2024年12月期 決算短信の要約
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日本和装ホールディングス株式会社は、2024年12月期に増収増益を達成し、特に親会社株主に帰属する当期純利益が大幅に増加しました。新規顧客獲得と既存顧客向けの施策が奏功し、ECサイト開設など新規事業にも着手しています。財務面では自己資本比率が改善し、キャッシュ・フローも好転しています。2025年12月期も緩やかな成長を見込んでおり、安定した配当を継続する方針です。和装業界の市場縮小傾向の中、独自のビジネスモデルによる成長戦略の実行が注目されます。
主な事業セグメント
日本和装ホールディングス株式会社は、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントで事業を展開しています。主な事業内容には、販売仲介手数料、和服及び和装品販売、縫製加工などが含まれます。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2024年12月期の連結業績は、売上高47.04億円（前年同期比4.5％増）、営業利益4.8億円（同22.0％増）、経常利益4.32億円（同22.8％増）、親会社株主に帰属する当期純利益2.96億円（同71.6％増）となりました。新規顧客向けの「きもの着付け教室」や既存顧客向けの催事が好調で、売上増加に寄与しました。また、新規事業としてECサイト「KAERUWA」を開設し、若年層を中心とした新たな顧客層の獲得を目指しています。
貸借対照表の変化
総資産は93.41億円（前期末比1.4％増）、純資産は36.32億円（同5.1％増）となりました。自己資本比率は38.9％（前期末37.5％）に改善しています。主な変動として、流動資産が1.74億円増加し、固定資産が4,300万円減少しました。負債は57.09億円（前期末比0.8％減）となり、短期借入金の減少などが要因です。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは3.43億円の獲得（前期は1.79億円の使用）となりました。主な要因は税金等調整前当期純利益4.26億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは4,600万円の使用（前期は2,500万円の使用）、財務活動によるキャッシュ・フローは2.45億円の使用（前期は6,500万円の獲得）となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は25.02億円（前期末比2.1％増）となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の連結業績予想は、売上高4,715～48.15億円（前期比0.2～2.3％増）、営業利益490～5.41億円（同2.0～12.6％増）、経常利益440～4.87億円（同1.8～12.6％増）、親会社株主に帰属する当期純利益300～3.33億円（同1.2～12.3％増）とレンジ形式で開示されています。和装業界の市場規模縮小傾向の中、独自のビジネスモデルによる比較的安定した業績を見込んでいます。
株主還元
2024年12月期の年間配当金は1株当たり14円（第1四半期末3円、第2四半期末3円、第3四半期末3円、期末5円）で、配当総額は1.26億円、配当性向は42.8％となりました。2025年12月期も同様の配当予想（年間14円）が示されています。
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