後場コメント No.3　東ガス、ＪＳＲ、日揮ＨＤ、クリングル、高島、アイシン

★13:34　 東京ガス－大幅高　住友商事と大気中のCO2直接回収・貯留に関する事業可能性調査
　東京ガス<9531>が大幅高。同社は14日、住友商事<8053>と大気中のCO2直接回収・貯留（以下、DACCS）について、事業可能性調査の共同実施に関する覚書を締結したと発表した。
　
　同調査では、同社の有するDAC技術やプラントエンジニアリングの知見・ノウハウと住友商事の次世代エネルギービジネスに関するネットワーク・知見をかけ合わせることで、北米をはじめとした貯留適地の選定や国内外のDAC技術評価を行うなど、共同でDACCSの事業可能性検討を推進し、将来に向けた共同事業の創出をめざすとしている。

★13:40　 ＪＳＲ－4日続伸　ＪＩＣが同社TOBを19日に開始　中国当局の規制クリアと伝わる
　ＪＳＲ<4185>が4日続伸。ブルームバーグ通信は14日、政府系ファンドの産業革新投資機構（ＪＩＣ）が、同社に対する株式公開買い付け（TOB）を19日に始めると報じた。

　記事によれば、複数の関係者が明らかにしたもよう。TOB実施に必要な中国の規制当局の承認が得られたとしている。

★13:44　 日揮ＨＤ－3日続伸　アラブ首長国連邦向けLNGプラント新設プロジェクトを受注
　日揮ホールディングス<1963>が3日続伸。同社は14日、傘下の海外EPC事業会社である日揮グローバルが、仏テクニップエナジーならびにアラブ首長国連邦ＮＰＣＣと共同で、アブダビ国営石油会社（以下ＡＤＮＯＣ）向けLNGプラント新設プロジェクトのEPC役務の先行役務を受注したと発表した。
　
　同プロジェクトは、ＡＤＮＯＣがルワイス工業都市にてLNGプラントを新設するものであり、ＡＤＮＯＣによる世界的に増加する天然ガス需要への対応と脱炭素化への移行に貢献するとしている。

★13:46　 クリングル－後場急騰　脊髄損傷対するHGF投与の遺伝子発現プロファイルが論文掲載
　クリングルファーマ<4884>が後場急騰。同社は14日13時30分、自社の科学アドバイザーである慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授のグループが実施した脊髄損傷モデル動物にHGF（肝細胞増殖因子）を投与した後の遺伝子発現プロファイルの研究成果について、国際学術雑誌「Inflammation and Regeneration（インフラメーション アンド リジェネレーション）」のオンライン版に論文掲載されたと発表した。

　この研究では、HGF投与によって神経再生や抗炎症などに関連する遺伝子が発現し、脊髄微小環境が整うことで併用効果が向上することが明らかになった。また、HGFを投与して数日経過した後にiPS細胞由来神経幹/前駆細胞を移植することがより効果的であることが示され、今後、臨床応用に向けて併用療法の最適な治療介入時期を設定する上で重要なエビデンスが得られたとしている。

★13:55　 高島－反発　政策保有株式を縮減　今期に特別利益計上見込む
　高島<8007>が反発。同社は14日13時30分、保有する上場有価証券3銘柄を売却すると発表した。
　
　売却益は概算2億0200万円で、24.3期に特別利益として計上する予定。政策保有株式の縮減により、資産効率の向上を図るため。24.3期業績予想への影響は精査中としている。

★13:56　 アイシン－反発　音声認識システム「YYSystem」が東急ステイ全店舗に導入
　アイシン<7259>が反発。同社は14日、開発した音声認識システム「YYSystem」が、2024年3月18日から東急<9005>傘下の東急リゾーツ＆ステイが運営する東急ステイ全店舗に順次導入されると発表した。
　
　「YYSystem」は、声や音を可視化する独自のアルゴリズムをコアとして「意思疎通支援」を行うために開発されたアプリケーション。22カ国の言語でリアルタイムに文字起こしができる機能により、ホテルの利用者とスタッフがストレスなくタイムリーに意思疎通ができるとしている。