前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

3/27 5:20 配信

株探ニュース

■サンバイオ <4592>  510円 (-100円、-16.4%) ストップ安

 サンバイオ <4592> [東証G]がストップ安。3月25日に開催された厚生労働省の薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会で、同社開発品SB623である再生医療等製品「アクーゴ脳内移植用注」が継続審議とされたことが嫌気された。同社では、目標としていた3月承認は達成できなかったものの、審議の結果、臨床に関する論点については臨床現場に提供する意義はあると評価されたため、承認取得に向けては品質に関する論点に絞られたものと認識しているという。また今後は、当局と協議し、品質に関する追加のデータなどを提出するとしている。

■東急 <9005>  1,900.5円 (-179円、-8.6%)

 東証プライムの下落率2位。東急 <9005> [東証P]が9日ぶり急反落。25日の取引終了後、25年3月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を公表した。最終年度となる27年3月期の営業利益を950億円(24年3月期見通しは900億円)、最終利益を700億円(同600億円)に伸ばす目標を掲げた。一方、来期となる25年3月期の営業利益目標は840億円、最終利益目標は570億円と、今期の予想を下回る水準となっており、利益の高い伸びを期待していた投資家の売りを促す要因となったようだ。工事費の高騰や金利動向が経営リスクとして顕在化するなか、事業規模の拡大だけではなく効率性や財務健全性を重視し、5.1~6.5%の範囲と算出する株主資本コストを意識した経営を進める方針。中期計画の最終年度のROE(自己資本利益率)目標は8.0%(同7.9%)とした。また、3ヵ年の投資計画は合計で5100億円とし、不動産開発など成長投資で2300億円、鉄道事業投資で1500億円、既存事業投資で1300億円を見込む。中期計画の期間中は配当金21円を下限とし、中長期では業績や資金状況を踏まえ配当性向30%を意識して配当を実施する方針。自己株式の取得など資本政策に関しては、機動的かつ積極的に実施するとした。

■日産自 <7201>  604.1円 (-24.8円、-3.9%)

 日産自動車 <7201> [東証P]が続落。25日の取引終了後、新たな経営計画を発表した。2026年度までに23年度比で100万台の販売増と、営業利益率6%以上の達成を目指す。積極的な販売拡大策を示した一方、配当と自社株買いによる株主総還元率は30%を目標としており、物足りないと受け止めた投資家の売りを促したようだ。日産自は26年度までに16車種の電動車両を含む30車種の新型車を投入する方針。同年度までに内燃機関(ICE)車の乗用車ラインアップの6割を刷新するほか、次世代EV(電気自動車)のコストを3割削減する目標を掲げた。生産能力削減の検討に入ったと報じられた中国市場では、販売台数を20万台増加させ、26年に年間100万台の販売を目指す。あわせて中国では合弁パートナーと継続して生産能力の最適化を図る姿勢を示した。

■しまむら <8227>  8,656円 (-259円、-2.9%)

 しまむら <8227> [東証P]が4日続落。25日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら既存店売上高は前年同月比1.1%増と5ヵ月連続で前年実績を上回ったものの、株価は今月に入り急上昇していただけに、利益確定売りが優勢となったようだ。全国的に気温が低く推移したことで春・初夏物が低調だった。一方、夏物は好調で、特に子供アウター衣料で打ち出した「ベビー・キッズフェア」が集客に貢献。また、実用品では「FIBER DRY」シリーズの肌着が好調だった。更に婦人アウター衣料では、デニムやシアー、チュール素材のアイテムが売れ筋となった。なお、全店売上高は同1.1%増だった。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/27(水) 5:33

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