〔東京外為〕ドル、155円付近=日経平均急落で伸び悩み(18日午後5時)

11/18 17:12 配信

時事通信

 18日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の急落を受け、1ドル=155円付近で伸び悩んだ。午前中は155円30銭台に上昇したが、午後は日経平均が下げ幅を広げる中で売りが増加し、154円台に水準を切り下げた。終盤は高市首相との会談を終えた植田日銀総裁の発言で、上下に振れる場面があった。午後5時現在は、155円00~00銭と前日(午後5時、154円68~69銭)比32銭のドル高・円安。
 17日の米国時間は、好調な内容だった11月のニューヨーク州製造業景況指数やジェファーソン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長のタカ派的な発言を受け、早期の利下げ観測が後退。こうした中で直近高値の155円03銭付近を上抜けると、ストップロスの買いを巻き込み、155円30銭付近に上値を伸ばした。
 東京早朝は155円20銭台で推移。午前9時以降は、高市政権下での財政悪化懸念から円売りが優勢となり、155円35銭前後と2月上旬以来の高値圏に浮上した。その後、片山財務相が会見で「足元は非常に一方的な、また急激な動きも見られ、憂慮している」などと円安をけん制したため、155円10銭台に押し戻された。午後は日経平均の急落などを要因に154円80銭前後まで売られたが、終盤は高市首相と会談した植田総裁が「首相から要請、要望は特になかった」と発言し、やや円が買い直される展開になった。
 午後は「株急落でいったん下値模索となった」(為替ブローカー)が、「財政悪化への懸念は根強く、なお円売りが出やすい」(大手邦銀)との声が聞かれた。
 ユーロは終盤、対円で弱含み。対ドルは横ばい圏。午後5時現在は、1ユーロ=179円67~69銭(前日午後5時、179円64~65銭)、対ドルでは1.1591~1592ドル(同1.1614~1614ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:11/18(火) 17:34

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