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<新興国eye>前週のロシア株、海外株高や原油高、通貨ルーブル高を受け3週ぶり反発=BRICs市況

4/1 9:27 配信

ウエルスアドバイザー

 前週(3月25-29日)のロシア株式市場で、RTS指数(ドル建て)の29日終値は前日比0.77%高の1136.91、前週比では22日終値比2.1%高と、3週ぶりに反発した。
 
 週明け25日は指数が上昇、27日まで3日続伸した。28日は小反落。
 
 週前半は、ブレント原油先物が1バレル当たり86.7ドルに上昇したことが好感され、買いが優勢となった。原油高は中東情勢の悪化懸念が背景。その後は、原油高に加え、海外株高が相場を下支えした。指数の構成ウェートが高い国営天然ガス大手ガスプロムが上げをけん引。極東・サハリン沖の石油・天然ガス鉱区「サハリン2」の開発・運営主体サハリン・エナジーの株式27%を取得したことが好感された。
 
 週後半は、引き続き、海外株高を受け、ロシア市場でも買いが強まった。通貨ルーブル高も支援材料となった。個別銘柄では複合企業大手AFKシステマが24-26年の配当政策を見直したことが好感され、急騰、上げをけん引。その後は、これまでの相場上昇を受け、高値警戒感から利食い売りが強まった。
 
 週末29日は急反発。欧米市場が「グッドフライデー」の祝日で休場となる中、ロシア自動車リース大手ユーロプランがモスクワ証券取引所でIPO(新規株式公開)を実施、初取引で公開価格を約9%上回ったことが好感され、買いが優勢となった。航空大手アエロフロートと通信最大手ロステレコムも買われ、上げを主導。
 
 今週(1-5日)のロシア市場は引き続き、中東紛争やロシア・ウクライナ戦争(22年2月24日勃発)、中東・紅海でのイエメン武装勢フーシ派による船舶攻撃、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場、主要企業の配当政策などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える3日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や4日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な経済発表の予定は1日のロシア製造業PMI(購買担当者景気指数)や3日のロシア非製造業PMIと2月失業率、2月小売売上高、5日の23年10-12月期GDP伸び率など。指数は1100-1170のレンジの動きが予想される。
 
<関連銘柄>
 RTS連動 <1324> 、WTI原油 <1671> 、ガス <1689>
 原油 <1690> 、野村原油 <1699>
 
提供:ウエルスアドバイザー社
(イメージ写真提供:123RF)
 

ウエルスアドバイザー

最終更新:4/1(月) 9:27

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