<DCが間近>
新興市場は厳しい情勢が続いている。東証グロース市場250指数は700ポイント割れ水準で停滞しており、日足チャートは25日移動平均線と75日線がデッドクロス(DC)間近。IPO(新規上場)銘柄人気の後退もあって市場の売買代金も縮小している。
グロース市場の主力級銘柄への買いが枯れており、流動性も低下。各所で処分売りも出ている。AI(人工知能)関連や宇宙関連銘柄が人気を集める局面はあってもエネルギー不足から長続きがしない。決算発表シーズンまでは手掛かり材料も不足するため、先行きへの不透明感が強まっている。
<遠のく出番>
IPOは4月上場銘柄の不振が目立っており、初値形成後に大きく売られるものが続出している。ハンモック <173A> (グロース)(情報通信)やイタミアート <168A> (グロース)(その他製品)あたりがひどい下げとなっており、アクティブな投資家がグロース市場から資金を引き揚げている様がみてとれる。中で、3月末上場でDX(デジタルトランスフォーメーション)関連のSaaS(サービスとしてのソフトウエア)サービスを手掛けるL is B <145A> (グロース)(情報通信)などは実力以上に売られた水準にあり、仕込み妙味が指摘されている。
東京市場全般は決算シーズンに向けて堅調な推移が見込まれている。グロース市場の出番はもう少し先となりそうだ。(小泉健太)
提供:ウエルスアドバイザー社
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最終更新:4/12(金) 16:50
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