市場というものが無謬性を持っているのか、それともでたらめな評価をペイパルに下しているのかを今一度考えてみたいと思います。
単純な算数で考えますと、下記2行で説明は終わります。
IPO時2015年: 売上92億ドル / 純利益12億ドル / 時価総額約500億ドル 発行株式 12億超
現在: 売上331億ドル / 営業利益60億ドル超、純利益50億ドル超 / 時価総額約360億ドル 発行株式9.2億
IPO価格を、今現在大幅に割ってます。
これから言える事は、市場は算数が出来ない、もしくはなんらかの意図をもって算数を無視する論理を持っているという事です。
一方でペイパル側も戦略なのかどうか分かりませんが、下落を受け入れるような姿勢に変わっています。
成長を謳たceoから規律を謳うceoへ。
決算リリースの冒頭に本来でかでか発表されるべき自社株買いの継続もかなり補足的な小さい文字で書いてありました。注意して読まないといと分らないくらいです。よくある契約書の※印的なあれです。
そして「先の事は分からないから2027年目標を取り下げ、目先の事しか今後は言わない」と方針を大きく変えています。
これは不確実性を最も嫌う市場を逆手に取った方針とすら取れます。一方で超強力な自社株買いはしれっと継続。アピールすらしない。
なんでこんな姿勢を取るのか?と考えた時に、このような視点を持つことが出来ます。それはペイパルは自ら安値(現在株式発行数を考慮すると史上最安値です。)を誘導し自社株買いをするのに最も適した環境を作っているという事です。
これをもし狙ってやっているとすれば市場も狡猾でく〇ですがペイパルのほうが更にうわてで、く〇です。
株主からすれば最も不快感極まりない手段で、さらに含み損という痛みを伴う手段です。
ですが客観的に見て、ペイパルがこの状況(成長を見せても市場がガンとして認めない)でやれる最も合理的な手段が「最安値の状態で、年単位で、その年に得た100%以上のキャッシュで株を買い占め続ける事。」なのは理解できます。
買収懸念も、無いとまでいいませんが、ビッグテックの買収はありえません。寡占になって、話が浮上した瞬間反対の嵐になります。
またモルガンなどの大手銀行系の買収も同じくありえません。もしあったらごめんなさい。しかし良くも悪くもこれが米国の考え方です。
これは市場とペイパルのしばきあいです。ですが市場がしばけばしばくほどペイパルにとって有利になる環境になっているのも事実です。
巨額の現金を自社株買いに投じているアップル。彼らですら自社株買い利回りは2%です。なぜなら時価総額がデカすぎるからです。
一方でペイパルは15%を超えます。アップルが7年かけてやることを1年で達成します。なぜなら時価総額が小さすぎるからです。
私も明日の事は分かりません。今後どうなるか、今までと変わらず買い増して、見守りたいと思います。
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