リンカーズ(5131)の収益構造について整理してみました。
リンカーズの主な収益源は、大きく分けると、
・Linkers Sourcing
・Linkers Marketing
・Linkers for BANK
・Linkers for Business
・Linkers Research
・その他サービス
という構成です。
特に注目したいのが、Linkers for BANKとLinkers for Businessを合わせた「LFB」です。
2025年7月期の売上高を見ると、
・自社運営マッチングサービス:約3.33億円
・SaaS型マッチングシステム(LFB):約5.83億円
・リサーチサービス:約2.20億円
・その他サービス:約2.23億円
となっており、全体では約13.6億円。
つまり、LFBだけで全社売上の約43%を占めていた計算になります。
ここで重要なのが、LFBの中でも金融機関向けの「Linkers for BANK」です。
Linkers for BANKは、銀行・信用金庫などの金融機関が、自身の取引先企業の技術・製品・販路などを探索したり、企業同士のビジネスマッチングを行ったりするためのSaaS型サービスです。
ただし、IR資料では「Linkers for BANK」と「Linkers for Business」の売上をLFBとして合算して開示しているため、最新決算資料だけからBANK単独の売上が全社売上の何%なのかを正確に算出することはできません。
したがって、
「金融機関向けだけで全社売上の○割」
と断定するより、
「LFB全体で約4割強。その中に金融機関向けBANKが含まれている」
と見るのが正確だと思います。
一方で、金融機関向け事業はかなり重要です。
2026年1月末時点で、LFBの累計導入機関数は50機関まで増加しています。前年同期の46機関から増えています。
さらに、会社資料では日本の金融機関を約1,400機関とする潜在市場が示されており、単純比較では現在の50機関は約3.6%。
もちろん1,400機関すべてがそのまま顧客になるという意味ではありませんが、SaaSとしての導入余地がまだ大きいことは確かです。
そして、個人的にリンカーズを見るうえで一番重要だと思うのは、現在の「何割」という数字以上に、LFBが今後どこまでストック型収益として積み上がるかです。
2025年7月期のLFB売上は約5.83億円で、前年比+135.2%と大きく伸びています。
従来型のSourcingやMarketing、Researchは案件獲得や人員などの影響を受けやすいですが、金融機関などへのSaaS導入が増えれば、継続利用料という形で安定的な収益基盤が積み上がっていく可能性があります。
さらに2026年7月には、銀行のCRM/SFAとLFBを接続する「LFB API Connect」の金融機関での本格活用も始まっています。
つまり、Linkers for BANKは単純な「金融機関からSaaS料金をもらう事業」というだけではなく、
金融機関を入口として、その金融機関の取引先企業をリンカーズのマッチングネットワークに取り込む、という意味でも重要だと思います。
まとめると、
【2025年7月期の大まかな売上構成】
・LFB:約43%
・自社運営マッチング:約25%
・Research:約16%
・その他:約16%
という構造。
そしてLFBの中に、
・Linkers for BANK(金融機関向け)
・Linkers for Business(事業会社向け)
があります。
したがって、現時点では「金融機関向けだけで約4割」と考えるのは正確ではありません。
正しくは、
「LFB全体で約4割強。その中でも金融機関向けBANKは、導入機関数が積み上がっている重要なストック型収益源の一つ」
という理解が妥当だと思います。
個人的には、今後のリンカーズを見るなら、
① LFB導入金融機関数
② Linkers for BANKの新規導入ペース
③ 1金融機関あたりの売上(ARPU)
④ LFB売上の成長率
⑤ ストック売上比率
⑥ 営業利益への転換率
このあたりを継続的に追っていくのが重要だと思っています。
特に「50機関→100機関→200機関」と導入数が増えた場合に、売上・利益がどの程度レバレッジしていくのかは、リンカーズの企業価値を考えるうえでかなり重要なポイントではないでしょうか。
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