2024年12月期 決算短信の要約
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日本ペイントホールディングスの2024年12月期業績は、NIPSEAセグメントを中心に売上収益が13.6％増の1兆6,387億円、営業利益が11.2％増の1,876億円と大幅な増収増益を達成しました。主要市場での販売数量増加と円安効果が寄与し、製品値上げの浸透も利益率改善に貢献しています。2025年12月期も増収増益を見込み、積極的なM&Aと既存事業の強化を通じて持続的な成長を目指しています。
主な事業セグメント
日本ペイントホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、「日本」「NIPSEA」「DuluxGroup」「米州」の4つです。塗料・コーティング事業として自動車用、汎用、工業用、ファインケミカル及びその他塗料の製造・販売を、塗料周辺事業として接着剤等の塗料関連製品の製造・販売を主な事業としています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2024年12月期の連結業績は、売上収益が1兆6,387億2,000万円（前期比13.6％増）、営業利益が1,876億4,700万円（前期比11.2％増）となりました。増収の主な要因は、中国をはじめとしたNIPSEAの主要市場での販売数量増加と円安の影響です。営業利益の増加は、増収効果や製品値上げの浸透による売上総利益率の改善によるものです。親会社の所有者に帰属する当期利益は1,273億3,700万円（前期比7.5％増）となりました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比13.2％増の3兆713億7,800万円となりました。主な増加要因は、その他の金融資産の増加とのれんの増加です。負債は前期末比8.6％増の1兆4,611億5,100万円となり、主にその他の金融負債が増加しました。資本は前期末比17.7％増の1兆6,102億2,700万円となり、主に為替換算調整勘定が増加しました。親会社所有者帰属持分比率は前期末の50.1％から51.8％に上昇しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは1,674億100万円の収入（前期比223億5,300万円減）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは1,481億600万円の支出（前期比321億3,100万円増）となり、主に有価証券の増加、有形固定資産の取得、子会社株式の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは373億7,700万円の支出（前期比12億8,600万円減）となり、主に配当金の支払いとリース負債の返済によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の連結業績予想は、売上収益1兆7,400億円（前期比6.2％増）、営業利益1,980億円（前期比5.5％増）、親会社の所有者に帰属する当期利益1,340億円（前期比5.2％増）を見込んでいます。建築用市場、グローバル自動車市場ともに前期並みに推移すると予想しています。経営モデル「アセット・アセンブラー」のもと、既存事業の成長基盤強化と積極的なM&Aによる収益の上積みを目指しています。
株主還元
2024年12月期の年間配当金は1株当たり15円（前期比1円増）となりました。2025年12月期の年間配当金予想は1株当たり16円（前期比1円増）です。配当性向（連結）は2024年12月期が27.7％、2025年12月期予想が28.0％となっています。
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