グロース市場への大量売りが一巡しつつある。東証グロース市場250指数は650ポイント近辺でもみ合い、下値を確認する展開となっている。売りのピークは通過したもようだが、買いは膨らまず、薄商いの中を安値で漂っている。来週はゴールデンウイーク(GW)の谷間で3営業日しかなく、決算シーズンも本格化。難易度の高い相場となりそうだ。
<下落ペースはダウン>
グロース上場銘柄への五月雨的な売りが出ているが、下値買いも入り始めており、価格的な下落ペースはダウン。ただ、自律反発狙いの買いが先行する局面には至っておらず、下値不安はまだ大きい。主力のカバー <5253> 、フリー <4478> が下値模索となっている。4月はIPO(新規上場)も公開価格割れ、初値形成後の暴落が相次いでおり、投資マインドの改善には時間を要しそうだ。
日銀は26日の金融政策決定会合で、従来の金融政策を維持することを全員一致で決め、金融政策の見直しへの警戒感が後退。堅調な週末相場となった。グロース市場もマインド改善の恩恵を受けて堅調な推移となっているが、東京市場は決算発表シーズンに突入。グロース上場銘柄の決算発表はまだ先で、警戒感だけは強まっている時期にある。
<不安残るも戻り期待>
需給的には最悪期を脱しており、決算発表シーズンで手掛かり材料も事欠かないものの、下値不安はまだ強く残っている。一方、値ごろ感や出遅れ感を意識した買いを期待したいタイミングでもあり、外部環境次第で投資マインドの改善があれば一気の戻りもありそうだ。(小泉健太)
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
最終更新:4/26(金) 17:25
Copyright © 2024 Wealth Advisor Co., Ltd. 記事の無断転用を禁じます。
© LY Corporation