話題株ピックアップ【夕刊】(3):ネオジャパン、コンヴァノ、パワーソリュ

4/17 15:21 配信

株探ニュース

■ネオジャパン <3921>  1,535円  +212 円 (+16.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ネオジャパン<3921>が5日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。16日の取引終了後、グループウェア「desknet’s NEO」のクラウド版について、価格改定を行うと発表。業績押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。円安に伴うITインフラコストの増大や、人件費の上昇などを背景に、既存プランにおける1ユーザーあたりの月額料金を、desknet’s NEOでは現行の400円から600円に引き上げる。改定日は9月1日。複数のサービスを組み合わせたセットプランも新設する。

■コンヴァノ <6574>  780円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 コンヴァノ<6574>がストップ高。16日の取引終了後、同社の筆頭株主である青木剛志氏が保有する全株式を、青木氏が議決権を100%保有する資産管理会社に譲渡したと発表した。売却は16日付で実施。青木氏の議決権保有割合は72.26%から0%に低下した一方、資産管理会社のNT(福島県白河市)の議決権保有割合が新たに72.26%となった。NTは純投資を目的とし、経営に参画・介入する意思はなく、安定保有を原則として市場動向を勘案しながら売却方法を探索する方針という。美容クリニックの代表を務める青木氏は昨年5月にコンヴァノに対し純投資として、1株500円で株式公開買い付け(TOB)を実施し、筆頭株主となった経緯がある。コンヴァノは今年4月15日、25年3月期が最終赤字となる見通しを示していたが、青木氏の持ち分が移行した資産管理会社が安定保有を原則とする姿勢を示しているとあって、株式の売却に伴う需給悪化懸念が後退したと受け止めた投資家の買いが入ったようだ。

■パワーソリューションズ <4450>  3,200円  +267 円 (+9.1%)  本日終値
 パワーソリューションズ<4450>が大幅続伸。16日の取引終了後、業務・ITコンサルティング会社であるイノベーティブ・ソリューションズ(横浜市西区)株式の51.0%を取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。業務プロセス効率化のコンサルティング力や業務アプリケーションの開発工数を大幅に短縮するソリューションの2つの強みを持つイノベーティブ社をグループに融合させることで、グループのコンサルティング機能の強化と開発業務が効率化され、更なるサービスの付加価値向上が期待できるとしている。取得価額は約3億4000万円。なお、24年12月期業績への影響は精査中としている。

■アエリア <3758>  358円  +12 円 (+3.5%)  本日終値
 アエリア<3758>が底堅い。16日の取引終了後、連結子会社のトータルマネージメントと、同じく連結子会社のTwistが、大阪市特区の民泊施設「エポックイン心斎橋」をオープンしたと発表。訪日外国人客の利用増による業績へのプラス効果を期待した買いが株価を下支えしたようだ。3月25日のオープン直後から高い稼働率となっているという。トータルマネージメントはエポックイン心斎橋の販売を予定しており、運営を請け負うTwistとともに収益性の高い物件になるよう事業に取り組む方針。あわせてアエリアは16日、連結子会社のリベル・エンタテインメントがポニーキャニオン(東京都港区)と共同で開発する近未来の横浜を舞台としたアドベンチャーゲーム「18TRIP」に関し、国内4大都市での大型ビジョン向けのプロモーションムービーの放映についても発表している。

■鈴与シンワート <9360>  2,627円  +82 円 (+3.2%)  本日終値
 鈴与シンワート<9360>は全般地合い悪の間隙を縫って急動意。システム受託開発及びデータセンター・クラウドサービス事業などを展開する中堅IT企業で、技術力が高くNTTデータ<9613>との協業(2次下請け)で実績を積み重ねている。さくらインターネット<3778>を筆頭にさくらケーシーエス<4761>やAGS<3648>などデータセンター関連株に急騰パフォーマンスが相次いでおり、足もとの業績絶好調でPERなど株価指標面でも割安感がある同社株にも物色の矛先が向いた。24年3月期の業績は営業利益段階で8億6000万円(前の期比69%増)と変貌が見込まれている。

■セキュア <4264>  1,416円  +13 円 (+0.9%)  本日終値
 セキュア<4264>は反発。16日の取引終了後、CIA(広島市中区)が実施する第三者割当増資を引き受け、資本・業務提携することで合意したと発表しており、好材料視された。CIAは、顔認証機能を活用して万引きロスの削減を実現する「あいシェア」を展開しており、レジレス・無人店舗「SECURE AI STORE LAB 2.0」で小売業界の省人化に取り組んできたセキュアの技術と営業力・拡販力を活用することで、「あいシェア」の導入拡大を図るとしている。

■電算システム <4072>  2,737円  +21 円 (+0.8%)  本日終値
 電算システムホールディングス<4072>が3日ぶりに反発。16日の取引終了後、子会社電算システムがNEC<6701>と教育DX及びGIGAスクール構想第2期(通称「NEXT GIGA」)で協業を開始すると発表しており、好材料視された。NECが開発を進めてきた学校向けデータ利活用サービス「学びの様子見える化サービス」の事業を継承し、電算システムが開発したGoogle Classroom用Webアプリケーション「Ra:Class(ラクラス)」と統合することで、教育DX分野での総合的なサービスの提供を目指すという。また、NECはGIGAスクール構想第1期においてChromebook端末の小・中学校導入実績トップシェアを誇ることから、「NEXT GIGA」において、「学びの様子見える化サービス」と「Ra:Class」と合わせて8万ライセンスの提供を目標に掲げ、Chromebook端末をあわせた営業活動を展開するほか、教育データの分析や利活用において、NECが提供するDX基盤「NEC Digital Platform」との連携も進めるとしている。

■大興電子通信 <8023>  998円  +4 円 (+0.4%)  本日終値
 大興電子通信<8023>がしっかり。16日の取引終了後、Everジャパン(東京都港区)からOEM提供を受け、新たなクラウド型ERPサービス「D-Ever flex」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。「D-Ever flex」は、韓国を中心に12カ国3000社を超える導入実績を有するERPサービスをベースにしており、顧客の要望に対してSOA(サービス指向アーキテクチャー)技術を中心に据えたモジュールの組み合わせにより、柔軟で最適なERP導入を短期間に実施することが特徴。同社では、3年間で40社1000ユーザーライセンスの販売を目標としている。

■エフ・コード <9211>  1,818円  -500 円 (-21.6%) ストップ安   本日終値
 エフ・コード<9211>がストップ安。16日の取引終了後、公募増資と株式の売り出しを決議したと発表した。これを受け、1株利益の希薄化や株式の需給悪化を警戒した売りが膨らんだようだ。新たに147万4000株を発行するほか、同社社長らを売り出し人とする32万6000株の売り出しを行う。需要状況に応じて上限27万株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。発行価格は23日から25日までのいずれかの日に決める。希薄化率は最大14.1%。手取り概算で上限約36億7200万円を調達し、M&Aに関連した借入金の返済に充てる。

■さくらケーシーエス <4761>  2,630円  -310 円 (-10.5%)  本日終値
 さくらケーシーエス<4761>が急反落。東京証券取引所が16日の取引終了後、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を、17日売買分から70%以上(うち現金40%以上)とする臨時措置の強化を発表。日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金20%)から70%(同40%)に変更すると発表しており、信用取引による取引負担の増加により、個人投資家からの資金流入が細るとの警戒感から売られたようだ。

●ストップ高銘柄
 アジャイル <6573>  188円  +50 円 (+36.2%) ストップ高   本日終値
 AGS <3648>  1,445円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 ジーネクスト <4179>  468円  +80 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 情報戦略テクノロジー <155A>  658円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 ASJ <2351>  538円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 データセクション <3905>  2,440円  -700 円 (-22.3%) ストップ安   本日終値
 など、4銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/17(水) 18:55

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