前場コメント No.9　リファインバス、アイコム、ＩＨＩ、Ａｒｅｎｔ、大林組、ニッタゼラチン

★10:59　 リファインバース－急騰　三菱ケミカルが筆頭株主に　稲畑産業との資本業務提携も検討
　リファインバースグループ<7375>が急騰。同社は21日、株主である住友商事<8053>が、三菱ケミカルグループ<4188>傘下の三菱ケミカルと稲畑産業<8098>に、それぞれ同社株10万株を売却すると発表した。

　これにより、三菱ケミカルは同社の筆頭株主となる予定。稲畑産業とは資本業務提携を検討する。稲畑産業の合成樹脂事業における環境負荷低減商材の生産および販売において、同社の持つ再資源化技術を活用することが両社の成長機会となる可能性が高いと判断したとしている。

★11:03　 アイコム－6日続伸　日本無線と海外販売で協業
　アイコム<6820>が6日続伸。同社は日本無線（東京都中野区、以下ＪＲＣ）と、プライベートLTEを活用したトランシーバーシステムの海外販売で協業すると発表した。
　
　IPトランシーバーに強い同社とプライベートLTEシステムの構築を強みとするＪＲＣの両社の強みを生かし、閉域網での通話システムを構築する。販売は同社の海外子会社3社（北米、欧州、豪州）を通じて行うとしている。

★11:13　 ＩＨＩ－底堅い　クリーンアンモニア事業の共同検討を行う覚書を締結
　ＩＨＩ<7013>が底堅い。同社は22日、世界最大の窒素肥料メーカーであるＹａｒａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ（ノルウェー）のグループ会社であるＹａｒａ　Ｃｌｅａｎ　Ａｍｍｏｎｉａ　Ｎｏｒｇｅと、クリーンアンモニアバリューチェーンにおける協業可能性の検討を進めるため、覚書を締結したと発表した。
　
　Ｙａｒａグループは、アンモニアの製造・販売・海上輸送において世界最大手の企業で、アンモニアの取り扱いに関する深い知見を有しているという。

　同締結により、同社がインドなどから調達を検討しているクリーンアンモニアの海上輸送の最適化、供給量の変動に柔軟に対応する相互補完体制の構築や製造事業開発などについて検討するとしている。

★11:14　 Ａｒｅｎｔ－一時プラス転換　高砂熱学とBIM中核のSaaSプラットフォーム開発
　Ａｒｅｎｔ<5254>が一時プラス転換。同社は22日11時、高砂熱学工業<1969>と共同で、建設業の業務プロセスを変革するBIM（ビルディング インフォメーション モデリング）を中核としたSaaSプラットフォーム「PLANETS（プラネッツ）」を開発し、一部運用を開始したと発表した。

　「PLANETS」は、設計から施工、運用管理に至るまで、建設業における一連の業務プロセスを統合する、BIMを中核とした9つのSaaSが連携するプラットフォーム。BIMでの建物データ化やデータの蓄積、一元管理を超え、業務プロセス全体をデジタル化するとしている。

★11:20　 大林組－底堅い　ドローン活用した建設現場の工事進捗管理の実証実験に成功
　大林組<1802>が底堅い。同社は22日、ＮＴＴ<9432>傘下のＮＴＴコミュニケーションズ（以下ＮＴＴ　Ｃｏｍ)と、屋内建設現場における施工管理の効率化をめざし、ドローンを活用した完全無人巡回による工事進捗管理の実証実験を3か月にわたって実施したと発表した。
　
　同実証により、屋内建設現場の巡回・記録に要する時間を従来の1時間から10分に短縮するとともに、日々変化する状況下において、安全に自動巡回ができることを確認したという。
　
　両社は、2024年度内に建設現場での本運用開始をめざし、現場への導入支援体制を整備していくとしている。

★11:21　 新田ゼラチン－急落　インド子会社がゼラチン原料の生産一時停止
　新田ゼラチン<4977>が急落。同社は21日、インド連結子会社のバムニプロテインズにおいて、生産設備を一時的に操業停止したと発表した。

　同子会社では設立以来、マハラシュトラ州で牛オセイン（ゼラチン原料）の製造を行っているが、製造過程で発生する排水について同州公害管理局の定める排水規制に合致していないことを指摘された。再稼働の見通しについては、同州公害管理局が定める法令その他要求事項を順守することが必要となるため現在確認中としている。