DELL株に関する週間レポート(2026年2月19日〜2月26日)
本期間のDELL Technologies(NYSE:DELL)の株価動向は、2月26日の決算発表を控えた期待感と、PC需要やコスト面の懸念が交錯する展開となりました。全体として市場の視線はAI関連需要に集中しており、中長期の成長期待は維持されている一方、短期的には決算内容への依存度が高い局面にあります。
まず最大の注目点は、2月26日(木)引け後に予定されている第4四半期決算です。アナリストの多くは、AIサーバーやAI PC需要の拡大を背景に、売上面での底堅い成長を見込んでいます。実際、決算直前には期待先行の買いも入り、株価は上昇圧力を受けました。ただし、同時に指摘されているのがメモリコスト上昇による利益率圧迫リスクであり、売上が伸びてもマージンが守れるかが重要なチェックポイントと見られています。
アナリスト評価を見ると、強気姿勢は概ね維持されています。Evercoreは目標株価160ドル、J.P.モルガンは155ドルと高水準を据え置きました。ウェルズ・ファーゴは目標株価を引き下げたものの依然として大きな上昇余地を指摘しています。一方、バンク・オブ・アメリカは目標株価を135ドルへ引き下げており、市場コンセンサスにはやや幅がある状況です。つまり方向感は強気寄りながら、確信度は完全には一致していないという構図です。
外部環境では、競合のHP Incが2026年のPC販売減速見通しを示したことが短期的な重しとなり、DELL株も一時プレマーケットで下落しました。PC市場単体で見れば循環的な弱さは依然として存在しています。ただし、現在のDELL評価の軸は従来のPCメーカーではなく、AIインフラ企業としての位置付けに徐々に移行しています。
ポジティブ材料としては、NVIDIAやMediaTekのSoCを搭載したノートPC開発への関与、エッジAI分野への注力、グリーンデータセンター需要の拡大などが挙げられます。また、Unisysとのデバイスサブスクリプション分野での協業拡大も、中期的な収益の安定化要因として注目されています。実績面でも、DELL株は過去5年間で年平均約23%のリターンを記録し、市場平均を大きく上回ってきました。
総合すると、DELL株の中長期ストーリーは依然としてAI需要に支えられた成長シナリオが有効です。ただし、短期の株価パスは今回の決算内容、とりわけAIサーバー受注の強さ、粗利率の維持、通期ガイダンスの方向性に大きく左右される局面にあります。強気目標として意識されている160ドル到達には、単なる期待ではなく、決算での明確な上振れ確認が必要になる点には注意が必要でしょう。
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