破綻したPG&E、買いの理由
山火事で破綻したPG&Eが回復する為には多くの関係者のバランスの取れた行動が必要
破綻企業の回復に賭ける
カリフォルニア州の議員は7月始めに、
損失と電力会社の膨れ上がる債務を停止させる法案を急いで可決
株主に有利な展開となれば機転が利く意思の強い投資家にとって、20%超の上値余地につながる可能性
PG&Eの破綻は、気候変動が電力業界にもたらす可能性のある結果の極端な事例
今後1年間のPG&Eの株価は、多くの利害関係者間の交渉で決定されることになるが、いずれのグループが主導権を握ろうとも増資が必要で、既存株主の持ち分を希薄化することになる。とはいえ、債権者などは株式保有の意向を示している。株価は、最終的に破産状態からの今後の脱却において重要な役割を果たすことになる、カリフォルニア州の規制当局と政治家に左右される
PG&Eは、依然として安全に関する企業文化に対する調査対象となっているが、
「山火事のリスクを低減し、顧客とコミュニティを保護するための取り組みで、大きく前進した」と発表
山火事のリスクに関する根強い疑問は株価に恐らく反映されており、株価は18年11月から60%下落。株価は今期予想の利払い・税引き・償却前利益に対して5倍
同州の他の電力会社であるエジソン・インターナショナル(EIX)の9倍やセンプラ・エナジー(SRE)の15倍に対して大幅なディスカウント
モルガン・スタンレーのアナリストは、破綻処理が期限通りに終了すれば、
株価は今後1年間で20%超上昇。
「この見通しは、PG&Eが既存株主にとって60%の希薄化となる増資を実施する想定と、新たな法律による多額の要求を織り込んでいる」
PG&Eの回復にとって、カリフォルニア州のニューサム州知事が重要な役割を果たしている。州知事就任前から山火事問題に関わっていると述べる一方、PG&Eの本社があるサンフランシスコ市長を務めた経験から同社との関係も近い
州知事のオフィスとカリフォルニア州公共事業委員会は、PG&Eの破綻処理に介入
今後2週間以内にプロセスで合意できれば、ニューサム知事を含む政府高官が計画を評価
PG&Eの複雑な破綻処理を乗り切ろうとする投資家は、課題と作業に直面
賢い資金は、耐えられることに賭けており、投資家も注目
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