21日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で4日ぶり反落、資源株に売り

5/21 16:44 配信

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21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比13.18ポイント(0.42%)安の3157.97ポイントと4日ぶりに反落した。

利食い売りにおされる流れ。上海総合指数は前日まで上昇し、約8カ月半ぶりの高値水準を回復した。当局はこのところ、不動産支援策を相次ぎ投入するなど経済対策を強めていたが、いったん好材料が出尽くしたとの見方もある。また、重要経済指標の発表はほぼ一巡し、新規の手がかりにも乏しい。この先は、来週27日に4月の工業企業利益、31日に5月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が予定されているだけとなる。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、非鉄・産金の下げが目立つ。洛陽モリブデン(603993/SH)が5.8%安、廈門タングステン業(600549/SH)が4.2%安、江西銅業(600362/SH)が3.6%安、山東黄金(600547/SH)が5.3%安、紫金鉱業集団(601899/SH)が4.2%安で取引を終えている。商品市況高を追い風に、前日は買いを集めていた。

ハイテク株も安い。電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が2.8%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)と産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)がそろって1.9%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.5%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が1.4%ずつ下落した。エネルギー株、消費関連株、医薬株、インフラ関連株、公益株なども売られている。

半面、銀行株はしっかり。南京銀行(601009/SH)が1.9%、成都銀行(601838/SH)が1.6%、杭州銀行(600926/SH)が1.5%、上海銀行(601229/SH)が1.0%ずつ上昇した。通信株、メディア・娯楽株、不動産株の一角も物色されている。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.75ポイント(0.29%)安の256.95ポイント、深センB株指数が1.05ポイント(0.09%)高の1136.80ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

《CS》

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最終更新:5/21(火) 16:48

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