今晩はもみ合いか。昨日は水曜日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控え様子見姿勢が強まる中、米10年債利回りが上昇したことも相場の重しとなった。9月個人消費支出(PCE)価格指数が鈍化したことを好感し金曜日に上昇したダウ平均が215.67ドル安(-0.45%)と反落し、先週金曜日まで4日続伸したナスダック総合も0.14%安と小幅に反落した。引け後の動きでは、エヌビディアが時間外で2%超上昇。中国などの「承認された」顧客に機能を落としたAI半導体「H200」を販売することが可能になるとのトゥルース・ソーシャル(Truth Social)への投稿が好感された。
今晩の取引ではエヌビディアの上昇が見込まれ、AI関連株の堅調が期待されるものの、翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に積極的な取引は控えられそうだ。FOMCでは0.25%利下げが確実視されているものの、来年の利下げ見通しを巡り、FOMC声明文やメンバーのFF金利見通し(ドットプロット)、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見がタカ派的なものになることが警戒されている。AIラリーの持続性を巡っては、水曜日引け後にオラクル、木曜日引け後にブロードコムが決算発表を予定していることも様子見姿勢を強めそうだ。
今晩の米経済指標は11月NFIB中小企業楽観度指数、9月JOLTS求人件数など。企業決算は寄り前にオートゾーンが発表予定。(執筆:12月9日、14:00)
トレーダーズ・ウェブ
最終更新:12/9(火) 20:53