前場コメント No.9　ＴＯＰＰＡＮ、マクニカＨＤ、資生堂、リゾートトラス、アイシン、ブリヂストン

★10:46　 ＴＯＰＰＡＮＨＤ－4日ぶり反落　プライバシー配慮と情報漏えいリスク極小化を両立する技術を開発
　ＴＯＰＰＡＮホールディングス<7911>が4日ぶり反落。同社は22日10時13分、傘下のＴＯＰＰＡＮデジタルとＡｃｏｍｐａｎｙ（愛知県名古屋市）が、デジタル証明書と秘密計算を用いて、自分のID・個人情報を自分自身でコントロールできる分散型アイデンティティと、情報漏えいリスクの極小化を両立させる技術を開発したと発表した。
　
　同技術によりユーザーは、会員登録や本人確認などの場面において、必要な情報だけを選択的に開示することが可能になるほか、秘密計算を用いて真正性を保証する秘密鍵を分散管理するため、情報漏えいのリスクを極小化することが可能になるとしている。

　なお、株価への好影響は限定的となっている。

★10:58　 マクニカＨＤ－3日続伸　オリジナルデジタルマップを簡単に作成できる「プラチナマップ」を提供開始
　マクニカホールディングス<3132>が3日続伸。同社は22日、傘下のマクニカが、ボールドライト（東京都新宿区）と代理店契約を締結し、オリジナルデジタルマップを簡単に作成できる観光DXプラットフォーム「プラチナマップ」の提供を開始すると発表した。
　
　「プラチナマップ」では、デジタルマップ上に、おすすめの観光スポットを写真付きで示した画像ピンを配置でき、ピンをタップすると、観光スポットの営業時間だけでなく、混雑状況などもリアルタイムに表示できるという。

　また、地図上を走行するバスやクルーズ船などの位置情報や混雑状況なども正確に表示可能なため、待ち時間を考慮したスムーズな観光地移動を実現することができるとしている。

★11:01　 資生堂－ＳＭＢＣ日興が目標株価引き上げ　下期から業績回復期待が高まる
　資生堂<4911>が反発。ＳＭＢＣ日興証券は、国内市場の回復を追い風に、下期から業績回復期待が高まるとして、投資評価「1（アウトパフォーム）」を継続、目標株価を5700円から6200円に引き上げた。

　決算説明会では、会社側はグローバルコスト削減計画（24.12期150億円、25.12期250億円）に関し、1Qで30億円の効果が発現と説明した。ＳＭＢＣ日興では、2Qは国内の価格改定の効果、下期は人財改革の効果に期待できると指摘。国内化粧品市況の追い風もあり、2Q以降は株価の本格回復局面とみて注目するとしている。

★11:01　 リゾートトラスト－東海東京が目標株価引き上げ　25.3期営業利益計画は保守的
　リゾートトラスト<4681>が反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは、25.3期の営業利益計画は保守的とし、レーティングは「Outperform」を継続、目標株価を3050円→3250円に引き上げた。

　東海東京では、同社の25.3期営業利益計画はやや保守的な印象とし、会社計画比上振れを予想。会員権事業は「サンクチュアリコート日光」を中心に「サンクチュアリコート」シリーズの好調な販売が続くとみている。

★11:11　 アイシン－3日続伸　電動駆動装置、10社超で採用　トヨタ外も拡大＝日経
　アイシン<7259>が3日続伸。日本経済新聞電子版は22日10時、同社が電気自動車（EV）向け「イーアクスル」などの電動駆動装置について、新たに国内外10社超の自動車メーカーに供給すると報じた。
　
　記事によれば、これまではトヨタ自動車<7203>向けが9割以上を占めていたが、今後はトヨタ以外の販売も広げるという。イーアクスルは他メーカーとも共同開発に取り組むほか、仕様の共通化などコスト削減も加速するとしている。

★11:13　 ブリジストン－底堅い　マセラティ初のフル電動SUVの新車装着タイヤを納入
　ブリヂストン<5108>が底堅い。同社は21日、欧州グループ会社が、マセラティ初のフル電動SUV「グレカーレフォルゴレ」の新車装着タイヤとして、「POTENZA SPORT」の納入を欧州で開始したと発表した。
　
　「POTENZA SPORT」のタイヤ開発では、同社独自のシミュレーション技術とマセラティのドライビングシミュレーターを組み合わせ、デジタル環境でタイヤを開発・テストすることにより、原材料使用量やCO2排出量を削減しつつ、市場への迅速な投入を実現したとしている。