【ニューヴァージニアの集団失踪事件】
2023年4月4日、ヴァージン民寺院が開拓したコミューン「ニューヴァージニア」で、ヴァージン・オービット株(VORB)をホールドしながら暮らしていた入植者918人の全員が、身の回りのものを残したまま一夜のうちに忽然と姿を消した。
切っ掛けは、同年1月に放送されたFOXニュースの番組内でヴァージン・オービット社が人工衛星打ち上げに失敗した事が報じられる際、ヴァージン民寺院幹部の出演者が「依然VORBだけがコスモピアを成し得る本物の宇宙株である。BUY,BUY,BUY」と主張したのに対し、SPCE(ヴァージン・ギャラクティック)を信奉する宇宙平和教会の出演者が激しく罵倒する場面が放送されたことだ。
番組放送直後から局にはヴァージン民寺院からの抗議が殺到、とりわけニューヴァージニア入植者達の間では「革命的ホールド」の呼び声と共にVORB株を集団大量ホールドする運動が巻き起こった。宇宙服を着たジェフリー・ハギウダ・ジョーンズが讃美歌をバックにホールドを呼びかけている動画は各方面で話題になったので、これを見てヴァージン民寺院の存在を知った人も多い事だろう。
しかし経営難に陥ったVORBは、数ヶ月後の4月4日に連邦破産法11条の適用を申請する事になる。
その翌日、荷物を届けにきた運送業者が見たものは、もぬけの殻となったコミューンの姿だった。特に奇妙だったのは、住居のTVやノートパソコンが点けっぱなしであり、まるで住人達がこれから食事を始めようとしているかの様にテーブルに料理が用意されていたことだ。警察の大規模な捜索が開始されるが、入植者たちの居所を示す物は発見されなかった。
尚、ヴァージンオービット社は破産したのではなく、ホルダーたちを連れて外宇宙に旅立ったのだとする説が存在する。この説を唱える男性の一人は、教会の祭壇や住居の壁面に残された螺旋の様なシンボルに言及する。彼の見解ではシンボルはポータルを象徴しており、入植者達は出現したポータルを潜り抜けた先にあるユートピア「コスモピア」に旅立ったのだという。

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