話題株ピックアップ【昼刊】:丹青社、大日印、任天堂

3/11 11:38 配信

株探ニュース

■丹青社 <9743>  916円  +107 円 (+13.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 丹青社<9743>が続急騰している。前週末8日の取引終了後、集計中の24年1月期連結業績について、売上高が従来予想の760億円から812億円(前の期比26.4%増)へ、営業利益が30億円から38億円(同6.2倍)へ、純利益が20億9000万円から27億7000万円(同6.0倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。需要の回復に伴い売上高が堅調に推移したことに加えて、主に商業その他施設事業で利益率の高い案件を計上したことが寄与した。

■TDCソフト <4687>  2,286円  +159 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 TDCソフト<4687>が底堅い。8日の取引終了後、3月31日を基準日として4月1日付で1株を2株に分割すると発表したことが株価を下支えしたようだ。同社は株式の流動性向上と投資家層の更なる拡大を図る。

■ホクト <1379>  1,925円  +117 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 ホクト<1379>が大幅高で4日続伸し、昨年来高値を更新している。前週末8日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を19億2000万円から27億円(前期29億4800万円の赤字)へ、最終利益を7億円から28億円(同20億3700万円の赤字)へ上方修正し、あわせて未定としていた期末配当予想を40円にするとしたことが好感されている。売上高は802億円から788億円(前期比8.0%増)へ下方修正したものの、原材料費、電力費、燃料費などの製造原価が計画を下回ることが利益を押し上げる。また、最近の円安による影響で、計画には見込んでいなかった為替差益が発生する見込みであることも寄与する。なお、年間配当は50円(前期40円)となる予定だ。

■大日本印刷 <7912>  4,523円  +222 円 (+5.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 大日本印刷<7912>は続伸している。前週末8日の取引終了後、上限を2000万株(発行済み株数の8.31%)、または500億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。取得期間は3月11日から9月30日までで、資本効率の向上と株主への利益還元及び将来の機動的な資本政策を可能とすることが目的という。また、自社株1500万株(発行済み株数の5.13%)を3月19日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は2億7724万346株となる。

■アース製薬 <4985>  4,310円  +140 円 (+3.4%)  11:30現在
 アース製薬<4985>が反発した。前週末8日の取引終了後、取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.26%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。需給面での好影響を期待した買いが入ったようだ。取得期間は3月11日から7月31日まで。

■丸千代山岡家 <3399>  6,080円  +150 円 (+2.5%)  11:30現在
 丸千代山岡家<3399>が高い。前週末8日の取引終了後、2月度の売上高速報を公表した。既存店売上高は前年同月比42.8%増と高い伸びを示しており、ポジティブ視されたようだ。既存店の客数は同36.8%増。客単価は同4.4%増。全店ベースの売上高は同48.7%増だった。会社側は、うるう年や連休の影響がありながらも順調な推移となったとの見方を示している。

■任天堂 <7974>  8,282円  +51 円 (+0.6%)  11:30現在
 任天堂<7974>が堅調推移。アニメ制作の米イルミネーションと任天堂は10日、「スーパーマリオ」の新たなアニメ映画を2026年4月に公開すると発表。有力IP(知的財産)をもとにした中期的な収益押し上げ効果を期待した買いが入り、全体相場が調整色を強めるなかで頑強な動きをみせている。新作アニメ映画は米国を含む多くの国と地域において26年4月3日の公開を予定。その他の国と地域についても同月中の劇場公開を目指す。イルミネーション創業者で代表のクリス・メレダンドリ氏と、マリオの生みの親とされる任天堂の宮本茂フェローが共同でプロデューサーを務める。映画の制作には米ユニバーサル・ピクチャーズと任天堂が出資。全世界での配給はユニバーサル・ピクチャーズが行う。

■東宝 <9602>  4,938円  +15 円 (+0.3%)  11:30現在
 東宝<9602>は全般地合い悪のなか底堅い動き。米アカデミー賞の授賞式が10日(日本時間11日)開かれ、東宝の映画「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞した。日本作品が同賞を受賞するのは初めてとなる。これを好感した買いが入り、約2カ月ぶりに5000円台に乗せる場面があった。

■さくらインターネット <3778>  6,620円  -1,500 円 (-18.5%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 さくらインターネット<3778>はストップ安ウリ気配。世界的な生成AIブームのなか、株式市場ではAIの普及によって需要増が見込まれるデータセンターを手掛ける同社に熱視線が集中。昨年11月に政府や自治体のシステム基盤「政府クラウド」の提供事業者に認定されたことも手掛かりに物色人気化した。同11月に1200円近辺で推移していた株価は、今年3月7日に1万980円の高値まで一気に駆け上がった。急ピッチな上昇の反動で前週末8日に大きく下げたが、きょうも売りが膨らみ連日の急落となっている。

■チェンジHD <3962>  1,126円  -251 円 (-18.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 チェンジホールディングス<3962>が急落している。朝日新聞電子版は11日、「ネット通販大手のアマゾンが来年春にも、ふるさと納税の仲介事業へ参入することを調整していることがわかった」と報じた。チェンジHDはふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクを傘下に持つ。アマゾン・ドット・コムの参入に伴う競争環境の変化と、収益面での悪影響を懸念した売りを促したようだ。「ふるなび」を運営するアイモバイル<6535>や、ふるさと納税サービス「ポケマルふるさと納税」を展開する雨風太陽<5616>も大きく水準を切り下げている。

■シーイーシー <9692>  1,587円  -292 円 (-15.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 シーイーシー<9692>が急反落。前週末8日取引終了後に25年1月期連結業績予想を発表。売上高は前期比6.4%増の565億円としたが、営業利益を同1.3%減の62億8000万円と一転減益の見通しを示しており、これを嫌気した売りが出ている。配当予想は前期比同額の55円とした。同時に発表した24年1月期決算は、売上高が前の期比10.2%増の531億2400万円、営業利益が同45.4%増の63億6100万円だった。受託開発をはじめとする主力事業が伸長した。前の期に投資有価証券売却益を計上した影響で、純利益段階では減益で着地した。

■クミアイ化学工業 <4996>  790円  -43 円 (-5.2%)  11:30現在
 8日に決算を発表。「11-1月期(1Q)経常は12%減益で着地」が嫌気された。
 クミアイ化学工業 <4996> [東証P] が3月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年10月期第1四半期(23年11月-24年1月)の連結経常利益は前年同期比11.6%減の35.6億円に減り、11-4月期(上期)計画の110億円に対する進捗率は32.4%となり、5年平均の34.3%とほぼ同水準だった。

■日経レバ <1570>  28,085円  -1,415 円 (-4.8%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>がマドを開けて急落、2万7700円近辺に位置する25日移動平均線との上方カイ離を急速に修正する動きをみせている。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されているのが最大の特徴。前週前半まで日経平均が史上最高値圏を進むなか、日経レバの上げ足も加速しフシ目の3万円大台で推移していた。しかし、足もとで先物主導の売り仕掛けで日経平均が大きく下値を試す展開を強いられており、それに追随し一気に2万8000円大台攻防の様相を呈している。直近信用取組は信用倍率が0.94倍と1倍近辺で拮抗、日証金では貸株が急増し貸借倍率0.28倍と大幅に売り長となっている。

■東京エレクトロン <8035>  36,590円  -1,770 円 (-4.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置大手が総じて売られる展開を余儀なくされている。前週末の米国株市場ではハイテク系グロース株への売りが広がり、エヌビディアやアプライド・マテリアルズなどをはじめ半導体関連株の下げが目立った。特に悪材料が出たわけではないが、ここ最近の株価上昇の反動で利益確定売りが顕在化し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%あまりの大幅な下げを余儀なくされた。これを受けて東京市場でも同関連株への売りを誘発している。特に東エレクやアドテストは日経平均寄与度の高い銘柄でもあり、先物主導のインデックス買いの影響も受けて下げ圧力が強い。

●ストップ高銘柄
 ソースネクスト <4344>  281円  +80 円 (+39.8%) ストップ高   11:30現在
 アドバネクス <5998>  1,347円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   11:30現在
 エスポア <3260>  1,427円  +300 円 (+26.6%) ストップ高   11:30現在
 WASHハウス <6537>  410円  +80 円 (+24.2%) ストップ高   11:30現在
 坪田ラボ <4890>  467円  +80 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 HEROZ <4382>  1,691円  -500 円 (-22.8%) ストップ安   11:30現在
 Laboro.AI <5586>  1,763円  -500 円 (-22.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 マツモト <7901>  1,926円  -500 円 (-20.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 住石ホールディングス <1514>  3,470円  -700 円 (-16.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、5銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/11(月) 12:25

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