前場コメント No.4　霞ヶ関キャ、ギフトＨＤ、鉱研工業、エプソン、エーザイ、大塚ＨＤ

★9:19　 霞ヶ関キャピタル－大幅高　上期累計営業益39％増　各種事業が堅調
　霞ヶ関キャピタル<3498>が大幅高。同社は2日、24.8期2Q累計（9-2月）の連結営業利益は19.9億円（前年同期比38.5％増）だったと発表した。通期計画に対する進ちょく率は23.4％。
　
　ホテル関連市場では、新規開業のほか、前期までに開業したホテルも各種の賞を受賞し、開発用地の取得なども順調だった。ヘルスケア事業などそのほかの事業も堅調だった。


★9:24　 ギフトＨＤ－岩井コスモが目標株価引き上げ　価格改定でも客数に影響見られず
　ギフトホールディングス<9279>が急騰。岩井コスモ証券では、価格改定後の2月既存店客数にも影響が見られないとして、投資判断「A」を継続、目標株価を2950円→4100円に引き上げた。

　今1Q（11-1月）業績について、新規出店効果が増収に寄与しているほか、前期から複数回実施している価格改定効果により、人件費増を吸収。足もと2月の月次の好調も確認できた。これを受けて、岩井コスモでは会社計画を上回る営業利益の達成を予想し、前回予想を引き上げている。

★9:24　 鉱研工業－急騰　静岡県の川勝知事が辞意表明　リニア関連に買い
　鉱研工業<6297>が急騰。静岡県の川勝平太知事が2日、記者団の取材に応じて辞意を表明したことが材料視されている。

　2日配信の産経ニュースによれば、川勝氏は「6月の（県）議会をもってこの職を辞そうと思う」などと語ったという。川勝氏は1日に行われた新規採用職員向けの訓示で、職業差別と取れる発言をして批判を浴びていたとしている。
　
　川勝氏については、ＪＲ東海（東海旅客鉄道）<9022>が建設を計画するリニア中央新幹線に関し静岡工区着工への反対を続けていた。このような背景から、今回の辞意意向を受けて、きょうの東京市場では計画進展の期待からＪＲ東海株が買われている。

　同社は掘削機械を手掛けており、建設計画が進むことで需要が増加するとの見方から買いが入っている。建設用コンクリート大手のジオスター<5282>、ＪＲ東海傘下で鉄道車両メーカーの日本車両製造<7102>なども急騰している。

★9:37　 セイコーエプソン－続伸　ラピダスの最先端半導体の研究開発機能について協議
　セイコーエプソン<6724>が続伸。同社は2日、ラピダス（東京都千代田区）の半導体後工程に関する一部の研究開発機能を千歳事業所（北海道千歳市）に設置することで、ラピダスと協議を進めていると発表した。
　
　ラピダスが取り組む「2nm世代半導体のチップレットパッケージ設計・製造技術開発」のテーマに関するパイロット段階の研究開発にあたり、千歳事業所の一部スペースの貸与や施用に向けた最終的な協議を行っているという。契約は5月上旬までの締結をめざすとしている。

★9:38　 エーザイ－反落　フランス販売子会社が治療薬剤の権利を英製薬会社に譲渡
　エーザイ<4523>が反落。同社は2日、フランス販売子会社Ｅｉｓａｉが、精神疾患治療剤「Loxapac」とパーキンソン病治療剤「Parkinane LP」について、フランス、フランス海外領土およびアルジェリアにおける権利をＣＮＸ　Ｔｈｅｒａｐｅｕｔｉｃｓ（英国、以下ＣＮＸ）に譲渡する契約を締結したと発表した。
　
　同契約締結後、移行期間が設けられ、ＣＮＸが両治療剤を直接販売するために、関連する製造販売承認の承継などを行う。Ｅｉｓａｉは契約一時金として、5650万ユーロを受領するとしている。

★9:39　 大塚ＨＤ－底堅い　デジタル治療アプリ「Rejoyn」が米国で認可を取得
　大塚ホールディングス<4578>が底堅い。同社傘下の大塚製薬は3日、米国クリック社と共同開発しているデジタル治療アプリ「Rejoyn」について、22歳以上の大うつ病の患者に対する補助療法として、米国食品医薬品局（ＦＤＡ）より認可を取得したと発表した。
　
　Rejoynは、大うつ病を対象としてＦＤＡから認可された初めてのデジタル治療処方アプリとなり、臨床的に効果が実証されている2つの治療方法を組み合わせ、6週間の治療セッションを通じて、抗うつ薬を服用している患者のうつ症状を改善するとしている。