(株)ヒップの決算情報

株式会社ヒップは、製造業を中心とした顧客企業に対して開発設計技術者を派遣するアウトソーシング事業を単一セグメントとして展開しています。主に自動車、航空機、半導体、製造装置、医療機器などの業種に技術者を派遣しています。

当事業年度の経営成績は、売上高が59.69億円（前年同期比5.5％増）、営業利益が5.65億円（同2.0％増）、経常利益が5.64億円（同2.4％増）、当期純利益が4.13億円（同6.5％増）となりました。新卒及び中途入社による技術者数の増加と早期稼働に努めた結果、稼働人員は前年同期を上回りました。技術料金も技術者ニーズの高まりとレートアップ交渉により上昇し、稼働時間は前年同期と同水準を維持しました。

資産合計は59.04億円（前年同期比3.9％減）となりました。主な変動として、現金及び預金が3.22億円減少しました。負債合計は19.24億円（同17.5％減）となり、短期借入金が2億円減少、役員退職慰労引当金が2.29億円減少しました。純資産は39.79億円（同4.4％増）となり、自己資本比率は67.4％（前年同期62.0％）に上昇しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは2.17億円の収入（前年同期比60.4％減）となりました。主な要因は税引前当期純利益5.64億円、賞与引当金の増加1.16億円、役員退職慰労引当金の減少2.29億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは9,500万円の支出となり、財務活動によるキャッシュ・フローは4.44億円の支出（同107.3％増）となりました。

次期の通期業績見通しは、売上高62.61億円（前年同期比4.9％増）、営業利益5.68億円（同0.7％増）、経常利益5.69億円（同0.8％増）、当期純利益3.85億円（同6.9％減）を予想しています。技術者と顧客に選ばれる強い会社を目指し、人的資本投資の強化に取り組む方針です。

当期の期末配当金は1株当たり54円（前期比4円増）に修正されました。次期の配当予想は、創立30周年を記念して1株当たり70円（普通配当55円、記念配当15円）を予定しています。配当性向50％を目安とし、累進的配当を目指す方針です。