日経平均は3日ぶりに反落。前日比106.89円安(-0.27%)の39666.24円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。
9日の米国市場はまちまち。ダウ平均は9.13ドル安(-0.02%)の38883.67ドル、ナスダックは52.68ポイント高(+0.32%)の16306.64、S&P500は7.52ポイント高(+0.14%)の5209.91で取引を終了した。押し目買いに寄り付き後、上昇。その後、消費者物価指数(CPI)など重要インフレ指標の発表を控えた警戒感に売られ、相場は下落に転じた。ハイテクは半導体のエヌビディアの下落も重しとなったが、金利低下に連れ買い戻され、終盤にかけプラスに回復。ダウは下落を消せず、結局、相場はまちまちで終了した。
米国株が高安まちまちとなったなか、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。値がさ半導体株の下げに押されて、日経平均は前日比マイナスでスタートした後は下げ幅をやや縮小。25日移動平均線(39730円水準)手前でのもみ合いとなった。3月米CPIや、中東情勢の不透明感などが意識されて積極的な押し目買いは手控えられた。
セクター別では、保険業、その他金融業、卸売業、機械、証券・商品先物取引業などが下落した一方、電気・ガス業、非鉄金属、化学、ガラス・土石製品、建設業などが上昇した。
前場のプライム市場の売買代金は、1兆9115億円と昨日に続き2兆円を割り込んでおり、本日も4兆円台を割り込む公算が大きい。後場も様子見ムードが強まることで日経平均は25日移動平均線手前でのもみ合いとなろう。ラマダン休暇明けの来週頭までは商い減少で方向感に乏しい展開が続くと想定する。《AK》
(マーケット概況)
フィスコ
最終更新:4/10(水) 12:09
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