前場コメント No.4　野村ＨＤ、フジ住、エクサウィザー、ＡＢＣマート、東エレク、Ｕアローズ

★9:11　 野村ＨＤ－大和が投資判断を引き上げ　良好な事業環境を背景にROEの目線が上昇
　野村ホールディングス<8604>が大幅続伸。大和証券では、良好な事業環境を背景にROEの目線が上昇と指摘。投資判断は「3（中立）」→「2（アウトパフォーム）」に引き上げ、目標株価は800円→1000円に引き上げた。

　大和では4Q決算と事業環境の変化を踏まえて業績予想を見直した。従来予想との比較では、リテールでは株式委託や投信募集、ホールセールではFICC、エクイティ、IBいずれも収益想定を増額。当期利益の見通しについて、24年度：従来2000億円→2300億円、25年度：同2100億円→2400億円に引き上げた。来期のROEは6.7％と予想しているが、更なる利益の上乗せ確度が高まれば、PBR:1倍が意識される展開も想定されると解説している。

★9:13　 フジ住宅－急騰　今期経常益1％増見込む　前期は16％増
　フジ住宅<8860>が急騰。同社は2日、25.3期通期の連結経常予想を67.0億円（前期比0.9％増）に、年間配当予想を27円（前期は30円）にすると発表した。

　同社グループの強みであるバランス経営を活かし、特に堅調な土地有効活用事業と賃貸および管理事業がさらに伸長することを見込む。

　24.3期通期の連結経常利益は66.4億円（前の期比15.7％増）だった。会社計画の40.0億円から上振れて着地した。

　新築分譲事業においては販売戸数の減少を戸当り利益の増加でカバーできた。土地有効活用事業においては、個人投資家向け一棟売賃貸アパートの需要が旺盛だったとしている。

　併せて24.3期の期末配当を従来予想の13円に対して16円（前の期末は13円）に決定した。年間配当予想は30円（前の期は27円）となる。

★9:13　 エクサウィザーズ－続伸　都立学校向け生成AI利用サービスの構築業務を提供開始
　エクサウィザーズ<4259>が続伸。同社は7日8時30分、東京都教育委員会による都立学校向け生成AI利用サービスの構築等業務を提供開始すると発表した。
　
　グループで生成AIサービスを手掛けるＥｘａ　Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ　ＡＩが中心となり、都立学生が生成AIを利用するために必要な環境や関連業務の構築を行い、都立学生のAIリテラシーの向上などに貢献するとしている。

★9:14　 ＡＢＣマート－反落　4月度の既存店売上高7％増　前月比では伸び鈍化
　エービーシー・マート<2670>が反落。同社は7日、4月度の既存店売上高は前年同月比6.5％増だったと発表した。前月比では4.2ポイント下落した。全店は同5.9％増、前月比では3.8ポイント下落した。

　TVCMやデジタル広告などの販促を行ったアイテムを中心にウォーキングやランニングシューズ、アパレルの販売が好調だった。気温が高めに推移したことから、サンダルの動き出しも好調だったとしている。

★9:18　 東京エレクトロン－大幅高　連休中に米ハイテク株が上昇　半導体株に買い
　東京エレクトロン<8035>が大幅高。米ハイテク株の上昇が材料視されている。

　日本の連休中に、米国市場では米4月雇用統計が予想を下回る弱い結果となったことで、利下げ期待が再び拡大。米国債利回りが低下し、ハイテク株を中心に買い戻しが入ったことでフィラデルフィア半導体株指数は3日に2.41％高、6日に2.21％高と連日で上昇した。

　この流れを受けて、国内の半導体関連株も買いが優勢となっている。アドバンテスト<6857>、ＳＣＲＥＥＮホールディングス<7735>、レーザーテック<6920>、ＫＯＫＵＳＡＩ ＥＬＥＣＴＲＩＣ<6525>なども高い。

★9:18　 ユナイテッドアローズ－急騰　4月の小売+ネット通販既存店売上高17％増　全社は15％増
　ユナイテッドアローズ<7606>が急騰。同社は2日、4月の小売+ネット通販既存店売上高が前年同月比17.0％増だったと発表した。全社売上高は14.7％増だった。

　気温の上昇とともにシャツ、カットソー、ニット、ブラウスなどの夏物軽衣料が好調に推移した。