前週末22日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

3/25 5:20 配信

株探ニュース

■インフロニア <5076>  1,495円 (-154.5円、-9.4%)

 東証プライムの下落率トップ。インフロニア・ホールディングス <5076> [東証P]が6日ぶり急反落。21日の取引終了後、2029年満期ユーロ円建て転換社債型新株予約権付き社債(グリーンCB)を発行すると発表。将来的な株主価値の希薄化を懸念した売りが優勢となった。調達資金は600億円(手取り概算額)。全額を日本風力開発の子会社化に伴い金融機関から借り入れた資金の返済の一部に充当する。

■日東工器 <6151>  1,918円 (-96円、-4.8%)

 東証プライムの下落率6位。日東工器 <6151> [東証P]が3日ぶり大幅反落。21日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を303億8000万円から268億1000万円(前期比4.6%減)へ、営業利益を41億2000万円から28億2000万円(同23.1%減)へ、純利益を29億5000万円から19億5000万円(同25.7%減)へ下方修正し、あわせて期末配当予想を34円から12円へ引き下げ年間配当予想を40円(前期53円)としたことが嫌気された。迅速流体継手事業でリチウムイオン電池の電解液向け製品及び半導体向け製品の需要が減少しているほか、リニア駆動ポンプ事業でも欧州の需要が減少していることが要因という。また、タイバーツ高による製造コストの上昇も響くとしている。

■中外薬 <4519>  5,881円 (-219円、-3.6%)

 中外製薬 <4519> [東証P]が大幅反落。21日、全身型重症筋無力症への治療薬として開発中の「エンスプリング(一般名サトラリズマブ)」の第3相試験の結果を発表。主要評価項目における統計的有意差は確認されたものの、想定を下回る結果となったという。新薬の実用化を巡る期待を低下させる内容となり、売りを促す要因となった。今回の結果は、すでに承認済みの視神経脊髄炎スペクトラム障害への使用に影響を与えるものではないという。今後、中外薬はスイスの製薬大手ロシュとともに、自己免疫性脳炎など神経免疫疾患や炎症性疾患に対し、引き続きエンスプリングの開発に取り組むとしている。

■ツルハHD <3391>  11,105円 (-385円、-3.4%)

 ツルハホールディングス <3391> [東証P]が続落。21日の取引終了後、24年5月期第3四半期累計(23年5月16日-24年2月15日)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.8%増の7741億1300万円、経常利益は同7.4%増の406億4400万円だった。ただ、直近3ヵ月間の経常利益の増益率は1%弱にとどまっており、物足りなさを意識した売りが出たようだ。9ヵ月間累計では既存店売上高は回復傾向となり、食品や化粧品の販売が好調に推移し粗利率は改善した。半面、支払手数料の増加などにより販管費率も上昇した。

■ラボロAI <5586>  1,951円 (-57円、-2.8%)

 Laboro.AI <5586> [東証G]が3日続落。東京証券取引所が21日の取引終了後、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を22日売買分から70%以上(うち現金40%以上)に引き上げ、臨時措置を強化すると発表した。信用取引による取引負担の更なる増加により、個人投資家からの資金流入が細るとの警戒感から売られたようだ。日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を22日売買分から70%(同40%)に変更すると発表した。

■西松屋チェ <7545>  2,484円 (-24円、-1.0%)

 西松屋チェーン <7545> [東証P]が反落。21日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.9%減となり、3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。育児・服飾雑貨の売り上げは期間を通じて好調に推移したものの、前年と比較して気温が低めに推移したことで、春物衣料の売り上げが前年を下回った。なお、全店売上高は同0.7%増だった。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース(minkabu PRESS)

株探ニュース

関連ニュース

最終更新:3/25(月) 5:33

株探ニュース

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング