2024年06月05日
当社PAI-1阻害薬RS5614の免疫チェックポイント阻害作用に関する論文掲載のお知らせ
「当社PAI-1 阻害薬 RS5614の免疫チェックポイント阻害作用に関する論文が科学誌「Frontiers in immunology」に掲載されましたのでお知らせいたします。」
「当社は、東海大学及び東北大学との共同研究により、PAI-1が様々ながん細胞やがん組織浸潤した細胞に免疫チェックポイント分子であるプログラム細胞死リガンド1(PD-L1)の発現を誘導し免疫応答を妨害すること、また逆にPAI-1阻害薬RS5614がPD-L1の発現を阻害し免疫応答を賦活化することを発見しましたが、その論文が科学誌「Frontiers in immunology」に掲載されました。大腸がんモデルなどにおいて、RS5614は抗腫瘍免疫を活性化することで腫瘍の増殖を阻害し、また既存の免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体との併用で相乗的に抗腫瘍効果を示しました。RS5614は、がん細胞を傷害するT細胞の腫瘍組織への浸潤を促進し、逆にがん免疫を抑制する制御性T細胞、M2マクロファージ、がん関連線維芽細胞の浸潤を阻害しました。このように、RS5614はがん組織における免疫環境を改善することにより抗腫瘍効果を示します。この作用はPAI-1パラドックスの機序の一つとして重要な発見と考えられます。」
2024年06月05日 当社…
2024/06/05 11:47
2024年06月05日 当社PAI-1阻害薬RS5614の免疫チェックポイント阻害作用に関する論文掲載のお知らせ 「当社PAI-1 阻害薬 RS5614の免疫チェックポイント阻害作用に関する論文が科学誌「Frontiers in immunology」に掲載されましたのでお知らせいたします。」 「当社は、東海大学及び東北大学との共同研究により、PAI-1が様々ながん細胞やがん組織浸潤した細胞に免疫チェックポイント分子であるプログラム細胞死リガンド1(PD-L1)の発現を誘導し免疫応答を妨害すること、また逆にPAI-1阻害薬RS5614がPD-L1の発現を阻害し免疫応答を賦活化することを発見しましたが、その論文が科学誌「Frontiers in immunology」に掲載されました。大腸がんモデルなどにおいて、RS5614は抗腫瘍免疫を活性化することで腫瘍の増殖を阻害し、また既存の免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体との併用で相乗的に抗腫瘍効果を示しました。RS5614は、がん細胞を傷害するT細胞の腫瘍組織への浸潤を促進し、逆にがん免疫を抑制する制御性T細胞、M2マクロファージ、がん関連線維芽細胞の浸潤を阻害しました。このように、RS5614はがん組織における免疫環境を改善することにより抗腫瘍効果を示します。この作用はPAI-1パラドックスの機序の一つとして重要な発見と考えられます。」