グロース市場が凄惨(せいさん)な状況となっている。18日に反発を挟んだものの、週末は再び安値を更新。3月初頭の780ポイント近辺から630ポイントまで下落した。もともとグロース市場250指数は日経平均株価に対して出遅れ感があったものの、そこから相場が崩れて日経平均以上の下落となっている。
<業績安心の軽量株に望み>
値ごろ的には参戦妙味は高まっているものの、売りが売りを呼ぶ状況で、需給状況が悪化している。グロース上場銘柄には追い証(追加証拠金)回避、信用維持率を意識した投げ売りが出ている。ここまで売られると自律反発狙いの買いも増えるはずだが、投資マインドの悪化から積極的な投資行動を控える傾向にあり、ずるずると値を下げている。
短期的な売り需要は後退してきているものの、リスク回避の傾向はまだ強く、来週も全般相場の地合い次第の面が強い。主力のフリー <4478> 、カバー <5253> などが厳しい値動きとなっており、狙うなら業績面に安心感のある軽量株か。ARアドバンストテクノロジ <5578> 、BeeX <4270> 、ヒューマンテクノロジーズ(ヒューマンT) <5621> あたりをマークしておきたい。
<IPOも期待薄の情勢に>
IPO(新規上場)は来週2銘柄が予定しているが、こちらも既存グロース市場と同等以上に厳しい情勢で、16日上場のWill Smart <175A> (グロース)(情報通信)は吸収金額13億円程度の人気セクターながら公開価格割れ発進。多少地合いが落ち着いたとしても、IPOの初値買い人気が盛り上がる可能性は低いだろう。(小泉健太)
提供:ウエルスアドバイザー社
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最終更新:4/19(金) 16:59
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