後場コメント No.3　太平洋、ＪＴ、フジシール、ミネベアミツミ、フリー、ＮＥＣ

★13:10　 太平洋工業－後場急騰　通期最終益を上方修正　期末増配も発表
　太平洋工業<7250>が後場急騰。同社は18日13時、24.3期通期の連結純利益予想を従来の115億円から150億円（前期比61.3％増）に、期末配当予想を22円から55円（前期末は22円）に上方修正すると発表した。

　政策保有株式の見直しなどにより、2024年3月末までに保有する有価証券を売却することとした。フランスおよび韓国の連結子会社に関する固定資産について減損損失を計上する見込みであることなども踏まえ、通期の見通しを引き上げた。期末配当予想については、普通配当28円に加えて特別配当27円を実施する。年間配当予想は77円（前期は42円）となる。

★13:17　 ＪＴ－ＭＳＭＵＦＧが目標株価を引き上げ　海外での値上げが引き続き中期的な増益を牽引する可能性が高い
　日本たばこ産業<2914>が反発。モルガン・スタンレーＭＵＦＧ証券では、海外での値上げが引き続き中期的な増益を牽引する可能性が高いと指摘。投資判断は「Overweight」を継続、目標株価を3900円から4200円に引き上げた。

　モルガン・スタンレーＭＵＦＧでは、海外での継続的な値上げ効果が全社利益成長を牽引する収益構造は不変で魅力的と考えている。加えて、様々な市場で着実に市場シェアを伸ばしている点も評価。海外でのRRP領域への投資強化に伴い短期的な利益成長率は低下した状態が続く見通しだが、24年度期初会社計画には上振れ余地があると見ている。

★13:24　 フジシール－反発　セキと資本業務提携
　フジシールインターナショナル<7864>が反発。同社は15日、セキ<7857>と資本業務提携すると発表した。
　
　これまで両社は資本関係を伴わない協業を進めていたが、より強固なパートナーシップを構築するとともに、相互の経営資源を更に有効活用することを通じて、両社の競争力強化と企業価値向上を目指すべく、新たに同提携に至ったいう。
　
　同提携では、環境配慮型パッケージの供給、共同開発の推進などに取り組むとしている。

★13:29　 ミネベアミツミ－丸三が新規に「買い」　M&A活用し成長続ける企業として注目
　ミネベアミツミ<6479>が7日ぶり反発。丸三証券では、M&Aを活用し成長し続ける企業として注目。投資判断は新規に「買い」とし、目標株価を3900円に設定した。

　今期について、同社は2023年11月にパワー半導体製品を製造している日立パワーデバイスの株式取得および事業譲り受け契約の締結を発表。同年12月に航空機向け部品を手掛けるＲＯ－ＲＡ（オーストリア）を買収した。2024年2月にはツバキ・ナカシマとボールねじなどの事業会社の株式譲渡契約を締結するなど、丸三では今後もM&Aによる業績の押し上げを期待している。

★13:32　 フリー－ＭＳＭＵＦＧが投資判断を引き上げ　営業損失は大幅に改善を予想
　フリー<4478>が大幅反発。モルガン・スタンレーＭＵＦＧ証券では、営業損失は大幅に改善を予想。投資判断は「Equal-weight」→「Overweight」に引き上げ、目標株価を3200円から4650円に引き上げた。

　モルガン・スタンレーＭＵＦＧでは、2022年7月以降のPSRには売上成長だけではなく、収益性に対する評価も織り込まれていると考えている。収益性改善が織り込まれたと考えるPSR倍率と、freee会計の法人向けプランのリニューアル等による25/6期売上高を乗じて、目標株価を算出。強みの一つであるウェブマーケティング力を活かし、オンプレからクラウドへの切替顧客を中心にリードを先行投資的に獲得していると指摘している。25/6期は売上成長率（36.0％増）が24/6期（32.2％増）から切り上がり、営業損失は大幅に改善する（86億円→3億円）と予想している。


★13:41　 ＮＥＣ－5日続伸　生成AIを搭載した電子カルテシステム「MegaOak/iS」の販売を開始
　ＮＥＣ<6701>が5日続伸。同社は18日、医療文書の作成を支援する生成AIを搭載した電子カルテシステム「MegaOak/iS」の販売を、今年4月より開始すると発表した。
　
　電子カルテに記載の診療情報をもとに、診療情報提供書と退院サマリに活用できる文章案を自動生成するという。今後は、クラウドセキュア接続サービスを介して、「MegaOak/iS」以外の電子カルテシステムを導入している医療機関でも利用可能とする予定だとしている。