新興市場展望=個別重視の戦略を

5/25 8:05 配信

ウエルスアドバイザー

現在値
トライアル2,778+22
ソラコム1,530+8
フリー2,314-15
カバー1,839-70
GENDA1,703+34

 グロース市場からの資金流出が止まらない。米エヌビディアの好決算発表を受け、東京市場でもAI(人工知能)関連銘柄への関心が高まる中で、東証グロース市場250指数は安値を更新。グロース市場全般の復調を期待できるような状況ではなくなってきており、個別重視の戦略が必要となってきている。

<GENDAなどマーク>

 グロース250は600ポイント台まで下落。決算発表シーズンが終わった5月後半、東京市場全般は徐々に復調となってきたが、グロース250は底抜け。ジリ安基調となっている。カバー <5253> 、フリー <4478> など主力級銘柄への売りが止まらず、期待の宇宙関連銘柄も目立った動きにはならず。トライアルホールディングス <141A> やソラコム <147A> といった3月IPO(新規上場)の有力銘柄も力なく調整を続けている。

 グロース市場全般の出遅れ感に期待する流れもなくなりつつあり、参戦するならより個別重視の姿勢が必要となる。主力級銘柄の多くは需給悪に苦しんでいるが、アミューズメント施設のGENDA <9166> は反転の動き。インバウンド(訪日外国人観光客)需要を取り込む業態で、M&A(企業の合併・買収)に積極的なことから手掛かり材料も豊富。好決算の内需系銘柄ではパーキンソン病専門の老人ホームのサンウェルズ <9229> 、顧客分析プラットフォームのプレイド <4165> あたりも魅力的だろう。

<空白期明け1号に期待>

 IPOは28日に学びエイド<184A>(グロース)(情報通信)が登場。直近上場銘柄の壊滅的な値動きもあって投資家の参戦意欲が低下している可能性はあるものの、ゴールデンウイーク明けの再開第1号案件で、かつ軽量級とあって堅調な初日が読まれている。(小泉健太)

提供:ウエルスアドバイザー社

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最終更新:5/25(土) 8:05

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