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  • …彼らの視野は欲にくらみ、持株が値上りすればいちように強気になって高値を売りそこない、値下がりがはじまれば、見切りの機会を失って、ずるずると二番底、三番底までつきあう手合いである。彼らは大底になって泣く泣く持株を処分して、他の株式に買いかえるような失敗を繰り返して飽きない。
    彼らが手持ち株を売る頃には、その値段はすでに値下がりの余地がなくなっていて、売却したあとで反騰に転じる。反対に買いかえた株は値下がりして、切歯扼腕する結果になる。
    このような拙い株式の乗りかえを、証券界では、チャブツキと呼ぶ。皮肉の味わいをおびた、非情な表現であるが、欲に左右され、胸を高鳴らせてボード板の表示をくいいるように眺める素人客の動きは、総じてチャブツキの動きを出ないものであった。

    「保合いの時、慰みに商いを仕掛けまじき事」(本間宗久)
    「相場は遊びではない」ということです。暇に飽かして四六時中パソコンに向かっているネット投資家には耳の痛い言葉でしょう。宗久はさらに「相場保合いの時、うっかり慰みに商い仕掛けることあり。はなはだよろしからず」といっています。とかく保合いはチャブつきやすいもの。そもそも保合いに仕掛けたところでたいして儲かるものではありません。仕掛けが悪ければ建て玉にも未練が残ります。確実に勝てる見込みがなければやたらと仕掛けるべきではないという戒めです。

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