、そのままヨークタウンに激突して散華した。

     しかし、山口の奮闘もここまでだった。疲労が極度に達していたパイロットたちを休ませつつ、第三次攻撃を準備していたときだ。やがて日没という午後5時3分、夕陽を背にした米軍機が出現。見張り員の発見が遅れ、飛龍は被弾し炎上する。翌5日未明の午前3時15分、消火不能とみた艦長の加来止男は山口の同意の下に総員退艦を発令。やがて飛龍は自沈し、加来と山口も艦に残って運命をともにした。


    × × ×

  • 会員向け記事
    2019.12.14


    昭和天皇の87年
    「俺も後から死ぬ」 闘将、山口多聞の猛反撃 米軍に一矢を報いたが…会員向け記事

    第182回 運命の海戦(4)

     先の大戦における主要な戦闘を振り返るとき、陸軍からは名将と呼べる司令官が何人か出たが、海軍からは意外に少ない。だが、この人は文句なしに名将であろう。

     第2航空戦隊司令官、山口多聞である。

     海軍兵学校に最年少で入学して次席で卒業し、海軍大学校は首席で卒業した英才中の英才だ。しかもガリ勉タイプではなく、部下から「人殺し多聞丸」とあだ名されるほどの闘将であった。

     昭和17年6月4日のミッドウェー海戦。空母飛龍の艦橋に立つ山口は、切歯扼腕(せっしやくわん)したに違いない。頭上を米軍機が飛び交い、波状的に雷撃、爆撃をしかけてくるのに、わが方の攻撃機は1機も飛び立てないでいたからだ。

     それより前、空母赤城で指揮をとる第1航空艦隊司令長官、南雲忠一が各部隊に対し、ミッドウェー島への第二次攻撃に向けて艦載機の兵装を魚雷から陸用爆弾に転換するよう命じたことはすでに書いた。

     周囲に敵空母がいるかもしれないと危惧した山口はこの命令に反対し、発光信号で「敵機動部隊出現ノ算大ナリト思考ス。考慮セラレタシ」と具申したが、聞き入れられなかった。30分後、敵艦隊発見の報を受けた南雲は、一転して兵装を魚雷に戻すよう命令する。山口はこれにも反対し、「現装備ノママ攻撃隊直チニ発進セシムルヲ至当ト認ム」と信号を送ったが、黙殺された。

     その結果が、この惨状だ。米軍機の攻撃をかわそうと空母各艦は右に左に転舵し、魚雷への転換が遅々として進まない(※1)。焦燥する山口が双眼鏡でとらえたのは、空母加賀が、蒼龍が、そして赤城までもが次々に被弾、炎上する様子だった。

     通常、急降下爆撃機の250キロ爆弾が2、3発命中した程度では、排水量3万トンクラスの空母は沈没しない。しかし格納庫には燃料満載の艦載機、魚雷、爆弾がぎゅうぎゅう詰めになっており、次々に誘爆して大破した。もしも山口の意見具申が採用されていたら、こうはならなかっただろう。

  • 2020年1月03日 金曜日 朝7時31分 ダウ上げたのに、ドル円108.210円を、付けた。
    米国株、ダウ続伸し330ドル高 最高値更新 中国金融緩和で景気期待

    2020/1/3  金曜日 朝 6:24

    2020年最初の取引である2日の米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前営業日の19年12月31日に比べ330ドル36セント(1.2%)高の2万8868ドル80セントとこの日の高値圏で終え、過去最高値を更新した。中国が1日に金融緩和策を発表した。同国景気が持ち直し、世界景気の回復を促すとの見方から買いが集まった。

    ダウ平均の上げ幅は12月6日以来ほぼ1カ月ぶりの大きさだった。

    中国人民銀行(中央銀行)は1日、市中銀行から強制的に預かるお金の比率を示す「預金準備率」を6日から0.5%引き下げると発表した。流動性を高めて民間企業の資金繰り悪化を和らげ、景気を下支えする狙いとみられる。米中貿易交渉の第1段階合意の署名式を15日に控え投資家心理が楽観に傾いていることもあり、幅広い銘柄に買いが入った。

    調査会社IHSマークイットが2日発表した19年12月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値が一部の市場予想を上回ったのも世界景気の回復期待を後押しした。市場では「年初で新規の投資資金が流入し始め、相場を押し上げた」(ニューブリッジ・セキュリティーズのドナルド・セルキン氏)との指摘があった。

    ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は前営業日比119.585ポイント(1.3%)高の9092.189と過去最高値をつけた。多くの機関投資家が運用の参考指標に据えるS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

  •  1カ月前の5月1~4日、戦艦大和で行われた図上演習で、米空母艦載機の攻撃により日本空母2隻沈没、1隻大破の判定が出たことは前回書いた。奇しくもそれと、ほぼ同じ結果となったのである。

     図上演習では、審判長を務めた連合艦隊参謀長の宇垣纏(まとめ)が判定をやり直し、無理やり作戦を続行した。しかし、むろん実戦ではそうはいかない。

     米機が去った4日午前10時30分、空母赤城は猛火に包まれていた。艦橋では南雲をはじめ司令部幕僚が茫然自失となり、「われわれ全員、自決するしかありませんな」の声も上がったという(※2)。

     当然だろう。この時点で米空母には全く損害が出ていない。これほどのワンサイドゲームで敗れることなど、夢にも思わぬ恥辱だった。

     だがここで、帝国海軍きっての名将が、無償の米空母に反撃の矢を放つ--。(社会部編集委員 川瀬弘至 毎週土曜、日曜掲載)




    (※1) 南雲1航艦司令長官が命じた兵装転換の是非を巡っては諸説あり、米軍の資料から山口2航戦司令官の「現装備ノママ直チニ発進」の進言は不可能だったとする見方もあるが、日本側の資料によれば、攻撃機を順次発進させることは可能だったとする説が有力である

    (※2) 南雲も自決するつもりだったが、第1航空艦隊参謀長の草鹿龍之介が説得してなだめ、南雲はじめ司令部は軽巡洋艦長良に移乗した




    【参考・引用文献】

    ○防衛研修所戦史室著「戦史叢書 ミッドウェー海戦」(朝雲新聞社)

    ○渡辺剛著「ミッドウェー海戦と艦隊防空」(航空自衛隊幹部学校幹部会「鵬友」平成21年5月号収録)

    ○森史朗著「ミッドウェー海戦〈2〉運命の日」(新潮選書)

  •  この判断が、南雲艦隊に重大な危機をもたらす。すでに艦隊は敵機に発見されており、早くも7時すぎから空襲を受けていた。敵の攻撃をかわそうと、空母は右に左に転舵し、兵装転換が遅々として進まない。ミッドウェーから戻ってきた第一次攻撃隊も収容しなければならず、空母各艦は混乱を極めた。

     危機をしのいだのは、帝国海軍が誇るゼロ戦(零式艦上戦闘機)と各艦の対空砲である。熟練のパイロットと士気旺盛な砲手が、敵機を次々に撃墜する。敵の空襲は7時5分~同30分の第一波、同50分~8時30分の第二波、9時20分~10時20分の第三波に分かれて繰り返されたが、いずれも撃退し、空中戦では圧勝だった。

     ここまで、南雲艦隊の空母4隻は無傷である。

     だが、敵の最後の雷撃をかわしたと思ったとき、警戒が緩んだ上空に新たな米機が現れた。米空母エンタープライズから発進したマクラスキー隊30機と、米空母ヨークタウンのレスリー隊17機だ。

     マクラスキー隊は当初、南雲艦隊を発見できず、燃料不足で母艦に戻る途中だった。ほかの攻撃隊が空襲を始めて3時間余り。時計の針は、午前10時20分を回っていた。

     この時、“たまたま”雲の切れ間に日本の空母群を発見、2隊は急降下爆撃態勢に入った。

     その時、空母各艦の対空砲とゼロ戦は、低空で雷撃する敵機を撃退した直後で、“たまたま”上空の防空網ががら空きとなっていた。

     ふたつの偶然が、戦局を激変させる。急降下した2隊は訓練さながらに爆弾を投下し、空母赤城に2発、加賀に4発、蒼龍に3発が命中。反撃しようと待機していた各艦内の攻撃機、魚雷、爆弾が次々に誘爆し、大破炎上した。それまで敵の空襲を撃退し続け、無傷だった空母4隻のうち3隻が、一瞬にして火だるまとなったのだ。


    × × ×

  • 昭和天皇の87年
    悪夢のミッドウェー 空母3隻が一瞬にして火だるまとなった
    2019.12.7

    第181回 運命の海戦(3)

     北太平洋に浮かぶ島、ミッドウェーの北西約390キロ、どこまでも水平線が続く洋上に、強大な機動艦隊が出現した。空母4隻、戦艦2隻、巡洋艦3隻、駆逐艦12隻-。ときに1942(昭和17)年6月4日午前4時30分(日本時間5日午前1時30分)。夜明け前の空に、108機の攻撃機が飛び立った。

     空母赤城で指揮をとる第1航空艦隊司令長官、南雲忠一は勝利を疑わなかっただろう。当時、太平洋で活動する米空母は計3隻。艦載機パイロットの技量も日本軍が米軍を凌駕(りょうが)している。海戦となれば負けるはずがない。

     だが、南雲は知らなかった。米海軍が日本海軍の暗号を解読し、万全の態勢で待ち構えていることを-。


    × × ×

     6時30分、第一次攻撃隊がミッドウェー上空に到達し、飛行場基地を爆撃する。しかし敵機は上空に退避しており、急襲は空振りに終わった。

     7時15分、南雲は第二次攻撃に向け、空母各艦で待機していた残存機の兵装を、対艦用の魚雷から対地用の爆弾に切り替える命令を出す。近くに米空母はいないと判断したからだ。

     ところが13分後の7時28分、味方索敵機から「敵らしきもの10隻見ゆ」の打電があり、南雲は7時45分、兵装を魚雷に戻すよう指示した。この措置に、空母飛龍に座乗する第2航空戦隊司令官、山口多聞は「現装備ノママ攻撃隊直チニ発進セシムルヲ至当ト認ム」と信号を送ったが、南雲司令部は耳を貸さなかった。爆弾の命中率は10%前後、魚雷なら60%以上だ。飛ばせる攻撃機から「現装備ノママ」出撃させても、小兵力では効果が期待できまい。「若干攻撃隊の発進を遅らせても、大兵力が整うのを待つ方が有利であると考えた」と、司令部参謀の吉岡忠一が述懐する(※1)。


    × × ×



  • 【参考・引用文献】

    ○田中宏巳著「山本五十六」(吉川弘文館)

    ○生出寿著「凡将 山本五十六」(徳間書店)

    ○防衛研修所戦史室著「戦史叢書 ミッドウェー海戦」(朝雲新聞社)

    ○森史朗著「ミッドウェー海戦〈1〉知略と驕慢(きょうまん)」(新潮選書)

    ○千早正隆著「日本海軍の驕(おご)り症候群」(プレジデント社)

  •  この山本の、機密を平然と漏らす油断と慢心が、日本海軍史上空前の大敗北をもたらすことになる--。(社会部編集委員 川瀬弘至 毎週土曜、日曜掲載)




    (※1) ABDA艦隊は蘭印(オランダ領東インド)防衛のため、オーストラリア(Australia)▽イギリス(British)▽オランダ(Dutch)▽アメリカ(America)-の各軍艦で結成された連合艦隊。スラバヤ沖・バタビア沖海戦で壊滅した

    (※2) 昭和16年12月から17年4月までの、主な海戦における日本海軍の戦果は以下の通り。

    ▽昭和16年12月8日【真珠湾攻撃】米戦艦4隻撃沈、4隻大破、米軽巡洋艦3隻大破、米駆逐艦3隻大破、米軍機など約230機撃破(日本側損失は海軍機29機、特殊潜航艇5隻)

    ▽12月10日【マレー沖海戦】英戦艦2隻撃沈(日本側損失は海軍機3機)

    ▽17年2月27日~3月1日【スラバヤ沖海戦】ABDA艦隊の重巡洋艦1隻、軽巡洋艦2隻、駆逐艦5隻撃沈(日本側損害は駆逐艦1隻中破、輸送船1隻大破)

    ▽3月1日【バタビア沖海戦】ABDA艦隊の重巡洋艦1隻、軽巡洋艦1隻、駆逐艦1隻撃沈(日本側損害は駆逐艦3隻小破、輸送船など2隻沈没)

    ▽4月5~9日【セイロン沖海戦】英空母1隻、英重巡洋艦2隻、英駆逐艦2隻、英輸送船など多数撃沈(日本側損失は海軍機16機)

    (※3) 山本五十六が辞職をほのめかしたのは、渡辺安次の芝居だったとする見方もある。なお、作戦に反対だった軍令部も、ドーリットル空襲後は賛成に傾いた

    (※4) 真水不足の偽情報で「AF」がミッドウェーだと見破ったとするエピソードは、実際の解読の手口を隠すための創作だとする説もある

    (※5) 山本をはじめ連合艦隊上層部の大半が、大規模な戦闘にはならない(あまり面白いことはない)と慢心し、機密保持も粗雑だったとされる。なお、ミッドウェー攻略作戦に参加した艦船数などには諸説ある


  •  5月27日、空母赤城を旗艦とする機動艦隊が広島湾柱島を出撃、29日には戦艦大和をはじめ連合艦隊主力が錨(いかり)を上げた。サイパンからは陸戦部隊を満載した輸送船団が針路をミッドウェーにとる。正空母4隻、戦艦11隻をはじめ主要艦船145隻、艦載機250機以上の、世界最強の大艦隊だ。

     出撃直前、山本は愛人に手紙を書いた。

     「三週間ばかり洋上に全軍を指揮します。多分あまり面白いことはないと思いますが」(※5)

     この山本の、機密を平然と漏らす油断と慢心が、日本海軍史上空前の大敗北をもたらすことになる--。(社会部編集委員 川瀬弘至 毎週土曜、日曜掲載)



  •  一方、米軍はどう動いたか。山本とは対照的に、米太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツは慎重かつ緻密だった。日本海軍の行動パターンを徹底的に分析し、4月下旬までには断片的ながら戦略暗号(D暗号)の解読にも成功、「ヤマモトがAFへの攻略作戦を進めている」と察知する。

     問題は、暗号に出てくる「AF」がどこであるかだ。米統合参謀本部はハワイと予想した。米陸軍航空隊はサンフランシスコだと考えた。ニミッツは各種情報からミッドウェーと推測したが、確信が持てない。

     そこで一計が案じられる。日本側にわざと傍受させるよう、ミッドウェーからハワイに向けて「海水濾過(ろか)装置の故障で真水が不足している」と打電したのだ。果たしてその後、米軍側は日本軍が発した次の暗号を傍受する。

     「AFは真水不足…」

     ニミッツがほくそ笑んだのは言うまでもない(※4)。

    × × ×

     日本海軍のD暗号は、5桁の乱数を組み合わせた複雑難解なものだ。それが解読されているなど、山本も、山本の幕僚たちも、露にも思わず攻略作戦の準備に突き進んだ。

     5月1日から戦艦大和で行われた図上演習では、ミッドウェー攻略中に米空母が出現、日本空母2隻が沈没し、1隻が大破する判定が出る。ところが、審判長を務めた連合艦隊参謀長の宇垣纏(まとめ)が判定をやり直し、米軍の攻撃力を過小に修正して演習を続行した。ここまで慢心が過ぎると、何をか言わんやだ。

     そんな日本海軍に、冷や水を浴びせる事態が起きる。5月4~8日、ソロモン諸島沖の珊瑚海で、第四艦隊の機動部隊と米豪軍の機動部隊が激突し、空母部隊同士による史上初の海戦が繰り広げられたのだ。

     D暗号を解読して日本側の動きをつかんでいた米軍側は4日、ソロモン諸島ツラギに上陸中の日本軍部隊を奇襲攻撃し、7日には小型空母「祥鳳」を撃沈する。対する第四艦隊も反撃に転じ、8日に米空母「レキシントン」を自沈させて“引き分け”に持ち込んだ。とはいえ、これまで圧勝を続けてきた連合艦隊にとって珊瑚海海戦は、初の挫折といえるものだった。

     もしも山本が真の名将であれば、この海戦を徹底的に分析し、その後の作戦に生かしただろう。

     敵将のニミッツはそうした。

    だが、連合艦隊司令部は第四艦隊を無能と決めつけ、第四艦隊司令部がまとめた報告書に「バカめ」と殴り書きしただけだった。
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