2024年12月期 決算短信の要約
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井関農機の2024年12月期は、売上高が0.9%減の1,684.25億円、営業利益が14.8%減の19.2億円と減収減益となりました。特に海外売上高の減少と構造改革費用の計上が業績悪化の要因となっています。一方で、次期は構造改革効果の発現により増収増益を見込んでおり、業績回復に向けた取り組みが注目されます。
主な事業セグメント
井関農機株式会社は、農業関連事業を主な事業セグメントとしています。国内外で農業機械の製造・販売を行い、整地用機械、栽培用機械、収穫調製用機械、作業機・補修用部品・修理収入、その他農業関連製品を提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2024年12月期の連結経営成績は、売上高が前期比0.9%減少の1,684.25億円となりました。国内売上高は前年並みの1,130.31億円でしたが、海外売上高は2.6%減少の553.94億円となりました。営業利益は14.8%減少の19.2億円、経常利益は24.6%減少の15.77億円となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は30.22億円（前期は2,900万円の利益）となり、業績が悪化しました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比5.1%減少の2,061.32億円となりました。主に在庫調整による棚卸資産の減少と構造改革に伴う有形固定資産の減少が要因です。負債は6.0%減少の1,342.94億円、純資産は3.2%減少の718.37億円となりました。自己資本比率は32.8%と前期末から0.9ポイント改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産の減少や未払金の増加などにより88.25億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に設備投資により58.43億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の減少により50.99億円の支出となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比17.01億円減少の81.5億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の連結業績予想では、売上高は当期比1.2%増の1,705億円、営業利益は35.4%増の26億円、経常利益は14.1%増の18億円、親会社株主に帰属する当期純利益は13億円を見込んでいます。国内市場では成長分野への注力、海外市場では北米の回復や新規市場開拓により増収を目指します。また、構造改革効果の発現により増益を見込んでいます。
株主還元
当期の配当は1株当たり30円の期末配当を予定しています。次期の配当も1株当たり30円の期末配当を予定しており、配当性向は52.2%となる見通しです。
注意事項
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