話題株ピックアップ【昼刊】:楽天銀、テイカ、キャンドゥ

4/1 11:38 配信

株探ニュース

■楽天銀行 <5838>  3,235円  +145 円 (+4.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 楽天銀行<5838>が続伸し、上場来高値を更新した。日本経済新聞電子版は1日未明、「楽天グループは金融子会社を再編する方針を固めた」と報じた。10月をめどに楽天銀を含め、カードや証券を一つのグループにまとめ、金融事業を一体運営して企業価値を高めていくという。再編に向けた報道を材料視した買いが入ったようだ。楽天グループ<4755>と楽天銀はそれぞれ、「フィンテック事業の再編について検討していることは事実」とするコメントを1日に開示した。楽天銀は、本日開催の取締役会に付議する予定としている。

■テイカ <4027>  1,551円  +30 円 (+2.0%)  11:30現在
 テイカ<4027>が続伸している。3月29日の取引終了後、自社株100万株(発行済み株数の3.93%)を4月10日付で消却すると発表したことが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は2441万4414株となる。

■キャンドゥ <2698>  2,871円  +55 円 (+2.0%)  11:30現在
 キャンドゥ<2698>が続伸し年初来高値を更新している。3月29日の取引終了後、集計中の24年2月期連結業績について、売上高が従来予想の787億円から803億5000万円へ、営業利益が2700万円から2億6000万円へ、最終損益が7億300万円の赤字から4億4000万円の赤字へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。前の期は決算期変更に伴う15カ月決算のため比較はできないものの、出店が計画を下回った一方で、直営店の既存店売上高が好調に推移したことが売上高・利益を押し上げた。また、契約先都合の退店に伴う営業補償金収入により、特別利益が想定を上回ったことも寄与した。

■ジェイ・イー・ティ <6228>  3,170円  +40 円 (+1.3%)  11:30現在
 ジェイ・イー・ティ<6228>が続伸、一時ほぼ9%高の3410円まで買われる人気となった。受け渡しベースで3月末の株主を対象に株式3分割を実施したが、分割後の株価が上昇基調を一気に強める展開となりマーケットの注目を集めている。同社株は3月相場では株式分割の権利取りの動きが反映されず、逆に断続的な大口売りで調整色を強める展開を余儀なくされていた。しかし、実質新年度入りで目先売り圧力が希薄化するなか、先取りする形で株価を上昇させていなかった分、値ごろ感からのリバウンド狙いの買いを誘っている。同社は半導体洗浄装置の開発・設計、製造・販売及びアフターサービスを一気通貫で手掛けていることが特長。韓国企業の傘下にあり韓国や台湾といったアジア地域で実績が高かったが、国内でも最先端半導体の量産を目指す日の丸半導体新会社のラピダス向けで、次世代半導体製造技術の洗浄装置開発を受託するなど実力を発揮し始めている。

■三浦工業 <6005>  2,962.5円  +37 円 (+1.3%)  11:30現在
 三浦工業<6005>は続伸している。前週末の3月29日の取引終了後、米国でボイラーの製造販売などを手掛けるクリーバーブルックスを買収すると発表した。買収額は7億7400万ドル(約1161億円)。海外事業の強化による中期的な収益押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。米国において子会社を通じ貫流蒸気ボイラーやボイラー水処理の事業を展開する三浦工は、クリーバーブルックスの蒸気・温水関連機器の製造・販売およびエンジニアリング事業を獲得。両社の販売・保守サービスのネットワークを活用し、事業の成長につなげる。買収は規制当局の承認などを条件に、2025年3月期上半期までの完了を予定する。

■オートバックスセブン <9832>  1,546.5円  -57 円 (-3.6%)  11:30現在
 オートバックスセブン<9832>が反落している。3月29日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を2342億円から2279億円(前の期比3.5%減)へ、営業利益を119億円から66億円(同43.7%減)へ、純利益を90億円から64億円(同11.6%減)へ下方修正したことが嫌気されている。記録的な暖冬の影響でスタッドレスタイヤなどの冬季用品の販売が低迷したことに加えて、4月1日からFC加盟店舗への卸売価格を引き下げるのに伴い、FC加盟店舗が保有している25年3月期の期初在庫に対して、卸売価格引き下げ後と同水準の価格に合わせる措置を講じることが要因としている。

■東電HD <9501>  924.8円  -19.2 円 (-2.0%)  11:30現在
 東京電力ホールディングス<9501>が軟調推移。前週末の3月29日の取引終了後、未定としていた24年3月期の連結業績に関し、売上高は前の比14.6%減の6兆9260億円、営業損益は2640億円の黒字(前の期は2289億6900万円の赤字)、最終損益は2470億円の黒字(同1236億3100万円の赤字)となったようだと発表した。最終黒字に転換する格好となったことを材料視した買いが先行したものの、上値は重く利益確定目的の売りに押されて下げに沈んだ。燃料・市場価格の低下に伴い、東京電力パワーグリッドと東京電力エナジーパートナーの売り上げが減少した一方、燃料費等調整制度の期ずれ影響が好転し損益を押し上げた。東北地方太平洋沖地震で被災した資産の復旧などに関する費用や損失について、災害特別損失を計上するものの、最終黒字を確保する形となった。

■テクノプロH <6028>  3,093円  -5 円 (-0.2%)  11:30現在
 テクノプロ・ホールディングス<6028>はしっかり。3月29日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表した。上限を100万株(発行済み株数の0.94%)、または25億円としており、取得期間は4月1日から6月28日まで。グループの持続的成長に向けた機動的な資本政策(資本効率の向上など)を遂行し価値創造を図るためとしている。

■TORICO <7138>  1,301円  +300 円 (+30.0%) ストップ高   11:30現在
 TORICO<7138>が急反騰している。3月29日の取引終了後、テイツー<7610>と資本・業務提携を締結したと発表しており、これを好感した買いが流入している。4月15日を払込期日として、テイツーを割当先とする30万株(発行価格1068円)の第三者割当増資を実施する。調達資金3億1440万円は海外事業推進や新規事業推進のための資金にあてる。両社は今後、コミュニティー形成戦略や商品戦略、体験型ビジネス戦略などの構築で業務提携するほか、海外戦略やEC戦略でも提携する。

■サノヤスHD <7022>  222円  +43 円 (+24.0%)  11:30現在
 サノヤスホールディングス<7022>は続伸。前週末3月29日取引終了後に24年3月期連結業績予想の修正を発表し、純利益を3億円から4億円(前の期比5.9%減)へ上方修正した。あわせて自社株買いの実施も明らかにしており、これらが好感されている。投資有価証券売却益が発生したため。建設業向けセグメントの好調で売上高予想は230億円から233億円(同15.7%増)へ引き上げた一方、建設資材の値上げの影響で営業利益予想は5億円から4億円(同4.2倍)へ引き下げた。また、25年3月期通期の業績予想について売上高235億円、営業利益1億円、純利益2億円とする見通しを示した。自社株買いについては取得上限が100万株(自己株式を除く発行済み株数の2.96%)、または1億5000万円。期間は4月1日から来年3月31日まで。更に27年3月期を最終年度とする中期経営計画を公表し、最終年度に売上高300億円、営業利益10億円とする目標を掲げた。

■総医研ホールディングス <2385>  198円  +36 円 (+22.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 総医研ホールディングス<2385>は続伸している。同社は3月29日取引終了後、疲労及びうつ病などに関する研究成果の社会実装を目的として、東京慈恵会医科大学に産学連携講座「疲労医学講座」を開設するとともに、慈恵大学との間で共同研究契約を締結すると発表。これが材料視されているようだ。研究目的は、これまで東京慈恵会医科大学のウイルス学講座で近藤一博教授が行ってきた疲労、うつ病、新型コロナ後遺症、脳内炎症などに関する基礎研究を更に発展させ、同社と近藤教授の共同設立会社であるウイルス医科学研究所で取得済みのさまざまな特許を用いて、社会実装を実現させるための基盤となるプラットフォームを構築すること。研究期間はきょうから29年3月31日までの5年間となっている。

■さくらケーシーエス <4761>  1,748円  +300 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 さくらケーシーエス<4761>の上げ足鮮烈、前週末のストップ高に続ききょうも値幅制限いっぱいの300円高は1748円でカイ気配に張り付いている。三井住友銀行を筆頭株主に置く情報サービス会社で、創業1969年の古参企業だが、安定した高い技術力を背景に、三井住友グループをはじめ金融向けや自治体向けなどを中心に高実績を誇る。システム開発のほか、耐震・耐火及び高度なセキュリティーを強みとするデータセンターが収益の柱。今後、国内でもデータセンター増設需要が高まることが予想され、同社のこれまでの実績が見直される流れにある。時価総額200億円未満と小型で、なおかつ浮動株比率の低さが際立っており、株式需給のタイト感に着目した投資資金の攻勢が本格化している。24年3月期営業利益は期初見通しの8億2000万円から、10億2000万円(前の期比3%増)に増額修正し、2ケタ減益見通しから一転増益予想となったことも引き続き好感されているもようだ。

■コムシード <3739>  340円  +56 円 (+19.7%)  11:30現在
 コムシード<3739>が急反発している。午前9時ごろ、子会社HashLinkとコムシード・コリアとの合弁プロジェクトであるユーティリティトークン「Multi Universe Central」(MUC)が、4月19日付で暗号資産取引所Gate.ioに上場することが決定したと発表しており、好材料視されている。MUCは、ゲーム、NFTなど多様なブロックチェーンプロジェクトを擁し、上場前から10万人に迫るホルダー、10万個を超えるオンチェーンデータを有する「Mongz Universe」経済圏のトークンシステム。現在、MUCのエコシステムに属しているNFTプロジェクトは、今年リリースを控えている競馬P2Eゲーム「UNIVERSAL STALLION」のほか、PFP(プロフィール画像)プロジェクト「Tokyo Mongz Hills Club」「PEACHz.MOMO」の3つで、各プロジェクトに紐づくトークンがMUCと一定の割合で交換できるのが特徴という。会社側では、今回のGate.ioへの上場によって、MUCをゲーム内で利用可能な「UNIVERSAL STALLION」についてもより一層の認知度向上が期待できるとしている。

■地域新聞社 <2164>  631円  +100 円 (+18.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 地域新聞社<2164>がカイ気配。前週末の3月29日の取引終了後、24年8月期第2四半期累計(23年9月~24年2月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比3.8%増の15億400万円、経常損益は2900万円の黒字(前年同期は5000万円の赤字)だった。経常損益の黒字額は通期の計画(1400万円)を上回っており、ポジティブ視されたようだ。損益面では不採算エリアの撤退効果が出たほか、HR事業や販売促進総合支援事業が好調に推移し業績回復に寄与した。同社はグロース市場の上場維持基準を早期に達成するため、外部企業とのアライアンスや資本政策などの実施を検討しているという。期初に見込んでいなかった経費が発生することが予想されるとし、通期の業績予想は据え置いた。

●ストップ高銘柄
 東京ボード工業 <7815>  1,586円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在
 コロンビア・ワークス <146A>  4,985円  +700 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ENECHANGE <4169>  585円  -100 円 (-14.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/1(月) 12:25

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