2025年３月期第３四半期決算短信の要約
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オリエンタル白石株式会社の2025年3月期第3四半期は、売上高501億1,200万円(前年同期比1.7%増)、営業利益53億6,600万円(同5.9%増)と増収増益を達成しました。建設事業の好調が全体を牽引しましたが、受注高は374億7,900万円(同23.2%減)と減少しており、今後の業績への影響が懸念されます。通期予想は減収減益を見込んでおり、第4四半期の動向に注目が集まります。
主な事業セグメント
オリエンタル白石株式会社の主な事業セグメントは、建設事業、鋼構造物事業、港湾事業です。建設事業では新設橋梁、補修補強、ニューマチックケーソン一般土木、PC建築などを手掛けています。その他に太陽光発電による売電事業、不動産賃貸事業、インターネット関連事業も展開しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は501億1,200万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は53億6,600万円(同5.9%増)、経常利益は54億7,600万円(同6.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は37億2,700万円(同6.4%増)となりました。建設事業の売上高増加がグループ全体の増収に寄与し、利益面でも増益となりました。一方、受注高は374億7,900万円(同23.2%減)と減少しており、受注残高も855億5,900万円(同12.1%減)となっています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比2.9%増の750億7,700万円となりました。流動資産は受取手形・完成工事未収入金等の増加などにより2.9%増加し、586億9,700万円となりました。固定資産は建設仮勘定や投資有価証券の増加などにより3.1%増加し、163億8,000万円となりました。負債は前期末比0.8%増の231億3,900万円、純資産は4.0%増の519億3,700万円となり、自己資本比率は69.2%に上昇しました。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が4億8,000万円減少し197億4,900万円となっています。一方で、受取手形・完成工事未収入金等が41億600万円増加し349億5,100万円となっており、営業活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなった可能性があります。投資活動では、有形固定資産の取得による支出があったと推測されます。財務活動では、配当金の支払いや借入金の返済があったと考えられます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の連結業績予想は、売上高650億円(前期比3.5%減)、営業利益53億円(同18.9%減)、経常利益53億円(同19.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益37億円(同20.1%減)と減収減益を見込んでいます。第3四半期までの実績と比較すると、第4四半期に厳しい事業環境を想定していることが伺えます。なお、この業績予想は2025年2月12日に修正されたものです。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金は、中間配当7円、期末配当7.5円の年間14.5円を予定しています。これは前期と同額の配当維持となります。配当性向は51.9%となる見込みです。
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